密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

エルサレム首都認定騒ぎの中で、ティラーソン国務長官の達観

日本を除く、世界中から猛批判が起こっている、トンデモトランプの新たなトンデモ決定。そんな中、ティラーソン国務長官が、この騒動に冷静な達観を示した。
これは、火消しとか沈静化とか弁明などではなく、大統領への侮蔑的な溜息とともに吐き出された、コメントでもある。

トランプよりも、ペンスよりも、大統領らしい風格のティラーソン氏
(CNN) ティラーソン米国務長官は8日、トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言した問題に関連し、テルアビブにある米大使館のエルサレムへの移転は年内には実現しないと述べた。来年も恐らくないと、訪問先のパリで語った。トランプ氏は米国務省に対し大使館移転の準備を進めるよう指示もしていた。


ティラーソン長官は準備には用地確保、建設や施設の設計、必要な承認手続きや工期などで時間がかかると指摘。


また、大統領の今回の決定はエルサレムについての最終的な位置付けは示唆していないとし、扱いは当事者間の交渉や決定に委ねられていると主張した。トランプ氏はエルサレムの首都承認宣言を「現実の追認」や「やるべき正当な事柄」と評していた。


米政権は過去70年間にわたりパレスチナ紛争が解決する前にエルサレムをイスラエルの首都と認知することを先送りしてきた。


本当は、面と向かって、”Moron!=低脳ばか”と吐き捨てたいところだろうが(以前ティラーソン氏がトランプを公の場でMoronとよんだことをメデイアで伝えられ、トランプ激怒?で首が飛ぶかと思いきや、不問に付した。ティラーソン氏その件を否定さへしなかった)一応アメリカ合衆国大統領なので対外的に、権威を保たねばならない、という大人の判断で、この思いつきだけの浅薄な大統領発言の、実効性の乏しさを示唆し、かつ『エルサレムについての最終的な位置付けは示唆していないとし、扱いは当事者間の交渉や決定に委ねられている』と従来のアメリカの立ち位置を大きく逸脱しない軌道修正をした。


共和党が、次期大統領選でどうしても民主党に負けたくなければ、彼を候補者にするべきだろう。

ティラーソン(左)はトランプを「間抜け」と呼んでいた? Kevin Lamarque-REUTERS


退任説がくすぶり続けてきたティラーソン米国務長官が、いよいよ更迭されるかもしれない。
11月30日のニューヨーク・タイムズ紙の記事によると、トランプ大統領は後任にポンペオCIA長官を、CIA長官の後任にコットン共和党上院議員を充てる意向だという。


下院議員を3期務めたポンペオはCIA長官に起用されて以来、トランプと良好な関係を築いている人物だ。ホワイトハウスの大統領執務室で定期報告を直接行い、国家安全保障上の重要な決定にも大きな影響力を持ってきた。コットンも、大統領と考えの近い保守派の政治家として知られる。(ニューズウィーク・ロビー・グレイマー、ダン・デ・ルース、ジェナ・マクラフリン)


トランプはしょっ中”更迭”する。更迭された人が失意に陥るかというとそうではない。
泥沼から足をぬっけられて、やれやれ、という反応だ。任命前に断る人も多い。
そして任命されるときは、トランプ大統領と、考えが近いとか、友好な関係とか言われて就任するが、トランプと友好関係を長く続けられる人間はいない。


日本では、安倍首相が今回のことに反対を表明しないと言って、いくつかのメディアが非難しているが、そんなことするわけがないことは、分かりきっている。日本を思って、安倍氏を非難する心あるメディアには悪いが、あからさまなKissAssおべっかスッテンコロリンなど、国際社会はとっくに見切っている。どこも日本に期待などしていない。日本はそういう国になっているのだ。


もちろんトランプについて、アメリカ国内では、海外から見るよりずっと、大統領は孤立している。つい昨日も、アラバマあたりでトランプ集会を開いて、自分を慰めていたらしい。7日のワシントン・ポストには、報道番組司会者であるジョー・スカボローが『Trump’s mental meltdownートランプの精神的メルトダウン』と題した寄稿をしている
「トランプ周辺の多数が、大統領は病気だと思っている。それは、大統領のスタッフの多くがずっと前からたどり着いていた結論だ。ワシントンの政治家や記者の大半が同じ恐怖を共有してきた。(共和党の重鎮である)ボブ・コーカー上院議員は公然とトランプの大統領としての資質を疑問視し、政府職員たちは『大人の保育所』と対して変わらないことをやっていると言った。この上院外交委員会委員長はまた、大統領の不安定な振る舞いがアメリカを『第三次世界大戦への道』に導きつつあるとの懸念も表したのだ」


ティラーソン氏も、もうMoronのベビーシッターはうんざりだろう。しかし、このトンデモ異常者大統領を放り出して、アメリカ及び世界を混乱と破滅に導くわけにはいかないし放り出すわけにも行かなかったのだろう。更迭上等!!といったところか。困るのはアメリカそのものだ。それでも、アメリカには、権力のあるバカに追従しない、社会正義や責任感のある人たちが政治の中枢やメディアにいる。たった一人のトランプより、多方面からの計画的法改悪による支配と、力ずくのごまかしと、権力のあるバカに追従する恥知らずが跋扈する日本の方がより末期的だと思える。


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