密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

制裁強化がなぜ拉致被害者のためになるというのか?

ただでさえトランプ様来日のための地下鉄ゴミ箱撤去や警戒警護で大変な予算が動いたことだろう。そして、わかりきっていたことだが、全く不発の”ゴルフ外交”のために駆り出された警察官は、警視庁は今回、過去20年間で最大規模の約1万8000人。


安倍首相はトランプ&松山英樹選手、ほとんど同じペースで、回ることができず、当然ゴルフはしても外交までは手が回らなかった模様。


そして、ゴルフはゴルフ、交渉は交渉のトランプは事前に、「米国は長年、日本に対する巨額の貿易赤字に苦しんできた」「われわれは公正で開かれた貿易を目指しているが、日本との貿易は公正でも開かれてもいない」「多くの日本車が米国で売られているのに、米国車は事実上、日本に輸出されていない。交渉が必要だ」と強烈なジャブを連打していたので、かなり突っ込んで締め上げられたと見るのが妥当だが、政府発表はもっぱら北朝鮮への強硬姿勢で同意したということを強調するばかり。「完全に見解の一致をみました」と一体感を強調。「日本は、全ての選択肢がテーブルの上にあるとのトランプ大統領の立場を、一貫して支持しています」「あらためて日米が100%ともにあることを力強く確認しました」と足並みを揃えたうえで、日本としても追加制裁など北朝鮮への圧力を強めていくと声高に制裁強化を宣言。いったい貿易不均衡はどうなった?どんな条件を飲まされたのだ?その辺はごまかして、いつものように、声高に愛国軍国を叫ぶ作戦。
しかも、またしても、拉致被害者家族の政治利用いや、私物化だ。



安倍首相は11月6日、来日したアメリカのトランプ大統領との共同記者会見で、北朝鮮に追加制裁をすることを発表した。


東京・元赤坂の迎賓館で行われた日米首脳会談で、安倍首相はトランプ大統領と北朝鮮問題について協議した。その後、同じ場所で開かれた会見で安倍首相は「今後取るべき方策について完全に見解の一致を見た」と振り返った。


その上で、北朝鮮の35団体・個人の資産凍結を7日に決定すると発表した。


該当部分の安倍首相の発言は以下の通り。


北朝鮮の核ミサイル、そして何よりも重要な拉致問題の解決のため、追加的な独自の制裁措置を取ることを決断しました。北朝鮮の35団体・個人の資産凍結を明日決定します。安倍首相はこうした強硬措置を取る理由について「いまは対話の時ではなく、北朝鮮に最大限の圧力をかける時だ。北朝鮮の政策を変えさせるため、日米が主導し、国際社会と緊密に連携し、あらゆる手段を通じて、北朝鮮に対する圧力を最大限まで高めていく」と訴えた。


2002年9月に小泉純一郎首相(当時)が北朝鮮を訪れ、金正日総書記と初の日朝首脳会談を行い、04年5月の再訪朝と合わせ、日本人拉致被害者5人とその家族の帰国が実現以来、15年。小泉氏にくっついて行って、自分の武勇伝を吹聴しのちにとんでもないほらだと蓮池氏に看破された安倍総理。その後自力訪問もせず、国内の自分の政治利用だけはちゃっかりし続けている安倍首相。


強硬て姿勢の制裁が北朝鮮をより硬化させることは、「日朝平壌宣言」に続き03年8月には北朝鮮の核開発問題を協議する6カ国協議がスタート。05年9月には北朝鮮の核計画放棄を明記した共同声明を発表した。が同月の米国の金融制裁措置を不服とした北朝鮮は06年7月に弾道ミサイルを発射し、挑発行動を再開。日朝協議が再び動きだした14年、同5月の日朝間の「ストックホルム合意」では、北朝鮮が拉致被害者の再調査を約束。だが、北朝鮮は16年1月に4回目の核実験に踏み切り、日本政府の独自制裁に反発して合意をほごにした。(時事通信より)


こうした経緯を見るにつけ、強行制裁は事態を悪化させこそすれ好転させてこなかった。
対話のための対話はいらないなどというが、一体安倍首相自身でどれだけ直接対話をしたというのか。安全圏からキャンキャン遠吠えだけは勇ましいが、国内向けやってるふり。


田原爺様のアドバイスのように単身北朝鮮訪朝で支持率アップも、どこかへ消えた。そんなリスクは負わない、実は小心者のトンズラ晋ちゃんである(小泉氏に行ってくれと頼んだとか)。そしてトランプの威をかる晋ちゃんは、その自分の無謀な野望に、絶対に危険な目にあうだろう拉致被害者のためと嘯く。

北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失踪当時(13)=の母早紀江さん(81)ら家族会のメンバーは6日午後、トランプ米大統領と東京・元赤坂の迎賓館で面会した。トランプ氏は家族との面会で、問題解決に向けた日本政府との連携を強調。早紀江さんは面会後の記者会見で「思った以上に明るく柔らかい感じの方で、熱心に話を聞いてくれた。(両政府は)一刻も早く行動に移してほしい」と話した。
 面会には拉致被害者曽我ひとみさん(58)も参加。曽我さんは会見で「帰国できて良かったですねと優しく声を掛けてくれて、ありがたかった」と面会の様子を明かした。


これを読むと横田早紀江さんは制裁強化を支持しているとも取れる発言だが、実はリテラが早紀江さんの事前の対談に際してのトランプへの希望は”戦争が起こらないようにしてください”だったということ、そしてもの発言に圧力がかかったことを記事にしている。


長い記事なので一部抜書きするが、ぜひ全文も読んでほしい。

トランプに面会した際、戦争反対を伝えたいと考えていた早紀江さんに対して、安倍応援団が介入し、制止したことを、10月31日発売の「女性自身」(光文社)11月14日号が暴露している。


記事によれば10月19日、クリスチャンの早紀江さんを囲む後援会的集会「祈りの会」が開かれたが、そこで早紀江さんが参加者にこんなことを語ったというのだ。
「トランプさんに会ったら、“戦争はしないでください”と言おうかな、それとも政治的発言は控えたほうがいいのかな」
 

17日の会見での発言に続いて、早紀江さんの切迫した思いが伝わってくる発言だが、しかし驚くのはその直後の出来事だ。記事によると、同会に出席していた『救う会』関係者が、早紀江さんのこの言葉をさえぎるようにこう発言したという。


「政治的発言はしないほうがいい。大統領に会えるのも安倍さんのおかげなんですから」『救う会』といえば、表向き拉致問題の解決と被害者家族の支援を謳っているが、実態は安倍首相を礼賛し、排外的ナショナリズムを煽り、北朝鮮への先制攻撃を叫んでいる極右団体。本サイトでは先日、拉致問題と被害者家族を政治利用する安倍首相と安倍応援団に成り下がった『救う会』の実態を告発する元幹部の証言をこう紹介した。


〈何か疑問を口にすると「安倍さんの足を引っ張るのか」「安倍さんに迷惑をかけることなど絶対にするな、言うな」と言われて、黙るしかない〉
〈安倍首相や「救う会」によって拉致問題は道具にされ、被害者家族の子を思う親の気持ちもまた利用されている〉
〈相互の利害が一致して、拉致問題を利用し合っている。被害者のご両親は別として、「救う会」、政府とも、問題が解決しないほうが都合がいいと思っているとしか思えない〉「女性自身」が報じた早紀江さんの発言封じ込めは、まさにその一体化している安倍首相の意向を代弁したものとも言えるだろう。


そう思うと、横田早紀江さんの「一刻も早く行動に移してほしい」は随分添削を受け言わされた感が否めない。



拉致被害者の御家族にしてみれば、藁をもすがる思いで、どんな人でも、この問題を風化させず、援助をしてくれる人たちには感謝もし、呼ばれればどこへでも出向く。もし期限を損ねれば、手を引かれてしまうと思うから、自分を殺してでも頭を下げて、しがらみの中を生きていくしかないのだろう。


私も以前支援者の方から、支援コンサートでの映像作品協力を頼まれ、色々と調べたが、
どうしても、愛国プロパガンダ、安倍晋三礼賛の部分が多く目につき、支援者の笑顔の中で、どこか遠い目をした横田早紀江さんのお顔が印象的だった。チョツト関わるのはどうかなぁ、、支援協力はしたいけれど、何か変な方向性というか、善意の中に混入された遺物も感じて、さてどうしたものかと思っていたら、先方から、お断りがあった。


もちろん、善意で一生懸命やっている方がほとんどだと思うけれど、リテラの記事を読むと、私の違和感は当たっていたように思う。


安倍晋三は、自分がかつて成功し当たり役だった役どころをもう一度、と必死になっているようだ。しかしこれは彼の自己満足や安倍信者の満足のためにしてはあまりに危険だ。


トランプはいつのツイッターで言っていることをただ言っているだけで、帰国すれば、アメリカはトランプの言うようには動かない。
トランプの後ろ盾だ!!とばかり、おっちょおちょいが先走れば、チョツトしたきっかけ、不測の事態から戦火が広がることがあることは、歴史が証明している。


トランプがバカでなければ、日本を煽って、北のミサイルを迎撃させ、北が日本に報復したのを契機に、堂々と正義の北朝鮮討伐攻撃に出るくらいの陰謀があってもおかしくない。ここでの味噌は、攻撃相手国は韓国ではなく、日本ということだ。 また米軍基地攻撃でなければ、日本の責任で、、と当て馬にされかねない。トランプという人間はそれほど浅薄で、冷酷な面を持つことを忘れてはならない。



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