密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

つくづく懲りない麻生副総理 武装難民は現実的?

麻生太郎、本当に懲りない人だ。もし北朝鮮有事になれば、特にアメリカとの戦争になり、北朝鮮が危険な状態になれば、多くの人々はまず、地続きの中国・韓国へ流れるだろう。韓国も戦場となれば、韓国の人々も同様に、海をわたり日本へ避難する。
(この場合、北朝鮮がアメリカと戦争状態になったなら、まず、アメリカのポチである日本を最初に攻撃するという可能性はスルーされている。日本が安全な場所と思っている麻生氏の楽観的杞憂である)


そして日本が、難民になった人々が目指すほど安全だと仮定して、地続きでない日本に、シリアや南アメリカの人たちみたいにボートで渡ってくる?として、彼らはもう着の身着のまま必要最低限で逃げることを余儀なくされる。銃装備など積んでは乗り込めない。
麻生さんはボート難民がどのような状態で漂着するのか、写真など見たことがないのか?


多分漁船チャーターで乗り込んだシリアからの難民の人々、乗りすぎて途中で沈没してしまったらしい。

動力付きボートこれも荷物など持たず人だけでぎっしり。

これはゴムボート、多分国連スタッフがセイフジャケットを装着させて乗り込ませている。


地続きを逃げてきて、それから海を渡る場合、どうしても支援者が必要で難民救済をする人たちがボートの乗り込ませるわけで、その際武装した状態で、一般の難民に紛れて乗船は不可能だ。武装して日本攻撃テロ要員なら、自分たちで武装船団を仕立ててどこかに上陸するだろう。それはそれでしっかり防がなくてはいけないが、一般のボート難民とごっちゃにして、射殺か?なんてバカなことをいうものではない。
フロリダにも南アメリカからのボートピープルが流れ着く。そうなると、まず移民局と海岸警備隊が彼らを保護し、必要なら手当てをし、その後受け入れるか、送り返すかを精査する。その時点で武装した人間などとても目立つし一発で厳重拘束される。


だいたいボートでくる人たちはヘトヘトに疲れ、緊張に神経がすり減っている。どれだけタフなゲリラやテロリストをイメージしているのやら。即座に撃ちあいなんてできるはずがない。本当のテロリストなら手ぶらで来て武器は後で調達、だったら、銃規制の強い日本、武器の密輸や取り締まり強化に力を入れればいい。


そもそも、そんなに北朝鮮難民を受け入れたくないなら、北朝鮮と対話ベースで危機を回避、貿易などで安定させ、国民に力をつけさせ、独裁体制を崩壊に導く手助けをしなくてはならないはずだ。ゆるやかな変化を即する外交が一番なのに、一人強行制裁・対話拒否の安倍首相をなだめるのが副総理だろう〜もう解散だから総理も副総理もないが。


なんだかんだ言って、日本は現実感がないから、妄想に近い危機感を持ってしまう。
難民の中に武装しているものが紛れ込んでいる恐れがあるので射殺も考えるという発想は、軍服を脱いだ兵隊や便衣兵を見分けられないから市民とまとめて銃殺した南京での、日本軍の所業を思い起こさせる。


百歩譲って、麻生氏が、日本は真剣に難民の受け入れを考えるべきだと言いたいのを、またもや口が勢いよく滑って、悪趣味なブラックジョークを言ってしまった、のだとすれば、日本は難民を受け入れられるシステムと施設を真剣に考えるべきだ、となぜ素直に言えない? どうもこの人、いいこと言おうとすると、最悪の表現をしないと、気恥ずかしいという複雑な性格なのか?どちらにしろ、トランプのようにTVのめちゃくちゃ毒舌コ政治メンテーターなんかのほうが向いているかもしれない。



<記事より抜粋>
ところが、安倍政権の応援団であるネット右翼たちは、麻生副総理の「武装難民は射殺」発言を擁護・絶賛。Twitterで口々にこんなことがなりたてている。
〈武装難民ってただの侵略者だろ? 射殺で問題なくね?〉
〈射殺しなかったら警察がやられるの!! 麻生さんは正論だよ〉
〈武装のままなら射殺されても当然であろう。発言に問題ない〉
〈これは正しい。武装難民が来ても射殺反対という人は、目の前に立ってどうにかしたらいい。殺らなきゃ殺られる〉
〈武装難民なら射殺でOK。〉

産経も「麻生太郎氏の「武装難民来たら射殺するのか」発言に左派団体や識者ら猛反発」などと、麻生発言批判のほうを揶揄し麻生を擁護する記事を配信している。
 

何をほざいているのか。確認しておくが、麻生副総理の発言は、朝鮮半島情勢の緊迫化のなかにおいて、戦争によって北朝鮮で発生する大勢の難民を念頭に置き、そのなかに「武装難民がいるかもしれない」という妄想をくわえたうえで、「射殺ですか」と言い放っているのである。主語は難民全体であって、これは難民問題をどうするのかという話だ。


加えて言えば、麻生副総理の「武装難民は射殺」発言は、現実的に難民の生命を脅かす恫喝として機能するだろう。


麻生氏擁護で噛み付いている人たちも、やはり現実感の無さから、妄想に近い危機感に陥って騒ぐことが、愛国・国防だと思い込む節がある。麻生氏も自分の立場においてその発言がどのように波及するのかをよく塾考するべきだ。


「射殺」より悪質、麻生の「武装難民」という言葉の危険性


「武装難民」という発言じたいが、「射殺」という言葉と同様かそれ以上に危険な発言だ。「武装難民」なる言葉は定義が曖昧だが、それを難民の受け入れ拒否を正当化するための詭弁として使っているのは明らかだ(とういうか、発言を字義通り解釈すれば射殺すら肯定するための詭弁である)。
 そもそも、国連は難民をこのように定義している。
〈難民とは、迫害のおそれ、紛争、暴力の蔓延など、公共の秩序を著しく混乱させることによって、国際的な保護の必要性を生じさせる状況を理由に、出身国を逃れた人々を指します。難民の定義は1951年難民条約や地域的難民協定、さらには国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)規程でも定められています〉(国際連合広報センターのホームページより)
 いうまでもなく、紛争などで故郷から逃れなければならなくなった人々を保護・支援するのは、国際社会の一員としても当たり前である。一方で、周知の通り
日本政府は難民に対して極めて閉鎖的な態度をとっている。もちろん安倍政権も例外ではなく、日本への難民申請者は2016年に1万人を超えたが、政府が認定したのはわずかに28人しかいない。
 難民問題は国際社会全体の課題であり、その流れに逆行する日本政府が海外から批判されるのは当然だ。しかも、もし“米朝戦争”が起これば、北朝鮮から日本への難民は10万人を超えるともいわれている。現実にまず考えるべきは、こうした難民の人々をどうやって日本国内で守っていくか、ということに尽きる。


多くの日本の人たちは非常にドメスティックで、ともすれば、被害者意識のみ旺盛になり、世界水準の人権意識に欠けるところがあると思う。阿呍の国、和を尊ぶ国、人に迷惑をかけないっことがベストの国、それは、出る杭は打たれる国、空気読む国、同調圧力の国でもある。しかし、根は親切で、新し物好きで、世話好き、環境に順応度高い国民性は、きちんと国際感覚を持ったリーダーが適切に環境を整えれば、自国で生きることが許されなかった人々を親切に受け入れ、共に生きる道を模索できる可能性があると思う。


だから、今回の選挙では、日本の現在と未来の方向性を正さなければならない。
またぞろ、安倍の甘言を信じて、過半数を与えれば、国際的に孤立し、国内は”信を得た”と増長する安倍が、今度こそ憲法改正で国民主権を取り上げ、どれだけ私物化されようとも、糾弾もできない社会を固められてしまう(今だって、山口準強姦事件が、政府の力で抑え込まれようとしている)とんでもない国難が訪れる。


”国難突破選挙”は反安倍政治の野党と国民の側の合言葉だ。




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