小池知事「民族差別の観点というより、災害の被害で亡くなられた方々の慰霊を」民族差別は大事な観点
大バッシングの末に辞任した舛添知事。政治家としては慎ましい金銭問題(その慎ましさ、いじましさが、セコイとバッシングを煽った)
しかし、舛添氏は、旧東京都立市ケ谷商業高校跡地(新宿区矢来町)を韓国人学校に有償貸与する方針を打ち出していた。そして、これに対する非難が大変に多かった。保育所にするべきだと言うまことしやかな建前でバッシング。しかし建物以前にそこで働く人がいないのに、旧小学校のような建物で運営が賄えるはずがないことは、全く考えない。
こんな建物で小学生以下の小さな子供達を預かれば、どれだけの人手がいるというのか?
しかも、無償ではなく、ちゃんと家賃を取るわけで、安倍政権がお友達や支援者、共通の思想の人間に、無性に土地を与え、膨大な補助金、建築利権を与えることと比べれば、大変理にかなっている。そして日韓友好にも貢献するのだ。
この多くの人々の感情的バッシングを見ても、日本人の中に未だ民族差別、べっ視、怒りが根強く残っていて、それを何かあると正当化して攻撃に転じる様は、まさに関東大震災かでの流言飛語による韓国朝鮮人虐殺も頷ける。
だから、「民族差別の観点というより、災害の被害で亡くなられた方々の慰霊を」とした小池知事の発言はこうした都民感情に迎合する詭弁で、本来都知事であるのなら、”民族差別の観点”というとても大切な問題と、その歴史的事実を日本の恥として、きちんと人々の自覚を促すべきだ。
今、トランプが、白人優位主義者擁護し、そして彼らが自分たち象徴とする南軍リー将軍の像の撤去を”アメリカの歴史と文化の破壊”と攻撃し、ラテン系移民への暴力的で不当な取り締まりを続け有罪になった元保安官に恩赦を与え、多くの国民、民主党、そして自分のサイドの共和党からも非難が噴き出している。LGBT差別につながる軍への入隊禁止や、不法移民への処遇、イスラム教徒排斥でも、アメリカ全土で、反対抗議デモが起こっている。
やはり日本人は自分たちの持つ差別意識に無自覚で、事象に鈍感なところがある。それは歴史的事実を知らないか、否定しているからで、都知事や、総理大臣が率先してそういう意識を擁護増長させていることは、恥ずかしいことだ。彼らのそういう態度が優位性を持てば、空気を読む日本の人々はすぐさま社会全体が差別に加担する危険があると思う。
小池都知事自身が歴史修正主義であり、差別主義あるいは嫌韓であるか、そこは上手に言い繕っているが、彼女が流言飛語で虐殺された朝鮮人犠牲者への追悼文の送付中止とを決めた契機が、一議員の発言によるものだった。
記事より抜粋
追悼文の取りやめ、背景は自民都議の都議会質問か
「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」は毎年、日朝協会や日中友好協会などが主催し、都立横網町公園で営まれている。
追悼式をめぐっては、これまで石原慎太郎氏、猪瀬直樹氏、舛添要一氏など歴代都知事が「知事」の肩書で追悼文を寄せている。
小池知事も2016年は「多くの在日朝鮮人の方々が、言われのない被害を受け、犠牲になられたという事件は、わが国の歴史の中でもまれに見る、誠に痛ましい出来事」などとする文を主催者に送っている。
”わが国の歴史の中でもまれに見る、誠に痛ましい出来事”は広島・長崎・福島だ。この虐殺は、”わが国の歴史の中でもまれに見る、誠に痛ましい、恥ずべき出来事”としなければならない。追悼していても、こういうところが鈍感というか当事者意識に欠ける。
アメリカでは、第二次世界大戦時の日本移民及び日系人の強制的収容所収監を、アメリカの恥ずべき歴史と公に認めている。(原爆投下、都市絨毯爆撃は、戦争状態での敵国に対するものであるため、公にその非を認めていないが、市民レベルでは原爆の非人道性の認識は多くの人たちが共有している。極右思想者やトランプな人たち以外は)
催者側が追悼文送付を都に要請したところ、担当する都建設局が送付しない方針を伝えたという。
歴代知事が踏襲してきた追悼文取りやめの背景には、3月の都議会一般質問における自民党議員の質問があった。
自民党の古賀俊昭都議は3月の一般質問で、「関東大震災朝鮮人犠牲者追悼式」に追悼文を寄せることについて、小池知事に見解を質した。
古賀都議は、横網町公園にある「朝鮮人犠牲者追悼碑」に「誤った策動と流言飛語のため六千余名に上る朝鮮人がとうとい生命を奪われました」と記されていることや、追悼式の主催団体の案内文に虐殺の犠牲者数が「6000余名」と書かれていることを取り上げ、「根拠が希薄な数」などと問題視した。
古賀都議は、「流言飛語に関しても、当時の我が国の治安状況を知るべき」とした上で、「世相と治安状況の中で、日本人自警団が過敏になり、無関係の朝鮮人まで巻き添えになって殺害された旨の文言こそ、公平、中立な立場を保つべき東京都の姿勢」「東京都を代表する知事が歴史をゆがめる行為に加担することになりかねず、今後は追悼の辞の発信を再考すべき」と、小池知事に迫った。
古賀都議の質問に対し、小池知事は「毎年慣例的に送付してきた。今後については私自身がよく目を通した上で適切に判断する」と答弁。見直しを示唆していた。
朝日新聞デジタルによると、都建設局はこの答弁などを受けて追悼文の送付中止を検討し、その方針を小池氏も了承したという。
この古賀氏とその論量に対する分析批判は、こちらのブロクをぜひ!!お読みになることをお勧めします。
【小池都知事】その2 『朝鮮人虐殺否定』のトンデモ本を元にした都議の質問に同調 ( 地方自治 ) - 北京老学生・日本から台湾へ - Yahoo!ブログ
■主催者側「虐殺の事実から目を背けるもの」と抗議 識者からは批判の声
追悼式を主催する市民団体らの実行委員会は26日、小池氏の対応に抗議する声明(25日付)を発表した。
声明では、関東大震災時に引き起こされた在日朝鮮人に対する虐殺の事実から目を背けるものとしか見えない」と指摘。「歴史修正主義、排外主義の潮流に身を置くことを示しているように思われる。近隣諸国や世界の目からも厳しい批判が寄せられる事態を生むかもしれない」などと、小池知事を批判した。
ヘイトスピーチに関する著作があるフリージャーナリストの安田浩一さんはTwitterで「天災ではなく、デマによって多くの人が殺された『事件』は性格が違う。だからこそ歴代知事も独自に追悼文を寄せていたのではなかったのか」と指摘した。
日本人は差別に鈍感と書いたけれど、多分多くの人は、差別は良くない、いわれのない嫌韓嫌中は良くないと思っているのだと思う。しかし、そうした人でも、”いくら謝っても文句をつけ続けお金を取って行く”韓国はひどいという認識は割と耳にする。
でも、まず日本が長年韓国を占領し、独自の言語と名前を奪い、労働力や性の奉仕者
として搾取した事実を公式に謝罪せず、お金でコトを収めようとし続けていることが
この問題を長引かせていることを理解してほしい。
強姦したけれど金を払うから、なかったことにしろと言われて、なかったことにはできない。日本社会でも、尊厳を踏みにじられても、お金で解決、同調圧力でねじ伏せられることはたくさん起こっている。そういう日本の権力を持つ側の傲慢を、もっとひどい形で受け続けているのが、日韓関係。中国も韓国も経済力発言力を増し、日本を追い越す中で
いつまでも大日本帝國プライドにしがみつき、焦りと嫉妬で、再び大日本帝國をと叫ぶ
安倍政権、日本会議の愚かしさ。そうした人たちに空気を牛耳られてはいけないので、国民はもっと賢く、広い視点と正しい歴史認識を持つように心がけなくてはならないと思う。
トップレベルの高校が文科省の圧力に屈しず、すばらしい教科書を採択していること、
は希望。つまらんコピペバッシングが送られているようだが、声の小さい良識派も声を出した、高校の正しい選択を援護したい。
小池知事もそろそろ本性が出てきた。これで、国政まで自民の受け皿として議席を与えれば、馴れ合いと談合の保守二大政党が国民を支配する。
革新政党、社会民主主義を取り入れた政治を行う政党が共闘して、保守・革新の二大政党が本来の姿なのだ。共産・自由・社民・市民連合、そして選挙次第の民進党で候補の一本化をし、単に反安倍だけでない、国民が自民政治が嫌だという時に自民政治と違う政策を行える政権を選択できるように、するべきだ。
ああ、できることなら、枝野民進党で野党共闘を加速してほしい。
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