密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

豊洲カビ問題 どうしてここまで無理をする

汚染水を無害化できないけれど、とにかく移転。選挙前は曖昧公約で、議席を得たら、途端に強気で推し進める様は、安倍政権を彷彿とさせる。


前回の帰国時に見た豊洲は、見るからに地盤が緩そうで、地表ん水が浮き出て悪臭を放っていた。その後高濃度の汚染水と聞いて腑に落ちた。


そうした土地の上に、いくら頑丈な建物を建てても、いずれ歪みが来るだろう。
そうして、土地から上がる湿気がカビを呼んだ。


カビは厄介だ。アメリカでは、70年100年の古い家を直して住むことが多い。
そうして古い家はチャーミングだが、大きな問題がカビや構造の歪み。
そのため、買主はハウスインスペクターを雇って調査してもらう。
今の家を探したときの経験。100年級の素晴らしい家で、湿気の多い斜面に建っていた。家に入ると微妙にカビの匂いがする。しばらくいると毎回頭痛など体調不良を起こした。そこは、前のオーナーが葬儀屋さんだったので、もしかして”地縛霊?”などと真剣におもったが、原因はカビ。家全体の壁の内側のびっしり発生し、除去には、その家の購入価格以上の金額がかかると聞いてさすがに諦めた。
カビ表面に出ていなくても、壁の中に発生している。それが表面の真新しい木の部分に前発生している豊洲市場は、表面のカビ除去では済まないのではないだろうか?


だいたい、何故そこまで、食品に有害な環境に、築地市場を移さなくてはならないのか?
東京都も、国も、自分たちの、何かの利益のために、見切り発車でどんどん工事を始め、もう止められないという既成事実作りで事を進めている例が多すぎる。


急国立競技場など、十分な議論もせずに、まず取り壊してしまえと始めてしまった。
あれは、世界的に注目を集めた丹下健三氏の作品で、日本の現代建築好きのDさんは
”Crazy!!”と怒りをあらわにしていた。
日本文化を大切に考えるなどというのなら、建築史の上で世界的に評価されている意匠
も大切にするべきではないのか?その後の新競技場の迷走ぶりと、跳ね上がる建築費。


森・加計でも、国民の目をかすめて、急げや急げ大工事。その中で起こる水増し請求。
地方でも、廃墟と化した箱物が民意との乖離を象徴している。



東京・築地市場(中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)で、水産と青果の仲卸店内にカビが発生していることが24日、分かった。


都などによると、カビの発生は水産仲卸約80事業所、青果仲卸約10事業所。冷凍庫や流し台、木製の棚などに発生しているという。

 都は同市場で換気や空調などの対策を講じてきたが、今夏の例年にない長雨で湿度が非常に高くなったことが要因とみられる。
 カビの発生を受けて都は、清掃を急ぐ一方、設備の状況によっては交換に応じるという。
 市場関係者は「カビの発生は移転を延期した都の怠慢。土壌汚染による風評被害の問題

もあり、先行きが心配」と憤った様子だ。 (2017/08/24-12:41)


だいたい”例年にない長雨”などというが、そんなことは過去何度もあったし、これからも起こる。豊洲以外で、全家屋でカビが発生しているわけでもない。
豊洲のゆるい土壌、業者の人がこぼしていた、窓のない息の詰まる事務所に大きな原因があるのは明白。

東京都築地市場(中央区)の移転先とする豊洲新市場(江東区の東京ガス工場跡地)の売場棟内の96店舗でカビが多数発生していた問題で、日本共産党の尾崎あや子都議は25日の都議会経済・港湾委員会で、「生鮮食料品を扱う新市場で大量のカビが発生するのは深刻な問題だ」と指摘し、原因を究明するよう求めました。


 尾崎氏は、都が16日に報告を受けながら、事実を公表したのが24日だったことを示し、「なぜすぐ事実を公表しなかったのか」とただしました。


 都が原因について「長雨、台風などで湿度が上昇したため」と説明していることにふれ、「空調を運転していたのに、なぜ大量のカビが発生したのか。新市場の建物は閉鎖型で湿気がこもりやすい」と指摘。「地下水位が高く、地下水の上に建物が建っている状態にあることも原因になりうる。ベンゼンや水銀など揮発性の高い汚染物質がカビに付着している可能性もありうる」という専門家の見方を紹介し、「カビに汚染物質があるかどうか、空気中にどれだけ胞子が漂っているかも調査が必要だ」と求めました。


 都中央卸売市場の岡安雅人新市場整備部長はカビの汚染調査に触れず、「地下空間の対策にあたり大気の状況を確認する」と答えるだけでした。


 尾崎氏はカビの大量発生という問題を見ても、豊洲新市場は生鮮食料品を扱う市場としてふさわしくないと指摘しました。


都民ファーストの大勝で早くも小池都知事による暴走が家人される昨今、共産党の存在意義はとても大きい。
<小池知事昨今の暴走>
毎日新聞記者からの「豊洲市場の移転問題に関する検討過程の記録が残っておらず、情報公開という知事の方針に逆行するのでは。所見を聞きたい」という質問に対し「それはAIだからです」「人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということ」「外部の顧問や専門家会議で考え方を聞いてきた。試算は公表されている」などと説明。さらに「最後の決めはどうかというと、人工知能です。人工知能というのは、つまり政策決定者である私が決めたということ」と意味不明の発言。

というより自分が決めたごちゃごちゃゆうな、ということ。まさに安倍政権そっくり。


かつ、これも安倍ちゃま踏襲の、歴史的事実認めない態度+トランプ同様の対象を広げて、問題を無効化のこの発言。
寛容大震災時のデマによる朝鮮人大量虐殺(ジェノサイド)に対し、
1923年の関東大震災では、発生直後の混乱のなかで、「朝鮮人が暴動を起こした」「井戸に毒をいれた」「放火している」などのデマが広がり、警察や自警団など、日本人らによる大規模な朝鮮人の虐殺が行われた。震災戦災のメモリアルパークである横網町公園には、その悲劇を二度と繰りかえさぬよう願う朝鮮人犠牲者追悼碑が建てられており、日朝協会東京都連合会などでつくる実行委員会が主催する9月1日の式典でも、朝鮮人犠牲者の追悼が行われている。例年、この式典には都知事が追悼のメッセージを寄せ、出席した都側の担当者が代読してきた。
 

しかし、主催者側関係者によれば、8月初旬、公園を管轄する都の担当部署から、今年は小池都知事による追悼文を出さない旨を伝達。都側は理由として、同じ9月1日に同公園内の慰霊堂で行う都慰霊協会主催の大法要に知事が出席することを挙げ、「犠牲者すべてに哀悼の意を表すので、これからは個別の団体や個人のことで追悼を差し上げることはやらない」と説明したという。


これも、意味不明。個別に丁寧に哀悼の意を表明ぜずにどうやって犠牲者すべてに哀悼の意を表すというのか。自分のしたくないこと(都知事、人間としてかなり不適切イメージを都民に与えるとわかっているのだろう)を隠すために対象を広げているだけ。
今後の都政が小池一派に私物化されないよう、共産党都議団頑張ってほしいし、国民も後押し、メディアは注視し、おごり切った保守政党の権力の暴走を監視しなければならない。


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