密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

白人至上主義をはっきり避難しないトランプに共和党内からも避難の声

バージニア州のシャーロッツビルで8月12日、白人至上主義者やネオナチの支持者らと反対派の間で激しい衝突が起き、反対派の中に車が突っ込み人々を跳ね飛ばし、一人が死亡し19人がけがをした事件が起きた。

これについてトランプがはっきりとKKKをはじめとするはき人至上主義者への非難を現さないことが、米国内、共和党内からさえも非難が上がっている。



休暇中のドナルド・トランプ大統領は事件に対して、滞在中のニュージャージー州で記者団に向けて声明を発表したほか、自らの公式Twitterでもコメントを発表した。しかし、一連の発言で白人至上主義やネオナチを名指しで批判しなかったことに対し、疑問視する声が上がっている。


トランプ氏は12日、ニュージャージー州で記者団に「様々な側から(on many sides)もたらされる憎悪、偏見、暴力に、可能なかぎり最も強い言葉による抗議を表明する」と語った。アメリカNBCのホワイトハウス担当記者、ハリー・ジャクソン氏が「様々な側から」という言葉の意味をホワイトハウスに確認すると、「大統領はあらゆる原因、あらゆる側からもたらされる憎悪、偏見、暴力に抗議している」との回答があったという。


アメリカはこういう中途半端な言い訳は通用しない。
反対派は、プラカード以外に武器になるものを持たず、市民のデモの権利を行使していた。しかし集合した白人至上主義者やネオナチの団体がバットやたいまつを持っていたこともあり、トランプの曖昧声明に批判が集まった。


強烈にトランプな人たちの半数以上が、こうした白人至上主義者なのだから、彼も軽々に非難できないのだろう。トランプ台頭の以前は、陰にかくれてい行動していた彼らが、現在勢いを増し、怒りを撒き散らしていてる。それは明らかにトランプの選挙キャンペーン集会に始まり、や就任後の暴言やツイッターにで煽られている。


トランプの「様々な側から(on many sides)もたらされる憎悪、偏見、暴力に、可能なかぎり最も強い言葉による抗議を表明する」と表明した時の映像を見た。
非常に気持ちの入らない、投げやりな、ほとんど視線を原稿からあげず読み、その後の記者の「白人至上主義者が支持者だからはっきり言わないのですか?」という質問にも、ろくに答えず木で鼻をくくった菅的な扱いをして早々に退出しようとしていた。


こういう態度は安倍政権では日常茶飯事だが、トランプには珍しい(逆ギレ、暴言、軽挙妄動はいつもだが)文章報道だけだと、特に日本では、何がそれほど問題なの?となると思うが、このトランプの態度は、人種差別、白人至上主義を許さない社会であるアメリカの大統領として、最低の行動、あってはならない態度である。危機や混乱に際し、指針を表明し国民をなだめ、勇気づけることも大統領の大切な役目だ。この会見を見れば非難が集中するのが、とても納得できる。


これを受けて、各氏がツイートを開始
前副大統領のジョー・バイデン
「そこには『1つの側』しかいなかった。#シャーロッツビル」


バーニー・サンダース上院議員
「いいや違うぞ大統領。これはネオナチによる、人種差別や憎悪を煽り、暴力を引き起こすための挑発的な努力です。それを具体的に言うべきだ」

俳優クメイル・ナンジアニ
『白人至上主義者は悪で、間違っている』。ほら、これをコピーして、貼り付けるだけでいいんだ、大統領。我々があなたに望んでいるのはそれだけだ」



共和党大物議員からも非難ツイート。
マルコ・ルビオ上院議員
「ナチやKKK(白人至上主義団体クー・クラックス・クラン)、白人至上主義者に愛国的な要素はない。これはアメリカの目指すものと正反対に位置するものだ。#シャーロッツビル」
彼はラテン系で有力視された大統領候補だったので、人種差別に対しての意思表明ははっきりしているだろうが、驚いたのが、超保守のトランプ擦り寄り、小狡い、いやらしいポール・ライアン下院議長までが、「私たちの心は今日起こった事件の犠牲者と共にあります。白人至上主義は、災厄をもたらすものです。この憎悪とそれによるテロリズムは、対応され、敗北しなければなりません」
と白人至上主義を否定し、非難していることだ。


オバマ前大統領は、尊敬する南アフリカの故ネルソン・マンデラ元大統領の発言を引用しツイート
肌の色や出自や信仰の違う他人を、憎むように生まれついた人間などいない。人は憎むことを学ぶのだ。そして、憎むことを学べるのならば、愛することも学べるだろう。愛は憎しみよりももっと自然に、人の心に根付くはずだ。―ネルソン・マンデラ
そして自身がメリーランド州ベセスダの養護施設に子どもたちを訪ねた時の写真を添えた。

トランプは『こういうことは、オバマとかトランプとかではなっく、ずっと前から存在した」と争点ずらしの責任転嫁発言もした。
しかし、オバマ氏の任期中にも多発した、警官・警備員による黒人殺害に対し、怒り狂う多くの人々特にアフリカ系市民に我々は、「こういう時こそ冷静で尊厳のある行動をとるべきだ」と、その度に即座に呼びかけた。特にボルチモアの暴動を受けて、隣りにぼぉーっと突っ立っいる安部首相に(日米首脳会談の記者会見だった)すみませんが、我が国の重大事態なのでと断って、記者質問に答え、人々に暴力での抗議の愚かしさ、講義を利用した暴力の否定、黒人の立場を脅かすのはそうした行動であり、今こそ責任ある行動をしようとよびかけた時のことは(いろんな意味で)今も心に残っている。 
思慮深く、冷静で、国民に優しかったオバマ大統領、We missed you so much!!


どれだけ大馬鹿で物事を熟考しない大統領がホワイトハウスに居座ろうとも、アメリカ人の良識は死んでいない。これからも、自由平等を主張するために、人々は勇気を持ってデモに参加するだろう。


原稿イヤイヤ棒読み。何しろ本音は、”黒人は犯罪者やメキシコ移民強姦魔、イスラム教徒はテロリストだ”などのトンデモ偏見だらけのオルト右翼オヤジ。少しは学べ!!!大馬鹿者!



日本はくれぐれもこの御仁に巻き込まれたり追従したりお先棒を担いだりせず、距離を置いて接するべし。




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