オリンピックの是非を問う久米ラジオが面白い。出演の有森氏指摘のオリンピック運営”横柄・雑・傲慢”は、まさに安倍政権の性格
一時期大問題になった、国立競技場、強引見切り発車取り壊し・デザインコンペ決定さしもどしトラブル・エンブレム盗作疑惑・聖火台も空調もない競技場。
森・加計問題ですっかり目を引かなくなったものの、それれの問題は予算のふくらみとともに未だ解決されていない。
誘致の時点でも黒い噂が流れ、結局箱物行政推進で、日本の食文化の中心である築地市場まで、土壌汚染の上に追いやられる。
アスリートの有森裕子氏が、”久米宏ラジオなんですけど”に出演し、オリンピックに苦言を呈しているが、それが見事に真っ当。
19分ぐらいからオリンピックの是非を様々な世代に問うリスナー国民投票。驚いたのが町の女子高生たちが、「引き受けてしまったのだから、返上すれば他の国にも迷惑がかかる」という意見。”ゆとり”の”さとり”のと言っていても、世代を超えて、ナイーフ日本人のDNAは健在。
しかし、この人に迷惑をかけてはいけない、一度決まったものには従わなくてはいけない、という日本人らしさが、権力にいいように利用されてしまう、、、。日本のトップは高潔無欲人格でないと国民は不幸になる。心が悪い人間がトップを取れば、簡単に国家を私物化できる。
各世代識者の意見もとても面白い(34分くらいから)。
有森さん出演は51分から。
久米宏 ラジオなんですけど(2017-6-17)
有森氏は、カンボジアの地雷で手足を失った子供たちの支援、対人地雷廃絶のため、チャリティーマラソン企画など活動を続けている。 ”ハート・オブ・ゴールド”と称えられ、同盟の組織もでき活動を広げている。心の金メダリスト=ノーブレスオブリージュを体現している方。
その有森氏の意見、リテラも取り上げています。
有森氏発言の文字起こし(リテラより)
現在の五輪のあり方、そしてアスリートファーストに疑問を呈したのだ。
有森はまず“アスリートファースト”という言葉に対する違和感について、こう語っている。「(アスリートファーストという言葉は)違和感だし、どういう意味合いで言っているのか、みなさんそれぞれすごく違うような気がするんです。アスリートがアスリートファーストで考えて欲しいと言うのと、まわりの人が言うのは違うと思うんです。
しかも掲げて言うほどのものではなく、本当は“社会ファースト”だと思うんです。
スポーツも文化もすべて社会で人間がきちんと楽しく、平和に健康でいるための手段のひとつ。音楽や物をつくる、スポーツする。オリンピックもそうした手段のひとつだと思うんです。ですからすべては社会の感覚と一致しないといけない。そうすると“手段”がファーストになるのはおかしいですよね。すべては社会ファースト。ですから社会のことを考えて、その感覚と一致しなくてはいけない。でもいまのオリンピックの考え方とか、ことの進め方は、ある時点から、もちろん招致のときからあったのですが、あまりにも“オリンピックだからいいだろう”“だからいいだろう”“だからこう決めるんだよ”とあまりに横柄で。なぜこうまで偉そうになっちゃうんだろう。社会とずれる感覚を打ち立てて物事を進めている。横柄だし、雑だし傲慢」
“社会ファースト”という視点から、さらに有森氏はそもそもの東京五輪開催の理念の変遷、そして“五輪返上”の声についてもこう触れた。
「そもそもなぜ東京五輪を招致したのか。一番大切なのが、復興だったはずです。スポーツによって、日本を元気に変えよう。日本に大きな災害があって、オリンピックを呼ぶことで復興させられるんだと、最たる手本になる国になる。そのつもりで私もブエノスアイレスでロビー活動をしました。でも蓋を開けたら全然いま違う。復興どころか、どこを見ているんだろう。結局何をやろうとしているんだろうというのが正直あります。どこか不安で、反抗したくなるような、やらなきゃいい、返上すればいいという感情を促してしまう。すごく残念です」
「そのしわ寄せは子どもたちにいく」
また、有森氏は、五輪の裏でうごめく“利権”や“政治”についても、示唆した。
「昔からオリンピックは政治は関わらない、純粋なものだと言われますが、そんなこと信じている人はこれっぽっちもいないと思いますよ。ロビー活動をしていると、政治力や、どんな人が関わっているとか、お金とか。そうしないと組み立てられない現実をみんながわかっている。本当に裏、裏、裏、汚い、汚い」
「みなさん、開催するにあたってもっと興味をもってほしい。お金の感覚とか、ものの進め方。東京だけでなく全国にしわ寄せがきますから。無関心であってほしくない。怒るところは怒ってほしい」
返上は現政権もひっくり返さない現状で、無理だろうなぁ。
せめて開催を10月に変更し、高湿度を伴う猛暑を避けるべき。
新国立競技場の予算オーバー対策で冷房削減『世界では屋根が完全に閉じない競技場で観客席などに冷房を設置する例はほとんどなく削減対象となった。観客の熱中症対策として休憩所や救護所を増設する方針。』産経新聞 というのだが、世界って何処? 各地の夏の気温湿度を考慮せず、世界で例が”ほとんど”ないという理由で削減。ほとんどということはあるところもあるということ、そこはどこか?空調がないと、観客の健康に影響する地域なのではないのか?
正直日本の夏は、フロリダよりしんどい。人が大勢集まり熱気を孕み、具合が悪くなったら、休憩所や救護所にたどり着けるのか? とんでもないことになりそうだ。
木材を使って日本風を演出? 木材不足で各地の被災地再建に支障が出ている。違法伐採など、オリンピックにまつわる企画全てが、”雑”なのだ。
(ところで安倍政権はなんで木材にこだわる?環境問題で割り箸が攻撃され、”My箸” なんてのが流行ったけど。何か裏がある? 対ミサイルシャルター付き木造建築なんて矛盾がすぎる)
オリンピック返上より、まず、日本スポーツ振興センター(JSC)と森喜朗氏を筆頭の大会組織委員会の役員を辞めてもらってはどうか。どういう基準で選ばれたのか、質ている人いますか?せめて開催都市東京の都民は知る権利がある。
横柄で傲慢な利権ボケした人たちによる雑な計画がどれだけの税金が無駄に消費されたか、その責任は誰の取らない。 日報隠蔽問題で辞任でも、派手な辞任式でご満悦な稲田大臣よろしく、こうした人たちは一切自分は痛まない。
基礎が悪いところに補充補充で付け足して言ってもお金がかかるばありで、新しい問題が湧いて出る。オリンピックが終わって、財政の破綻がのしかかってくることを考えれば、返上もそう無茶な考えではないのかもしれない。
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