密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

安倍政権による論理的民主主義破壊と、自民党カルト宗教化

安倍政権による民主主義破壊は大変論理的に行われたいた、という指摘と、カルト宗教に酷似の現在の自民党。スピリッツアリズム(神秘主義)とナショナリズム(国粋主義)の合体の危険。

<記事より抜粋ー筆者 薬師寺 克行 :東洋大学教授>
米『フォーリン・アフェアーズ』誌(Foreign Affairs Report)2017年6月号に面白い記事が掲載されていた 。「アメリカ政治の分裂と民主体制の危機」と題する記事で、ドナルド・トランプ政権によって政府が反対派の不利になるよう国家権力を濫用する政治システムに変化していくおそれがある」という危機感にあふれた論考である。こうした民主主義の後退は、国民が気がつかないうちにさまざまな措置が講じられて進行していくというのだ。どういう手法を使うのか、著者たちは具体的に3つのパターンを例示している。


1つ目は、「国の制度や政府機関を政治化し、政府に批判的な勢力を抑え込んでいく」。裁判所や検察、情報機関、税務当局、規制当局などの国家組織の政治的独立が侵されると、「政府の不正行為を隠すことができるし、政府に反対する勢力を抑え込む力強いツールとして利用できる」というのだ。


2つ目は「市民社会の重要な一部を機能不全に追い込む」という手法だ。対象は主要メディアや企業リーダー、さらには宗教指導者も含まれる。為政者は彼らを取り込み骨抜きにしようとするのである。そして、「友好的なメディアには特権的アクセスが、お気に入りの企業リーダーにはうまみの多い利権や政府契約が与えられる」と指摘している。一方で、為政者の意向に従わない者は「情報当局の入念な捜査の対象にされるか、スキャンダルをでっち上げられる」というのだ。


3つ目は、選挙で選ばれた独裁者が憲法改正、選挙区そのほかの制度の見直しを通じて、ライバルが自分と競争できないよう、政治ゲームのルールを書き換える」という例を示している。


3人の筆者はいずれもハーバード大学など米国の大学の研究者であり、日本研究の専門家ではない。にもかかわらず、これらの例示に安倍政権に通じるものが多いことに驚く。


人事権を使った安倍内閣の官僚統制強化、加計学園問題を封じ込めようという官僚機構の秘密主義的対応と首相官邸の強引な国会運営、内部告発した前文部科学事務次官への首相官邸の陰湿な対応、安倍内閣支持と批判で極端に二極分化したメディア状況と一部メディアに対する安倍首相の積極的な情報提供など、一つひとつを具体的に説明するまでもない。



トランプ政権を分析したこの論考は、安倍内閣についてのものかと見まごうほど該当している。


トランプ政権に対し、アメリカ人は大きな危惧を表しているが、日本の現状を知る者から見ると、トランプの民主主義破壊は到底無理だと思う。


なぜかというと、まず議員が、自分のポリシーのもとに、選出された地域ファーストとする姿勢に貫かれ、二大政党の共和党・民主党の党としての党議拘束、投票への圧力というものがほとんどないことだ。 


そして司法も、各時期の大統領による任命、議会の承認で、共和党より、民主党よりの判事が誕生するが、判事達自身も大変高い倫理観と誇りがあり、トランプのいうことを聞く、忖度することもなければ、圧力をかけることも無理だからだ。


メディアも、もし彼ら、あるいは彼らの上司が、トランプ大統領にトランプレストランでロブスターとフィレミニオンステーキを振舞われるというようなことがわかれば、職を失う。アメリカは、時に命をかけた試行錯誤の上に民主主義を確立し続けた故に、また多民族多宗教多くの異なる価値観の国のため、たくさんのことが明文化されている。
訴訟国家と喩やされるが、何事も法律家を間に立て、のちのトラブルがないように処理されるのも、こうした土壌の上に築かれたシステムなのだ。


日本がいとも簡単に今日の独裁を許してしまったのは、何より、単一民族国家的な、阿吽・KY・信頼 という曖昧さの中に法律が浮遊していることによると思う。
加えて、安倍晋三という、日本人の弱い”家柄” ”ブランド”を持った、しかし、冷静さ、論理性を欠いた、迷いの無さと情念的強さを持つ人間をトップにいただき、自民党は、まるでカルト宗教のように、教祖安倍晋三を崇め奉る。


そしてそれを国民にも広げようと画策する、あるいは力と制度で社会を固めることを画策している。安倍総理自身も、自分が’教祖・天皇のごとき立場を求めていることが、皇居での園遊会を模して、新宿御苑で桜の宴、選挙応援演説に日の丸の小旗を降らせる行為にも表れている。


安倍夫妻への、不敬罪のような発言が当然のように、自民党内でまかる通る。


上記記事に加え、こうした日本独特のメンタリティーが、つながって国家の私物化が土壌が液状化し民主主義国家の基礎を崩してゆく。


偶然ヒットしたこの動画、小林よしのり氏と泉美木蘭氏による森友問題の真相追求なのだが、その他に、この自民党カルト宗教団体化の根底の晋三・昭恵夫妻のスピリッチュアルへののめり込みも語られている。ネショナリズム+スピリッッアリズムが組み合わされることで、加速的に独裁支配が実現してゆくという指摘も大きく頷ける。 
ヒットラーもほぼ教祖化した個人崇拝をドイツ国民のするこみ、冷静な判断や倫理観を麻痺させた。
それに大いに笑えます。やはり漫画を描く人は、ユーモア(ブラックも含め)てんこ盛り。ぜひ楽しんでください。

謎解きアッキード事件~森友学園疑疑獄の真相



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