密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

安倍自民党議員の謝罪に共通する”不適切”と雇用者の私物化

パワハラどころか、ドメスティックバイオレンスに近い、豊田真由子議員の秘書に対する虐待。 しかし、「あんな男の代議士なんかいっぱいいる。あんなもんじゃすまない」のだそうだ。 

豊田氏報道に「あんな男の代議士いっぱい」自民・河村氏


 自民党の河村建夫元官房長官は22日、自民党衆院議員の豊田真由子氏=埼玉4区、当選2回=が男性秘書に暴行したり、暴言を浴びせたりしたと「週刊新潮」が報じたことを受け、離党届を提出したことについて「あれはたまたま彼女が女性だから、あんな男の代議士なんかいっぱいいる。あんなもんじゃすまない」と述べた。豊田氏の言動を容認するようにも受け取られる発言だ。首相官邸で記者団に語った。


 河村氏は同日、豊田氏を擁護するような発言をしたことについて、自身のフェイスブックで「一部私の不用意な発言が、要らぬ誤解をうみ」などと書き込み「訂正をし、発言を取り消しをさせていただきます」(原文のまま)とした。


(朝日新聞デジタル 2017年06月22日 22時30分)



安倍総理を筆頭に閣僚・自民議員の謝罪にはある特徴がある。『私の不用意な発言が、要らぬ誤解をうみ』誤解とは相手の受け取り方が、自分の意図とは違うという主張。自分の発言・行為に対しての反省ではなく、あての受け取り方の誤りだといっているに等しい。
結局、自分が悪かったとは一言も言わないのだ。こういう負け惜しみ、減らず口、問題のすり替えは、安倍総理が公然と行うようになってから、自民議員に蔓延している


豊田真由子議員の行為が、女性なので糾弾された、というのも論点がずれている。
彼女の行為の問題は、自分の秘書・部下を一人の人間とみなしていない扱いをしていることにある。もし議員たちが、目下の人間に対してこのような認識を持ち、行為をしているなら、国民のために働く議員にふさわしくない。というより人間として最低である。


前にも、インサイダー取引で自民党を離党した、武藤貴也議員(この人も離党だけ)も男娼を買い、暴言を吐き散らしていたという報道もあったが、彼らには、個人の尊厳という感覚がなく、弱い立場の人間を”私物化”して扱う。


こうした、歪んだ権力志向が、今の自民党議員の傲慢さ、無慈悲さ、下品さの根底にある。『あんな男の代議士なんかいっぱいいる。』のなら、そういう扱い受けている部下・秘書は録音して公開するべきだ。なぜなら、そうした人間としての最低線の倫理をわきまえない人間が議員でいることは、この国にとって、マイナスであるからだ。結局政治は、いかに人々の気持ちに寄り添うかが基本。封建主義社会での、使用人・奉公人への意識、奴隷にたいすのと同じ感覚で人を扱う議員は、日本が民主主義国家である事さえ認識できていない。


そこには上下関係で、心までひれ伏させる日本社会の歪んだ慣例が根底にある。
雇用は労働の対価として賃金をもらっている対等な関係である事を、働く側も、雇う側も
きちんと認識する必要がある。



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