密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

HEAD Showとユニバーシティータウン

今、マサチューセッツ州アムハーストと云う街にいる。アムハースト大学のHampdeh Gallary で行われるHEAD showに参加していて、そのオープニングパーティーの為に来た。アメリカの大学は、画廊スペースと劇場を備えているのが常だ。中には美術館を持っているところもある。この大学も3つの画廊ペース
がある。アーチストにとって非営利の発表の場として重要なのだ(メディアの評価などに繋がる)。この種のグループ展は、キューレターに依って企画され、スペースのディレクターに依って展覧会が決定される。日本ではキューレター=学芸員で美術館職員だが,こちらは,美術館職員の他に独立したキューレターがいて、一般画廊や、非営利のアートスペースに企画を持ち込む(あるいは依頼される)。ゆえに、こうしたグループ展は参加アーチストはもとよりキューレターにとっての表現の場、評価を受ける場なのだ。キューレターは、展覧会テーマを決め、アーチストを選択し、展示の配置、ライティングまでの全てを決める。オーケストラで言えば指揮者である。このHEAD Showは、2013年にローアーマンハッタン(近年新しい画廊が集まっているアートスポット)のボッシギャラリーで行われた同名展覧会の第二弾。絵画、版画,写真、彫刻、陶磁器、ソーイングアート(布を縫い合わせて作るアート)、ネッティング(毛糸などを編んで作るアート)ビデオが,一つの空間(実際は4つの空間)で共演するとてもエキサイティングな展覧会になった。



アメリカの人たちは、引退後,どこに住みたいか(仕事の為に住んでいた場所を引き払って、好きな場所に引っ越す事が多いー暖かく土地の起伏の無いフロリダは老人率がとても高い_)と聞かれたら,ユネバーシティータウンと答える人も多い。これは、大学のある街には、質の高いレストラン、ブティク、書店があり,大学の企画で、プロレベルの美術展、コンサートが開かれる為だ。わざわざ煩雑な大都市まで出かけなくても、落ち着いた自然との調和のある文化的生活が営める。アメリカ人にとって、引退後の生活を”ハーベスト”と呼ぶ。人生で働いた成果を刈入れ味わう時なので、老人がやたら元気がよく長生きだ。夫Dさんも、生地フロリダに帰っている間は、ジャズオーケストラに参加して,高校時代ブラスバンドでやっていた、トロンボーンを担当ている。ちなみに,彼の隣は97才のおばあちゃんトロンボーンプレーヤーである。平均年齢がメチャメチャ高くDさんは若造。少し危なっかしいところもあるが、冬期の6ヶ月、月に一度のコンサートで,毎回とても面白い選択の曲目を演奏し、コンサートに行くたびに,こちらが元気になる。アートも音楽も演劇も映画も終生身近にあると云う事が、元気の秘訣なのかもしれない。


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