密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

我が闘争教材使用の閣議決定を海外メディアが取り上げた。

日本は、自分たちの加害の歴史に向き合わず、そこを傷を覆うように曖昧にして戦後処理を行ってきた。その結果戦後生まれの人間の中に、歴史修正主義を標榜するものが現れた。そして最悪なことにその人間たちが国の政治の中枢を占めている。


教育勅語は、自国の歴史上、戦争への国民誘導に大きな役割を果たしたもので、これについて、自分たちの国の歴史的事実として教材とするのは、臭いものに蓋の歴史教育よりはいいと思う。しかし軍国主義復活を目論んで教育勅語を教材化し、その精神の刷り込みを学校に圧力をかけ行わせることは、政府の言う教育基本法に反し、憲法に反する(だから朗読させるのはダメ。教材としての趣旨に”朗読させる”は不適切である。案外いいことを言ってるよね、明治の日本人、天皇陛下ってすごいよね的な教え方も言語道断。内閣の真意に反するよう、現場の教師の良識と頑張りを期待する)


ただ、一体何を思ったか、ヒットラーの自伝”我が闘争”の教材使用まで閣議決定するとは、安倍内閣は総国際感覚欠如と言える、かなり恐ろしい地雷を踏んだことになる。


このことを海外メディアが取り上げれば、多方面から激しい反発、抗議が行われる可能性がある。日本政府の日本語での詭弁など太刀打ちできない。日本と違って、被害者、その家族の恐ろし記憶・怒りを慮り、自信を加害者と認識し、悔恨と検証を重ねているドイツ国民の意識を経て、人類最大の過ち・罪と認識されている。ダメなものはダメ!!!とはっきりしている。お友達の秋元アイドルズの衣装でも、正式クレームがきたくらいだ。まあ、これでまた、国際的に恥の上塗り。安倍内閣がどう対処するかが見ものだ。


ネオナチは決して市民権はえない。得てはいけない。それはKKKが市民権を得てはいけないのと同じだ。ヒットラーの”我が闘争・Mein Kampf原題・My Struggle英題” 正直、私は読んでいない、読みたいとも思わない。自分の思想で人々を指導したと考えてる、そのために特定の人間の排除は必要だ、必然だと考えている人間の”Struggle”ー闘争と訳すが、戦いFightではなく”もがいて努力する”というニュアンスがあるので、そんな狂人の自己陶酔には触れたくもないのだ、そのStruggleの結果起こった事実を学べば十分だ。
読んでみろ、いいことが相手あるという人もいる?かもしれないが、それは当たり前だ。本人のいいように書いているに決まっている。そんな部分だけ、まだ柔らかい感性の子供達に無作為に与えていい教材になるわけがない。


そんなものを教材にする前の教えなければならない歴史が山ほどあるだろう。ヒットラーの妄想思想を学ぶなら、あの靴の山、メガネの山、衣類の山を見せ(死体の山・骨の山は子供達には、直接見せられないだろうけれど、自分たちと同世代の子供達の瘦せおとろえた姿は、見せるべきか?)ナチスドイツが何をしたかを教えるべきだし、そこに向かったドイツ人々の推移、そうさせた状況を教えるべきだ。そしてその前に、日本軍が大陸で何をしたか、資料を引いて教えるべきだ。


安倍内閣は判断が浅薄で、余計なことばかりしている。聞いてみたい。閣議決定した大臣たちはすべて”我が闘争”を読んだというのだろうか。もちろん教材に使うと決めたのだから読んでいなくては困る。この野党質問は聞き逃したが、全員読んだのか?質問したのだろうか?教育勅語は短いが、我が闘争は、300ページ近くある。これを読破した政治家であることを標榜し選挙に出るといい。一応概略をかいつまんでみたが、彼の幼少期、が妄想に駆られた背景、排斥の怒りのありかを見極めることもできるだろうが、やはり取り扱い危険の、被害妄想青年のどこかでバランスを崩し周りを見失った闘争の伝記のようだ。そういう点では、読解力と忍耐力とふりがながあれば、安倍首相には大きな共感を呼ぶかもしれない。ぜひ全閣僚に感想文の提出を求めたい。


と、ここまで書いたがやはりフェアではなので、渋々読んでみようと、昭和16年に日本で出版された”我が闘争”のpdfをダウンロードした。


ここでダウンロードできます。
https://onedrive.live.com/?cid=BF843A5777349EE7&id=BF843A5777349EE7!110&parId=BF843A5777349EE7!116&o=OneUp


この序文が、きっと安倍内閣の閣議決定のアイデアの元なのではないかと思われる、軍国主義満載でヒットラーを礼賛している。非常に興味深い。当時の出版社の姿勢も面白い。


ともあれ、この政府の愚行は海外メディアの取り上げるところとなった。
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんによると、海外メディア、7誌が記事を掲載しているようです。http://muranoserena.blog91.fc2.com/blog-entry-7340.html


そのうちのジャパンタイムス記事と訳

The government has decided to tolerate the use of Adolf Hitler’s autobiography “Mein Kampf” (“My Struggle”) as teaching material in schools.
日本政府は、学校での教材として、アドルフ・ヒットラーの自伝「Mein Kampfー我が闘争」の使用を容認することを決めた。


In a written answer approved at a Cabinet meeting Friday in response to an opposition lawmaker’s questions, the government said the German dictator’s book can be used in a way that adheres to the spirit of the basic education law, among other conditions.
政府は、野党議員の質問に対する閣議で、閣議で承認された書簡で、ドイツの独裁者の本は、他の条件の中でも基本教育法の精神を遵守して使用できると述べた。


If the book were used in a way that promotes racial discrimination, however, the government noted that would obviously be inappropriate and lead to a strict response from regulators.
しかし、この本が人種差別を助長する方法で使用された場合、政府はそれが明らかに不適切であり、規制当局からの厳しい対応につながると指摘した。


In a similar move earlier this month, the government decided not to forbid the use in classrooms of the now-defunct Imperial Rescript on Education, the 19th century edict on patriotism that critics say played an instrumental role in Japan’s entry into World War II.
今月も同様の動きで、政府は第2次世界大戦への参入に批判的な役割を果たしていると言われている愛国心に関する19世紀の勅令、現在廃止されている教育勅語辞典の教室での使用を禁じないことにした。


●RT Newsーロシア(ロシアはナチスドイツと血で血を洗う戦い、住民の虐殺合戦を繰り広げたので、この問題にも大変ナーバス+怒り、になるだろうと思う。)
●CGTNー中国
●People's Daily Onlineー中国
●China Plusー中国
●KBS WORLD Radioー韓国
●WorldNewsーNBCニュース・アメリカ
NBCニュース・アメリカは、上記のジャパン・タイムスのレポートをホローする形で記事を出しているのですが、日本についての専門誌ジャパン・タイムスと違って、影響力が大きく、このニュース米国内、ヨーロッパにも波及するでしょう。


安倍内閣はなぜ、あえて国際社会の禁忌に踏み込む決定をしたのか?たとえ、悪いこととして教えるどと言っても通用することではない。詭弁など通じない、それほどこの問題は深く大きい。


日本の(安倍内閣の)内輪の感覚で、いたずらに国際社会の禁忌に踏み込む、最低のKY内閣。安倍晋三の”我が妄想”に付き合わされる国民はいい迷惑だ。


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