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そもそもvs基本的・山尾議員の共謀罪質疑とそれを編集して総理への言いがかりに見せてしまう産経新聞

産経新聞の記事を読んで、山尾議員にしてはつじつまが合わないことを無目的(総理への反発で)いるように感じて、おかしいと思い、国会中継をチャック。さすが安倍様よりの新聞、山尾議員の論理的で鋭角的な、かつ国民に浸透しやすい表現を用いた質疑を総理への言いがかり、無礼な態度に見えるように編集している。さすが大新聞見事なつなぎ合わせの事実コラージュによる印象操作だ。

共謀罪の構成要件を厳格化した「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案は19日午前、衆院法務委員会で安倍晋三首相や関係閣僚が出席して質疑が行われ、実質審議入りした。野党のトップバッターに立ったのは、論客としてならす民進党の山尾志桜里前政調会長。首相の発言の変遷を取り上げて追及を重ねたが、その結末は-。
山尾議員はまず冒頭で、「共謀罪・テロ等準備財はテロ防止に何の役にも立たないではないか、ということを明らかにする質問を用意してきました。」と発言している。この大前提を抜いては質疑の意味が損なわれる。単に”首相の発言の変遷を取り上げて追及を重ねたが、その結末は’などという書き出し自体ミスデレクションで本質を隠す書き方だ。
(山尾氏はこのほかに、議会でのルール無視についても抗議しているが、これは別の機会に)
山尾氏「総理の発言のブレがたくさんある。例えば『ぱらぱら発言』というのがある。1月26日の予算委員会でこうおっしゃった。『ぱらぱら集まって、今度やってやろうぜ、という話をしただけで、これはもう罪になるわけでありますが』。こうおっしゃっている。一方で、先日の決算行政監視委員会。『かつて政府が提出した法案における共謀罪においても、不当に処罰範囲が広がる危険があったとは考えていない』とおっしゃっている。どちらが正しいんですか?」山尾氏は『ぱらぱら発言は不当に処罰班にを広げているに他ならないのではないですか?』とも発言しポイントを明確化している。


 首相「私が、最初に予算委員会で答弁をさせていただいたのは、当時、われわれは明確に罪を限ってはいなかったわけでございます。明示的に書いてはいなかったのでございまして、そういう私の発言を引用していたような、そういう印象を与えたのは事実でございます。そういう中において、今回は組織的犯罪集団に(限定した)、ということを明確にさせていただき、犯罪の対象を明確に絞った、ということでございます」
産経新聞は山尾議員のこれについてのチャックメイトな意見を削除している。
「先回は明示的になっていなかったので、『ぱらぱら集まって、今度やってやろうぜ、という話をしただけで、これはもう罪になる』という誤解と不安を生じるので、、『ぱらぱら集まって、今度やってやろうぜ、という話をしただけで、これはもう罪になる』ことがあってはいけないので、そこを明示しようというふうにならなくてはいけないのではないですか?それなのに、はっきりと『ぱらぱら集まって、今度やってやろうぜ、という話をしただけで、これはもう罪になるわけであります』とおっしゃつている。」 
安倍総理の脳みそはちっとも明示的ではなく、この法案も自分の都合、恣意的解釈でしか理解していないということだ。この部分を抜いては山尾議員の意見の方が総理への言いがかりにかに聞こえてしまう。
山尾氏「総理は『ぱらぱら集まって、今度やってやろうぜ、という話をしただけで罪になる』と言い切っている。あまりにも言いつくろいが過ぎる。上記の発言を追加して初めて山尾氏この発言、安倍総理の言いつくろいであるとわかるのだ。



もう一つ。『ぱらぱら発言』に続いて『そもそも発言』というのがある。1月26日の予算委員会でのやりとりです。
産経新聞は以下茶色部分を削除『かつての共謀罪は何人かが集まって合意に至ったら、そこで共謀罪になるわけであります。』
『今回のものは、そもそも犯罪をおかすことを目的としている集団でなければなりません』と(総理は)言っていたその3週間後は、変わりましたね。オウム真理教を例に出して『当初はこれは宗教法人として認められた団体でありましたが、まさに犯罪集団として一変したわけであります。一変したのでありますからこれは対象になるとおっしゃいました。


『そもそも発言』を前提とすれば、オウム真理教は『そもそも宗教法人』なので、対象外ですね? 一変したら対象、どちらが正しいんですか?」


 首相「『そもそも』という言葉の意味について、山尾委員は『はじめから』という理解しかないと思っておられるかもしれませんが、『そもそも』という意味には、これは、辞書で調べてみますと…」


 山尾氏「調べたんですね」


 首相「念のために調べてみたんです。念のために調べてみたわけでありますが(笑)、これは『基本的に』という意味もあるということも、ぜひ知っておいていただきたいと。これは多くの方々はすでにご承知の通りだと思いますが、山尾委員は、もしかしたら、それ、ご存じなかったかもしれませんが、これはまさに『基本的に』ということであります。つまり、『基本的に犯罪を目的とする集団であるか、ないか』が、対象となるかならないかの違いであって。これは当たり前のことでありまして」


山尾氏「詭弁(きべん)を弄して必死にごまかすわけですけれども、今まさに、総理は笑っちゃいましたね、自分で。馬脚をあらわしたわけです。『調べてみました』と。もし本当に最初から『そもそもは基本的にという意味である』と分かって使っていたなら、調べる必要はないんですね。総理、自分で笑っちゃってるじゃないですか?」
(この間に山尾議員はオームのようなテロへの対処は重要、この事件の一月後にサリン等対処に関する法案で、対処が可能になっている。とも述べている。)


山尾委員はこの時点では、総理に辞書調べに敬意を表して?詭弁として認めているが、実は詭弁としても成り立っていない。
『そもそも宗教法人であったオーム真理教はそもそも犯罪を目的とした集団ではない。』
”基本的に”に言い換えて、
『基本的に宗教法人であるオームは、基本的に犯罪を目的とした集団ではない。』
”はじめから”を”基本的に”に置き換えても、何の解決もしていない。言葉面で抗弁できているようにごまかしているが、ちっとも抗弁が成り立っていない。(しかも、そもそもには、どの辞書でも基本的になどという意味は含まれていないそうだ) 


そして産経編集のウルトラCは以下の部分を全く割愛し、首相発言につなげて入り。
相手口がふさからない。
総理3つ目の発言、生業発言というのがございます。
法案で組織的犯罪集団としていても、一般市民が対象になってしまうのではないか?という藤の議員の質疑に、「(組織的犯罪集団とは)組織的に、それは、まさにそれで生計を立てている、生業にとはそういう意味であります。』と発言。しかし「オームは犯罪行為を生業にしていた集団ではなく、別なことでお金を儲けて、テロの資金にしていた。共謀罪に規定されている組織的犯罪集団ではないですよね。なん罪で生業を立てていた、テロで生業を立てていた、そういうことではないのではないですか?」
総理の発言を前提とすれば、オーム真理教は組織的犯罪集団にはならず対象外になってしまいます。どのように説明されるのですか?


首相「さきほど私が笑ったのは、私自身ではなくて、そういうことを聞かれたことについて、思わず苦笑してしまったわけでございまして。今、『失礼』というヤジがありましたが、まさに、今、私の笑いについて解説をされましたが、それが違うということを申し上げさせていただいたわけでございます」


山尾氏「器が小さいんだよ!」


長々と、優位に立つための余裕の嘲笑ポーズと、偉そうな言い訳の後、どの文脈で行ったのかさだけではないと、例で挙げられたも確認しないと答えようがない。テロを生計の足しにできない。別の資金源が必要。と述べた。其れで、キノコ、筍、竹・樹木、鉱物採取をして資金にする、、と?


安倍総理自体がテロ組織というものを実体的に把握していないのだろう。
別記事で書くがISISが壊滅まじかと報じられている。実際安倍政権は、日本でテロを起こすテロリスト集団はどの種類、どんな目的で行う集団を想定しているのだろうか。
多分それすらはっきりしていないのかもしれない(唯一閣議決定で監視対象にした日本共産党と、機動隊導入で抗争中の沖縄反基地建設反対の市民たちに対して意外は!!)


とにかく、産経新聞は悪質である。報道に携わるものが、明らかに、文脈、意味を変える編集をして、国民に撒き散らす。こういうことで、野党へのイメージダウン、安倍政権の支持率維持に貢献しているのだろう。


国会中継を見ていてもNHKだってこのような編集をするだろうし、野党のくだらない質問に困り果てた安倍首相という図。いや安倍首相ものちのこういう編集を期待して、呆れたような笑いや、物分りの悪い人間に言い聞かせるような態度を(ちっともそんな場面でもないのに)演じているのだろう。


こういう構図に国民が注目し認識しなければ、選挙で自民になんとなく入れちゃう人は後を絶たないだろう。アメリカメディア最近、デマや思い込みの多いトランプ政権に対し、発言放映映像の下に、事実のテロップを入れるようにしている。


日本では、誹謗中傷”テロップ”の入ったYouTubはよく見かけるが、、。


ところで山も太郎議員が、定例記者会見で、山尾議員がキノコなどの”いいネタ”を出してきたと言っていた。元芸人?らしい言い方だけど、森友などもうまくはまった、アッキード事件の呼称もそうだ(これを国会で言ったのが山本議員だったし)。野党はみんながわかる、みんなが身近に怒りを感じられる”ネタ”を織り交ぜる工夫も必要だろう。逆ギレ、オロオロまで追い込んでしまう事も分かりやすくアピールがある。


山尾議員も確信犯になっているもよう。今回の『ぱらぱら発言』『そもそも発言』『生業発言』の発言三部作。もともと書類などの文章仕様の言葉を、読み上げる国会答弁。読むご本人も、ふりがながなければ読めないような、文語体ベースをテレビで見ている国民がすんなり理解するのは難しい。だから言語明瞭意味不明(いや、すごくかんだりして明瞭ですらないが)の安倍首相の無駄に長広舌な答弁でごまかされてしまうのだ。


やはり、国民にキャッチーな”ネタ”を織り交ぜて、より多くの人、いろいろな分野、立場の人、世代の人巻き込んでゆくのは大切であると思う。


ただこのような偏向報道を許して、そのままにしておけば、ゆがめられた評価につながる。非力なブロガーでも、一つ一つ、矛盾や虚偽、編集に名を借りた、偏向報道を指摘して行きたい。


がんばれ!山尾議員。


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