密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

韓国の人道支援を安倍がトランプに告げ口も実は相手にされてない前のめりと日本の偏向報道

前の記事で、韓国が国連傘下の国際機構の要請により北朝鮮の幼児や妊婦などの脆弱階層に対する人道支援事業についてのNHK報道が印象操作と思えるとの記事を出したことに触れた。 その際韓国メディアでの記事も確認したのだが、後日、この件に関しての追加記事を確認した。記事によると、まず安倍首相が文大統領に、電話で支援の中止を呼び掛け、政治とは別の状況と断られたことを受けて、なんとトランプに告げ口!!!!


文在寅大統領(左)が21日(現地時間)、米ニューヨークのロッテパレスホテルでドナルド・トランプ米大統領、安倍晋三日本首相と韓米日首脳業務昼食会に出席している=ニューヨーク/キム・ギョンホ記者ハンギョレ新聞社


訪米最終日の21日(現地時間)、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は国連総会基調演説に続き、韓米首脳会談、韓米日首脳会議と息詰まる一日を送った。


この日午前、40分間にわたり行われた韓米首脳会談では、軍事力確保の他にもTHAAD(高高度防衛ミサイル)の朝鮮半島配備問題が議論された。ドナルド・トランプ米大統領が先に「(韓国で)THAAD配備が終わったと承知している」と言及すると、文大統領がTHAAD配備によって韓国が受けている経済的報復措置について比較的詳しく説明したとのことだ。文大統領が「中国の経済報復問題が大きい」として米国の関心を求めると、トランプ大統領は「機会があれば役割を果たす」として、11月に予定された韓中日東アジア3カ国歴訪について話したと大統領府関係者が明らかにした。
 

韓米首脳会談の直後に昼食を兼ねて開かれた韓米日会議では、安倍晋三首相が国際機構を通した韓国政府の対北朝鮮人道支援決定に関して問題を提起したという。
安倍首相は15日、文大統領との電話会談でもこれと関連して「支援の時期を再考してほしい」と話し、文大統領は「政治的状況とは関係なく扱わなければならない事案」とし、事実上断った経緯がある。


安倍首相がこの日改めて韓国政府の北朝鮮に対する人道支援方針を問題にすると、文大統領は、これは国連の世界食糧計画など国際機構の要請に従ったものであり、時期は調節できると説明したと大統領府高位関係者は伝えた。これについてトランプ大統領は「それは可能だ」として文大統領に同調する反応を見せたという。


 これに先立ってある日本のマスコミは、日本政府高位関係者の話を引用して「(対北朝鮮人道支援について)トランプ大統領が強く怒った」と報道した。大統領府のユン・ヨンチャン国民疎通首席は日本のマスコミ報道に対して「現場に同席した韓国の関係者が『当該報道は全く事実でなく、意図的歪曲があるようだ』と話した」として、強い遺憾を表明した。


チョン・ユギョン、ニューヨーク/キム・ボヒョプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


韓国語原文入力:2017-09-22 21:30
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/812198.html 訳J.S(1088字)


日本の人たちの中には、韓国の言い分が嘘だ!!という人もいるだろうが、今までの経緯を見ても、安倍首相の前のめりを通り越してヒステリックな北朝鮮強行姿勢、日本の報道に見られる数々の”アメリカがこういった”的事実歪曲報道(こちらは、私自身が多数確認している)前の記事を含めての、韓国メディアの記事文章の論理的整合性と、NHKの日本語の曖昧さを利用した、一部を言わない、大きく取り上げる、何度も言うなどのやりかたを鑑みるに、韓国の報道が信じるに値するものだと判断している。


こちらが『ある日本のマスコミは、日本政府高位関係者の話を引用して「(対北朝鮮人道支援について)トランプ大統領が強く怒った」と報道した。』という記事。



アメリカ・ニューヨークを訪れている安倍首相は、トランプ大統領、韓国の文在寅大統領と3人で会談した。日米両首脳は文大統領に対して、北朝鮮への人道支援に強い難色を示した。


 会談で日米韓3か国首脳は、北朝鮮への対応をめぐって結束を強調したが、韓国政府が決めた人道支援については「今がその時なのか」と文大統領に詰め寄る場面もあったという。これ誰が詰め寄ったのかが抜けてる。〜という。誰が言ったのか?


 安倍首相「今後しっかりと日米韓で一致しながら、あるいは国際社会で協力しながら、北朝鮮に、今までにない格段に高い圧力をかけ、北朝鮮の政策を変えさせてまいります」


 3か国首脳は北朝鮮に対して、今までにない高い圧力をかけることで一致したという。
ここも、〜という。
 
一方、会談の中でトランプ大統領と安倍首相は、韓国政府が21日に決めた9億円規模の人道支援について、文大統領に、北朝鮮への圧力を損ないかねない行動は避ける必要があるとして、そろって慎重な対応を求めたという。
〜という。again


 首相同行筋は「トランプ大統領は相当、怒っていた」「これで人道支援は当面、実施されないのではないか」と語っている。蜜月関係の日米首脳と文大統領との距離感が露呈した形。首相同行筋〜誰だよ?韓国報道はきちんといった人物の名前を出し、署名記事でもある。


 また、日米韓首脳は、国際社会に北朝鮮に対する制裁決議の完全な履行を求め、今後、その効果を見極めていくことで一致した。日米韓3か国はひとまず「今は対話より圧力」路線で足並みをそろえた形だが、北朝鮮が次にどういう行動に出てくるか、綱渡りの外交が続くことになる。ここは、〜というではないんだ。国連制裁決議の完全な履行は当然。
その効果を見極めていくことで一致した、も当然。
『日米韓3か国はひとまず「今は対話より圧力」路線で足並みをそろえた形だが』これは主観を滑り込ませている。


News24が’それでも一番煽りが少なかった。もっとトンデモのものがある。
どちらにしろ、安倍首相の強行姿勢は、NY Timsのご本人の寄稿に対しても、戦争ごっこの子供のようだ、とか、危険だ、などの反発が寄せられた〜という(自分で確認していない、事実未確認にはどうしてもこういう言い方になる。何しろ、安倍オピニオンなどマイナー中のマイナーで日にちが経つと探せない)


22日のロサンゼルスタイムスに、トランプ韓国に激怒はナイナイ、かつトランプがいかにシンゾーのいうことを受け流しているかを表す面白い箇所があった。


日本の安倍晋三大統領(LA timsは間違えている)は、 北朝鮮を交渉のテーブルにつけようとするトランプの意欲を称賛した。その上で、対話のための対話は何も生まれない」と付け加えた。2月にトランプのマル・ア・ラゴクラブで週末を過ごしたアベは、トランプを "ドナルド"と繰り返し呼ぶ。
新聞がなぜこのようなことに触れるかというと、公式の場では、誰でもアメリカ大統領のことを、”Mr President"と呼ぶからだ。たとえプライベートでファーストネームで呼んでいいと言われても、会議の場で、”ドナルド”を連呼する安倍首相は幼稚な田舎者に見えるだろう。


「現時点での鍵は、北朝鮮の無法に対して強い 圧力をかけることだ」と安倍氏は述べた。 「ドナルドと一緒に、我々は北朝鮮に対して強い圧力をかけることに成功している」安倍氏はもう一心同体の仲良し気分だが、トランプは平気で裏切る気もなく裏切る。


北朝鮮との外交交渉がまだ可能であるかどうかを聞いた記者に対し、トランプ氏は、なぜないと思うんだ?(あるに決まっている)トランプの答えは “Why not?”なんだけど、これが、ケーキ食べる?Why not?(モチ、喰べる〜ぅ)なんて時よく使う。カジュアルな答えかた。なぜ、Noという思うの?=もちろんイエス という意味。 安倍氏の話を全然聞いていない、ただ受け流しているだけなんだろうね。ノリで喜ばせているだけとか。そう、それがドナルド・トランプのトランプたる所以。アメリカではみんな知っている。


ムン・ジェイン韓国大統領も北朝鮮の行動に懸念を表明した。
しかし彼は、時に、トランプ氏が検討している軍事的選択肢ではない、外相や対話を主張している。
そう、反対意見が言えるそれこそ対等な一国のリーダー同士。


大部分の専門家は、北朝鮮に対する軍事的対応が、何千人もの米軍が駐留する 挑戦半島南に対して壊滅的な暴力につながる可能性があると考えている。
大馬鹿トランプでもそのことはわかっている。彼の愚かな自己顕示欲をアメリカの本心と浮かれているのは日本の安倍晋三だけ。


ムン大統領は「北朝鮮は引き続き挑発を続けており、これは非常に嘆かわしいことで、これは私と国民の両方に怒りを与えている」とも述べ、米国の確固たる対応に感謝した。


トランプ氏は、専門家が、北朝鮮との緊張を考えれば、合意に至るにはよくない時期だと助言した韓国が米国との貿易協定に反発したことを蒸し返したが、 「しかし、我々の 軍隊と韓国との軍事面での関係が主眼であり、それは大変素晴らしく動いている」と述べた。こちらはトランプもまともに扱っているようだし、一体どこが激怒?韓国孤立?
日本は情報も私物化され歪められている。
訳した部分の原文
Japan’s President Shinzo Abe praised Trump’s willingness to push North Korea to the negotiating table, adding that “dialogue for the sake of dialogue would not produce anything.” Abe, who spent a weekend at Trump’s Mar-a-Lago Club in February, repeatedly referred to Trump as “Donald.”
“The key at this moment is to exercise and apply pressure against North Korea in a robust manner,” Abe said. “And together with Donald we have been successfully demonstrating our strong will to exercise pressure against North Korea.”
Trump, asked by a reporter if diplomatic talks with North Korea were still possible, said, “Why not?”
South Korean President Moon Jae-in also voiced concerns about North Korea’s behavior but he, too, has advocated diplomacy and dialogue, not the military option that Trump at times suggests he is considering. Most experts think a military response to North Korea could lead to catastrophic violence against the southern half of the peninsula, where thousands of American troops are stationed.
“North Korea has continued to make provocations, and this is extremely deplorable and this has angered both me and our people,” Moon said, adding he was grateful for the United States’ firm response.
Trump took the opportunity to reiterate his opposition to the U.S. trade deal with South Korea, which he said favored Seoul. Experts have said it is the wrong time to call the deal into question given tensions with North Korea.“But our real focus will be on the military and our relationship with South Korea, which is excellent,” Trump said.


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韓国政府の北朝鮮の脆弱階層への人道支援事業に反発する日本の偏向報道

こういうのも、印象操作だと思う。このNHKの記事を読んで、『北朝鮮に800万ドル支援に韓国内で反対の声』が最初と最後で強調されているので、違和感。
韓国ではどのように報道?と思って調べてみました。


日本は制裁強化一辺倒で、強行姿勢が吐出している。より当事国の韓国は良いバランスを見せて、北朝鮮問題にあたっている。日本政府は韓国の800万ドル支援の不満なのでしょうが、それをまるで韓国でも反対が多いかのような報道は如何なものか。

核やミサイルの開発を加速させる北朝鮮に対し国際社会が圧力を強める中、韓国政府は、国連の機関を通じて北朝鮮に食料や医薬品など日本円でおよそ9億円相当の人道支援を行うことを決め、韓国国内では、支援に反対する声が上がっています。
(ハンギョレ記事より)北朝鮮の幼児や妊婦などの脆弱階層に対する人道支援事業と明記、極限対立の中で完全に途切れた南北関係をつなぐ細い糸が結ばれたわけだ。と表現しています。


韓国の統一省は21日、北朝鮮との交流事業について話し合う協議会を開き、この中で、チョ・ミョンギュン(趙明均)統一相は「北朝鮮の住民への人道支援は政治状況と切り離して進める方針だ」と述べました。
チョ・ミョンギュン統一部長官の主宰で、第286回南北交流協力推進協議会を開き、ユニセフや世界食糧計画など対北朝鮮人道支援事業を実施している国連傘下の国際機構の要請により、計800万ドルを支援することを決めた。
”北朝鮮との交流事業について話し合う協議会を開き”これ286回も開かれている協議会
しかも支援は、国連傘下の国際機構の要請によるという。しかも、チョ氏の「北朝鮮の住民への人道支援は政治状況と切り離して進める方針だ」の前の前段がある。
チョ長官は会議に先立ち「政府は北朝鮮の住民、特に幼児・妊婦など脆弱階層の劣悪な状況を考慮し、人道支援は政治的状況と分離して推進するという方針を一貫して明らかにしてきた」として「北朝鮮の政権に対する制裁と北朝鮮の住民に対する人道支援は分離して対処していくということが、国際社会が共有する普遍的原則であり価値」と述べた。


そのうえで、国連のWFP=世界食糧計画とユニセフ=国連児童基金を通じて食料や医薬品など合わせて800万ドル(日本円でおよそ9億円相当)の人道支援を行うことを決めました。ただ、支援を行う時期については、今後の北朝鮮をめぐる状況を踏まえて判断することになりました。
この時期のみ決定について、
対北朝鮮人道支援を再開することに対する一部の批判を意識したためと見られる。


北朝鮮に対しては、核実験や相次ぐ弾道ミサイルの発射を受けて国連の安全保障理事会が制裁決議を採択するなど、国際社会が圧力を強めています。ムン・ジェイン(文在寅)政権は、保守系のパク・クネ(朴槿恵)前政権も北朝鮮に支援を行ってきたとして理解を得ようとしていますが、韓国国内では、野党から国際社会との足並みが乱れかねないとして支援に反対する声が上がっています。
こういう書き方が巧妙に印象操作であると思う。
北朝鮮の核・ミサイル挑発の中で途切れた国際機構を通じた対北朝鮮人道支援が、18カ月ぶりに再開される。
まるで大反対にあっているかのような書きぶりだ。もちろん誰かは反対しているのだろうが、ハンギョレの記事を読むと、多くの人に納得のいく支援の説明がなされているし、また人道的理念も伝わってくる。実際ユニセフ東アジア・太平洋地域事務所のカリン・フルショフ所長は20日、声明を出して「子どもは子どもであるだけで政治とは関係ない」として「北朝鮮の子どもたちが直面している困難は極めて現実的で、彼らに対する支援は非常に至急だ」と述べている。韓国政府の判断は素晴らしいことだと思う。


制裁一辺倒、お得いの”異次元”まで持ち出して、戦争に誘導しようとしている我が軍最高司令官とは大違い。勘違いも甚だしく、韓国までも孤立化させようと躍起になる見苦しい安部首相。
すべての人間の命をできうる限り守ろうと思う人々がいるのだということを、安部は無理でも、日本の人たちは理解し、自分の恐怖と不安ばかりを増大させず、冷静な判断をを取り戻し、制裁前のめりで浮きまくる安倍首相を政権の座から降ろし、人間らしい判断と、国際協調、人道的見地を政治の中心に取り戻さなくてはならない。



北朝鮮の核・ミサイル挑発の中で途切れた国際機構を通じた対北朝鮮人道支援が、18カ月ぶりに再開される。韓国政府は21日、北朝鮮の幼児や妊婦などの脆弱階層に対する人道支援事業を行う国際機構に800万ドルを支援することを決めた。支援の時期は確定していないが、極限対立の中で完全に途切れた南北関係をつなぐ細い糸が結ばれたわけだ。
 

政府はこの日午前、政府ソウル庁舎でチョ・ミョンギュン統一部長官の主宰で、第286回南北交流協力推進協議会を開き、ユニセフや世界食糧計画など対北朝鮮人道支援事業を実施している国連傘下の国際機構の要請により、計800万ドルを支援することを決めた。南北交流協力推進協議会は南北交流・協力に関する政策を協議・調整する機構で、この日の会議には企画財政部・外交部・法務部など関連8部署の次官と民間委員2人が参加した。


 チョ長官は会議に先立ち「政府は北朝鮮の住民、特に幼児・妊婦など脆弱階層の劣悪な状況を考慮し、人道支援は政治的状況と分離して推進するという方針を一貫して明らかにしてきた」として「北朝鮮の政権に対する制裁と北朝鮮の住民に対する人道支援は分離して対処していくということが、国際社会が共有する普遍的原則であり価値」と述べた。


 政府が支援することにした事業は、託児施設・小児病院・妊婦などを対象にした世界食糧計画の栄養支援事業(450万ドル)と子ども・妊婦を対象にユニセフが進めているワクチン接種、下痢・呼吸器感染病などに対する必須医薬品支援、栄養失調治療剤事業(350万ドル)だ。


 北朝鮮に常駐する6つの国連機構が今年3月に共同で出した2017年度事業計画書によれば、北朝鮮住民2490万人のうち食糧不足と栄養欠乏で支援が必要な人口は約1800万人に達する。また、1千人当り25人(韓国3人)に達する北朝鮮の5歳以下の子供の死亡原因のうち22%が医薬品さえあれば治療が可能な下痢と急性呼吸器疾患だ。政府が対北朝鮮人道支援の“緊急性”に言及した理由だ。


 ただし、具体的な支援の時期と規模は世論の推移を見守って決めるものと見られる。
統一部当局者は「実際の支援時期と規模は、南北関係の状況など全般的な条件を総合的に考慮して推進することにした」と話した。この当局者は「年内に支援が始められるか」という質問に対しても「時期を決め打ちすることはできない」と答えた。北朝鮮の核・ミサイル挑発が続いている状況で、対北朝鮮人道支援を再開することに対する一部の批判を意識したためと見られる。国際機構を通した対北朝鮮支援は、2015年12月に国連人口基金(UNFPA)の「社会経済人口および健康調査事業」に80万ドルを支援した以後、翌年1月の北朝鮮による4回目の核実験で中断された。


 これに先立って、ユニセフ東アジア・太平洋地域事務所のカリン・フルショフ所長は20日、声明を出して「子どもは子どもであるだけで政治とは関係ない」として「北朝鮮の子どもたちが直面している困難は極めて現実的で、彼らに対する支援は非常に至急だ」と強調した。


チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )


読んでいただいて分かるように、ハンギョルの記事はきちんと書かれている。
日本のつぎはぎの印象操作記事で、日本の認識が(安部首相の強行姿勢が日本を守るとか、世界で受け入れられているとか、トランプから支持されているとかの安部称賛報道や、トランプやプーチンと仲良しで間に立って世界をまとめるだとか、もはや妄想と呼んでも過言でない。)世界の情勢などと勘違いしてはならない。


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検察審査会不起訴相当で山口氏”完全に終結”宣言 民事裁判で公正な審判を!

真実を明らかにする努力、またその過程により、不当に受けた深い心の傷の治癒がなされる可能性がある。裁判はその手伝いをする制度でもあると思う。被害者、加害者、双方言い分が食い違うのなら、裁判で検察側、弁護側で戦い真実を明らかにする努力がされるべきだが、詩織さんの場合、被害者の代弁者となる検察側が、平たく言うと”やりたくない”と言って裁判にしないということだろう。
だから、無作為に選出された日本国民(公職選挙法上における有権者)11人によって構成される検察審査会に不起訴が妥当かどうかの真偽を申し入れた。


この『不起訴相当』を受けて、勝ち誇ったように勝利宣言の山口氏声明発表。
5月29日に検察審査会への不服申し立てを行った相手方女性を巡る案件で、検察庁の昨年7月の不起訴処分の判断に加え、今般検察審査会においても、当該不起訴処分の判断を相当とする「不起訴相当」の判断がなされました。


 この案件に関しては、当該女性の記者会見の前後から、女性の主張を鵜呑みにし、私を犯罪者であると断定するかのような週刊誌や新聞、テレビの報道が大量に流布されました。しかし、11名の一般国民の方々により構成された独立性を有する組織である検察審査会は、当該女性の主張は勿論のこと、検察庁が保有する全ての証拠資料の提供を受け、3カ月以上の時間をかけて厳正に審査した結果、不起訴処分が相当であるという結論に立ち至ったわけです。


 一連の経過において犯罪行為があったと認定されたことは一度もなく、今回不起訴処分が確定したことで、この案件は完全に終結しました


 しかし、これまで一部の報道機関や政治家、記者、コメンテーターなどは、当該女性の主張のみに依拠して私を犯罪者と断定するような報道や発言を行い、私の名誉は著しく傷つけられました。大変残念であり、事案によっては法的措置も検討しています。


 今般の検察審査会の判断により、今後は私に関して誤った報道がなされることはないものと期待しております。万が一、私の名誉を傷つけるような報道が引き続きなされた場合には、そちらも法的措置の検討対象となることもご承知おきください。(産経新聞より)


国の最高レベルが関わっている案件のこと、どこでどう忖度が働くのかわからない。無作為の日本国民、というが こうした個人の尊厳を踏みにじることの白黒を無作為の11人かつその議論の過程も密室。無作為もその証明も検証の奉納もない。なんだかんだ言って密室なのだ。しかし、検察審査会の正当性の検証などの手立てはなく、また時間の無駄。


しかし山口氏”この案件は完全に終結しました。”は、いささか気がはやい。
検察が起訴できないことが、仕方ないですね、と結論されただけで、山口氏の行為は正当化されたわけでも、道義的責任がないと許されたわけでもない。臨時国会冒頭解散で、森加計問題が、完全に終結すると思っている”お友達”と同じ思考回路だ。


日本の新聞は、中立的?事実の報告で、本当に”終結する”かのような報道だが、なんとロシアの情報マガジン”スプートニク”が、民事裁判に発展か?という記事を出している。しかも、かつて横須賀で米兵にレイプされたオーストラリア女性に対する警察の対応と、その後の”不起訴”という扱いを経て、民事裁判で賠償金支払いの判決が下された例を挙げ、日本の社会の”レイプ=臭いものに蓋” ”レイプ=女性の自己責任”の現状に触れている。



女性が今年5月に記者会見し、顔を出した上で、2015年4月に元TBS記者の山口敬之氏に性的暴行されたことを明らかにした。女性はこれを受けて警視庁に被害届を出したが、2016年7月に嫌疑不十分で不起訴処分になったため、検察審査会に申し立てを行なっていた。この件で東京第6検察審査会は、21日付けで、慎重に審査したが不起訴を覆すに足りる事由がないとして「不起訴相当」と議決した。


女性は今年5月の会見で、女性が暴行を受けたとされる2015年4月4日の都内ホテルの防犯カメラ画像には、自分が山口氏に抱えられてホテルへ入っていく様子が映っていたと語った。女性は「私の意識が戻ったのは翌朝の午前5時ごろ。ホテルのベッドの上でした。私は裸にされており、山口氏が仰向けの私の上に跨っている状態でした。詳細については差し控えますが、はっきり言えることは、私はその時、私の意思とは無関係に、そして私の意思に反して性行為を行われていたということです」と述べていた。


ホテルの防犯カメラ、ベルボーイ、タクシー運転手の証言などをもとに高輪警察署は、準強姦容疑で逮捕状を発行した。しかし山口氏は不起訴になった。その理由は不明だ。山口氏が古くから安倍首相の取材を行なっており、両者が非常に近しい関係にあることから、ネット上では様々な憶測が飛び交っている。検察審査会が不起訴相当としたことで、今後は民事裁判に発展するかもしれない。


性的暴行事件・不起訴からの民事裁判で思い出されるのが、オーストラリア人女性が米兵にレイプされた事件である。日本在住のオーストラリア人女性、キャサリン・ジェーン・フィッシャーさんは、2002年に神奈川県横須賀市で性的暴行を受けた。バーで薬物を入れられて見知らぬ男(後に米兵と判明)にレイプされたにもかかわらず不起訴となったため、フィッシャーさんは東京地裁へ民事裁判を起こした。賠償金支払いの判決が下されたが、その時すでに犯人はアメリカへ逃げ帰っていた。フィッシャーさんは当時をこう振り返る。


日本の警察は私をあたかも犯罪者のように扱いました。私を拘束し、病院に行きたいという訴えも聞き入れてくれなかったのです。私が病院に連れて行かれたのはようやく翌朝になってからでした。2002年当時、日本の警察はレイプ後に行なわねばならないテスト(精液採取などに)必要なものは何も備えていませんでした。日本におけるレイプ捜査の最大の問題は警察に知識も準備も必要な設備もなかったことでした


なお、性的被害にあった女性が泣き寝入りせず、自分の受けた被害について語る運動「私は語ることを恐れない」も広まっている。昨年ウクライナ人の社会活動家アナスタシヤ・メリニチェンコさんが提唱したもので、ロシアにも広がりを見せている。
日本の社会はこの、「私は語ることを恐れない」が、最も厳しい社会である。それでも、
日本でも、広げて行かなくてはならない大切なことだ。性加害者に優しく被害者が踏みにじられる歪んだ社会を、まず自覚しなくてはならない。


裁判は、双方の代理人が法廷で論戦し、証拠を検証し、証言を求め、時間をかけて審議される。不当と思えば控訴もできる。少なくとも、一部の権力側の人間や、あるいは無作為の11人国民による闇から闇への決定だけで、何ら真実の追求すらできず、その間、雲隠れの被疑者?が早々に勝利宣言と勝ち誇りのマスコミ恫喝のような、普通の人間としても品性が疑われる傲慢な態度がまかり通ることは、あってはならない。


性被害にあった女性が、泣き寝入りせざるをえなくなったり、セカンドレイプまがいのバッシングを受けたり、今後の社会活動の障害になったり、何より本人の悔しさ悲しさを力と制度で社会が封じ込めることは、全体の意識を高め改革して行かなくてはならない。
詩織さんの事件はこのまま押しつぶさせてはならない。彼女の周りには、ジャーナリストや法律家がルーティングしているだろう。民事訴訟となると、お金もかかるだろうから、一般に援助募金を募ってでも、きちんと法廷で真実を明らかにすべく戦ってほしい。応援したい。


詩織さんは辛いだろうが、しかしこのままでは、心が折れたまま傷ついたまま人生を送って行くことになるだろう。性被害者に取って最もいたたまれないのは、謝罪の意思などない(どころか事実さえもない)という加害者の開き直りである。だから慰安婦問題は決して解決を見ない。


類は友を呼ぶ、山口氏の傲慢な勝利宣言が(実際、自分の身勝手な欲望をはきだし彼女を大きく傷つけたことは確かなのだから)、安倍首相の慰安婦問題への姿勢とかぶる。
もし、自分だったら、もし自分の母が、妹が、姉が、妻が、恋人が、同じ状況下でこのような言葉を受けたら、、と考えてみてほしい。人は罪を犯すし、被害者になることもあるが(命があって)、その後の傷の克服への大きな違いは、すべて、加害側の、傷受けた人間に対する、痛みへの共感と、自分の行為に対する後悔と、謝罪しようとする真摯な思いである。山口氏のごとき態度こそ、最低の男性の、身勝手さと狡さと卑しさの典型であると思えてならない。


性犯罪被害者に『済んだことは忘れて、前を向いて生きてゆこう』という助言は、正当ではないと思う。前を向いて生きてゆくために、自分をごまかして、無理に納得させれば、深い傷が内部から心を腐らせる。悔しくて辛いだろうけれど、周りにたくさんの信頼できる仲間を見つけて、守られて、時に慰めを受けながら、納得できるまで、戦いを続けて欲しい。


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