密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

エリート学生に蔓延する、へなちょこ男性優位思考

ブログ;弁護士 猪野 亨のブログさんに興味深い記事が取り上げられていました。
早稲田大学の大学公認サークルで、同学の女子学生(ワセジョ)お断りを掲げているところがあるそうです。

こちらの弁護士ドットコムが取り上げた記事、


早大公認サークルなのに「ワセジョお断り」で女子大の学生勧誘、そんな対応はアリ?
早大公認サークルなのに「ワセジョお断り」で女子大の学生勧誘、そんな対応はアリ? 女子大の学生 vs ワセジョ
早稲田大学に通う女子学生、通称「ワセジョ」のハルカさんは、サークルの入会をめぐり、「ワセジョお断り」の話を聞いて、憤っている。


早稲田大学のインカレサークルは、早稲田大学の学生と他大学の学生が入れるはずだが、ハルカさんは、あるスポーツ系公認サークルのメンバーから、「ワセジョ」の入会を断っているという話を聞いた。このようなサークルでは、早稲田大学の男子学生と、女子大の学生で構成されることになるそうだ。


ハルカさんは、「ワセジョ」という言葉が「女子らしさがない」「オシャレに無頓着」というイメージがあることから、そういった理由で断っているのかどうか気になっているが、そのサークルのメンバーは「伝統的に断っているだけだから」とお茶を濁している。
伝統的?つまり早稲田は伝統的に同レベルの知識や能力を有する女性を回避するへなちょこ男性優位嗜好ということ。


ネット上にも、ボランティア系のサークルに断られた体験談など、「ワセジョ」の憤りの声が見受けられる。


●居づらい雰囲気を作る「実質拒否」の手法も


この公認サークルのように、明確に「ワセジョお断り」をしているサークルは実際はそれほど多くないようだ。ただ、お断りに近いケースもある。例えば、あるスポーツ系インカレサークルに入会しようとしたサヤカさんは、新歓の飲み会には参加できたものの、女子大ごとに並ばされ、一人孤独を感じて、入会をやめたそうだ。


早稲田大学のサークル事情に詳しい若手OBのマサフミさんは、「実質拒否という手法ですね。そういったサークルはそもそも新歓の際にワセジョにビラを配りません。もしワセジョが入会しようとしても、居づらい雰囲気にして、結局は入って来ないようにします。彼らからすると、男子学生、女子学生(他の女子大)、ワセジョという区分なのです」と語る。


最近では、東大女子がクローズアップされる中で、東大でも「東大女子お断り」のインカレサークルが存在するといった情報も流れているが、「ワセジョお断り」も似たような構図だ。
ああ情けない!!!これも戦前回帰志向のバカ政権の教育とネット心情操作の影響か?
女性に優越感を持てないと、安心して付き合えない。モノ扱いしても大丈夫な女の子しか求めない(そんな女の子はいないのだが)、女の子を自分につこうのいい物としてしか扱えない。大学の格で自分の存在を補填する脆弱さ、+それに疑問なく乗っかってしまう女の子。それもこれも女性が独立して生きづらい社会が原因。


弁護士さんたちのサイトなので”損害賠償請求は可能なのか?”に言及しているが(ご興味のある方はサイトにアクセスしてください)、こうしたことは、訴訟がどうのではなくて、学生の意識の問題として、当事者同士が学内議論を深めるべきだ。優秀な学生さんなんだろうから、伝統で逃げないで、自分たちが何をしているのか、考えてほしい。


こうした男性が自分の優位性を示せる女性を求める風潮は、女性の社会進出の大きな妨げになっている。若く頭脳が柔らかいうちから、少しこの情けない日本男性の性癖、価値観を見直す必要がある。


『池田香代子の「100人に会いたい」』で菅野完さんが日本会議の根幹は、『女 子供は黙っていろ』だとズバリ言っていた。日本おっさん会議なのだという。
日本男性のDNAに刷り込まれた?男尊女卑。



池田香代子の「100人に会いたい」28人目 菅野完さん 日本会議を知る




池田香代子の「100人に会いたい」39人目 菅野完さんパート2 日本会議に分け入る


日本社会は、男性が女性の価値付けをし、女性たちはそれに合った行動を自主的にすることが多い。各言う私も”肉じゃが”を上手に作れる、こちらでも好評だ。しかしアメリカ社会では(私の行動範囲の)料理が上手いなど、特に日本女性が料理上手などいえば、あらぬ偏見を生む(あまり料理をしないことへの罪悪感もあるのだと思うが)。料理上手は男性隷属体質の象徴? ただ、他に何か仕事をしていれば、才能の一つと認識される。 


アメリカ男性で日本女性と結婚している人は、ことごとく『自分の妻は典型的な日本女性ではない、ものすごく強い女性なんだ』という。これはつまり日本女性は、か弱く、可愛く、自己主張をせず、男性に従う、という悪しきイメージがあるからで、それはアメリカでは歓迎されないようだ。


アメリカ男性は総じて強い女性が好きだ。強い(様々な意味があるが)パートナーを持つことが誇りなのだ。優しい従順なアジア女性を求める人は自分に自信がなく弱いようにみなされがち。だから、みんな僕の妻は日本人だけど強い、と前置きをする。(デリバリーワイフなどというとんでもないシステムがあるようだ。国際結婚紹介所なんだろうが、人身売買+偽結婚ケースが多発しそう。)


ともあれ、日本でも一時期隆盛した男女平等意識が崩れ始めていると感じる。働かせてやるけど、下位の立場の非正規。使ってやってる意識で優越性の担保。エリート男子学生は自分たちは世の中の上層部に行くと信じ、性欲を玩具のようにかわいい、モテるために思考をストップさせた女の子で発散し、結婚はおとなしく上等な女の子(バージンの)なんて虫のいいことを考えている。そういうのが、今の自民党議員みたいになる。


教育を改善するなら、上から押し付け丸暗記道徳ではなく、きちんと、民主主義、男女平等を世界水準に理解、体現できるよう、学生間で自主的な議論を行うことができる環境を作ることが教育の基本ではないか? 


ただ、ここ数年、日本に帰った時、若い人が優しくなったと感じた。ちょっとゆるふわな、素直で優しい若い人たち。妹は、”ゆとり”世代だという。
だとしたら、ゆとり教育は成功している。勝ち負けだけ、優劣だけ、効率だけ、その価値観で構成される社会は、ギスギスしている。勝ち組に支配される負け組?多くの人の本質的幸福追求には適さない。円周率3はいただけないが、ゆとり世代、いいな、と思う。


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