密接な関係にある他国から

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石原氏に同情モード?高次脳機能障害なら診断書提出を

石原慎太郎という人物は、愛国右派・強権強面・サムライなど自称しているが、その本質は、エゴイストで、独善的な自分と身内ばかりが可愛い、臆病で卑怯な人と思っている。


小説家であればその歪みも、創作の原動力になり、被害を受けるのは担当編集者だけだろうから問題ない。しかし都政のトップとしては、最悪。国民の税金財産を私物化、不当に権力を振り回す政治家が長い間人気を博し権力の座に君臨することのできるこの国の人々のなんたる人の良さ。


今回も百条委員会の冒頭で、脳梗塞による、高次脳機能障害を告白し、記憶に対する追及を封じ、気の毒な老人モードも全開した。


確かに高次脳機能障害は側ではわからない分本人が辛いと言われている。
平仮名を全部忘れた(というより平仮名を認識できないのだ)左手が効かないなどの後遺症が残っているというが、2014年〜2015年に発症したとするなら、驚異的リハビリの速さだ。その間著作も数冊発表。委員会での立て板に水、フランスのレストランの記憶まで織り交ぜての答弁。

すでに3年を超えるリハビリでも、言葉が出てこない、滑舌が悪い、物事の手順が混乱する、もちろん平仮名は読めないし書けない、小学生のような平仮名の練習帳もやっている母に少し分けてもらいたい回復力だ。


慎太郎の『天才リハビリ』・『大脳の季節』・『脳と言える日本人』なんて本を出せばまたまたベストセラー。小説家なら蒙昧も独善も偏見すら許されるのだから、ずっとそのまま身勝手で俺様な一生を送って欲しかった。小説家なら創作、政治家になればそれは嘘と呼ばれる。


脳梗塞は、とても微少な血栓がつまり、気分が悪くなり、2−3日で自然に取れ知らないうちに回復する軽度なものから、脳に重度な損傷を与えるものまで、多種多用で、症状も回復も損傷部位や範囲で異なるようだ。だから石原氏が都合よく自分の障害を利用していると断言はできないが、こうした、自分の大きな責任にかかわる問題なのだから、脳のCTとかその結果における医師の所見などを示すべきだろうと思う。


海馬に問題があると言及していたが、それこそ医師の専門的意見書で、記憶障害の有無と
その重度を示し、質問に臨むべきだろう。


自分が喋る時は余計なこともペラペラ喋り(流石は作家、この年齢の人とも思えぬ多彩な語彙と表現力の長広舌)大事な部分、都合の悪いことは、記憶がないという。
そして、知識人らしく、上から目線で、ひとびとの安心と安全のはき違いを指摘、科学で安全を証明されているのに、移転させない、税金の無駄遣いを非難、って、お前が言うな!!ではある。


そして、なんと!ベンゼンやシアンを含んだ地下水も汲み出し海に捨てろ、と主張。海に捨てろ!? 4方を海に囲まれた日本、海の恩恵を受けて栄えた日本、その恩恵の一つに産業排水の海への垂れ流しがあり、現在の放射能汚染水の垂れ流しがある。企業や政治家は、自分の都合判断でそういうことをやり、のちに水俣病のような被害が出ても、関連性を認めようとしない。石原氏のこの発言をもってしても彼がこの種の為政者であることがわかる。

豊洲市場の移転問題を検証する都議会の調査特別委員会(百条委員会)で3月20日、石原慎太郎元都知事(84)の証人喚問が行われた。石原氏は、脳梗塞を患ったため「平仮名さえ忘れました」と告白した。


冒頭、職業を問われ、石原氏は少ししゃがれた声で「作家です」と答えた。最初の質問者として自民党の来代勝彦都議が質疑をしたが、石原氏は質問に答える前に次のように述べた。


お答えする前に一言、お断りしておきますけど。私ごとになりますが、私、2年ほど前に脳梗塞を患いまして、いまだにその後遺症に悩んでおります。


現に、利き腕の左腕が使えず、字も書けませんし、絵も描けません。患部がですね、右側頭頂部だったために、その近くに「海馬」と言う不思議な部分がありまして、記憶を埋蔵している箱のようなものですが、これがうまく開きません。そのため、残念ながら全ての字を忘れました。平仮名さえ忘れました。物書きでありますから、ワードプロセッサーを使ってなんとか書いてますけど、そういう点で記憶を引き出そうとしても思い出せないことが多々ありますので、一つ、ご容赦いただきたいと思います。
石原氏への質疑はその後、1時間超にわたり行われた。


石原氏は作家であるので、大衆の心理をつかむことに長けている。だから成功できたのだ。震災後の都知事選の時、他候補のように選挙運動をせず、対策に走り回る知事をアピール、震災天罰発言の取り繕いで、現地派遣の消防・警察を英雄と呼び、壇上で泣いて見せたのは開いた口が塞がらなかったが、それでも都民は石原氏を選んだ。


今回は、高次脳機能障害を負っている84歳の老人+感情的に物事を捉えている愚民に説教する文化人演出で乗り切る腹だ。


だって、質問者は、記憶の部分で腰が引け(お年寄りや病人をいたわらなくてはという、またそういう人を責めては自分が悪者に見えるのでは、という心理を利用)イマイチ強く切り込めない。あとは副知事に押し付けて、願わくば生意気な女知事に一矢報いたいってなものだろう。


きちんと第三者の医師の所見(石原氏の体力、記憶障害の程度など)を参考にすべき。
自分をサムライなんていうのなら、まず防波堤、言い訳を用意せず、自分の記憶の喚起を助ける、自己調査、確認を行い、真摯に質疑に答え、責任を認め、そして潔く腹を召されよ。


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