ネット上で幾つか出回っている情報。『アメリカ上院議員、アメリカと同盟国のテロ支援を認める』
のニュース。『アメリカ・バージニア州選出のリチャード・ブラック上院議員がアメリカと同盟国がテロ支援を停止すれば、シリアの情勢不安は終わる。アメリカは依然として、シリアの衝突を激化させているシリアのテロリストへの武器供与により、世界の治安に対するこのグループからの脅威を拡大している。
数万台のトヨタのトラックがトルコの港に入っており、23ミリ機関砲がこの車両に設置され、シリアで戦っているアルカイダ系のグループやISISの手に渡っている。この4年、アメリカは月におよそ200人のテロリストをヨルダンの基地で訓練し、継続的にシリアに流入させている。さらに、「アメリカはおそらMANPAD携帯式防空ミサイルシステムをテロリストに移送している』と述べたということ。

どこからのニュースなのだろうとたどってみると、"IRIB WORLD SERVICE-iran Japanese Radio"というサイト。イラン・イスラム共和国放送の日本語版発信サイトなんですね。なんかすごいな、、、。
ウィキペディアによると、アメリカに向けて"Voice of Justice"（正義の声）パレスチナにむけてアラビア語で"Voice of Palestinian Islamic Revolution"（パレスチナ・イスラム革命の声）と云う特別プログラムも発信しているそうだ。項目欄には，最高指導者がありホメイニ氏満載。世界に向けてプロパガンダを発信。

そして，肝心の米上院議員リチャード　ブラック氏、この人が公式にこの発言を行ったと云う記事はアメリカではないが、この人、２０１４年に「シリアのアサド首相は偉大な人物」と発言，最近もアサド氏に個人的にエールを送る発言もしている。アサド氏に反対する人々、グループを全てテロリストと認識している。かなりいっちゃってるご仁なのだ。

ジャパンハンドラーアミテージ氏でも，一応日本研究のシンクタンクの主催者だし、ジョンマッケイン上院議員もかつては，共和党の中道派の大物で，大統領候補。選挙戦で極右のサラペーランちゃんを副大統領候補に据え党内右派へのバランスを取ると云う，最悪の選択でオバマ氏に負けてから、やたらタカ派発言にはなっているが、上級軍属家系の大物。その人達の発言でも日本での取り上げ方は大きすぎるというのに、こちらは、ほんとにローカルな上院議員しかもトンデモおじさん。

大体、もし本当だとしたら，大変な国家スキャンダル情報を田舎の上院議員は知ってるはずも無い訳です。前にアメリカ国家安全保障局 (NSA) による個人情報収集の手口を告発したエドワードスノーデン氏だって，元CIA+国家安全保障局 (NSA)職員の情報工学者であったわけで、しかも米司法当局により逮捕命令が出されて，二度とアメリカには戻れない。単に根拠の無いトンデモアイデアの人だから，ニュースにもならないし、政府も気にもしていない。

刺激的な陰謀説は面白いけれど、出元を離れての拡散はこんな時期だから，不安も招く。注意しましょう。

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