密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

トランプを追い出す4つの選択肢

”われわれは本当にあと4年、あの男で我慢するしかないのだろうか。”
ホワイトハウスを有するワシントンDC名門ジョージタウン大学法学部教授ローザ・ブルックス氏が提唱するトランプを追い出す4つの選択肢



<要約文>
1つ目は、次の大統領選がある2020年11月まで、ひたすら辛抱強く待つこと。その頃には、さすがにアメリカの有権者も目を覚まし、無能な男を切り捨てる心の準備ができているはずだ。だが1週目であの破壊力を見せつけられると、とても4年は耐えられそうにない。


2つ目の選択肢、「弾劾」だ。合衆国憲法の下、下院の過半数が賛成した場合、大統領を「反逆罪、汚職、その他の重罪および軽罪」の疑いがあれば弾劾裁判にかけられる。上院
の3分の2が賛成して有罪が確定すれば、罷免だ。就任から1週間後の世論調査によると、すでにアメリカ人の3分の1以上は、トランプが弾劾されるのを熱望している。


3つ目の選択肢 合衆国憲法修正第25条 この条項には「副大統領と......各省長官の過半数」が、大統領には「職務上の権限と義務を遂行できない」と判断した場合、「副大統領が直ちに大統領代理として、大統領職の権限と義務を遂行する」と明記されている。


これならマイク・ペンス副大統領の野心もくすぐるだろう。ペンスはいつか大統領になりたいと思っているはずだ。彼は政治家として、必ずしも穏健派ではない。絶えず同性愛者を差別する政策を掲げ、気候変動にも懐疑的。それでも彼は、狂ってはなさそうだ。(「狂っているかいないか」は、アメリカの政治家を評価する新基準だ)


ペンスにはきっと、アメリカにとって重要な同盟関係を次々と骨抜きにし、核の先制使用もありうるというトランプの軽挙妄動に反対するくらいの分別がある。最悪の事態になれば、他の閣僚たちもトランプを追放して、ペンスを大統領にするだろう。


4つ目の選択肢は、アメリカではまさかあり得ないと思われるかもしれないが、軍事クーデター、或いは米軍の上層部が大統領命令の一部に従うのを拒否することだ。


文民統制の原則は、米軍の内部で深く根付いており、党派を超えたプロ意識を誇りにしてきた。一方、軍に関する決定では、制服組よりも、法律違反を厭わない高位の政治家の方が遥かに大きな権限を持つことも周知の通りだ。例えば1期目のジョージ・W・ブッシュ政権は、国内最高の軍事法律家から集団で公式な抗議を受けても、拷問をやめなかった。米軍の上層部が水責めなど過酷な尋問方法に反対しても、同政権は軍の意向を無視して、CIAや丸投げした民間企業に卑劣な仕事をさせた。両者のギャップが大きければ大きいほど、対立は生まれやすくなる。


トランプのやり方は、器用でも洗練されてもいない。政策を設定するにしても、側近や弁護士に密かに告げるような手法を取らず、暴言や夜遅くのツイッターで済ませてしまう。あの神経質で落ち着きがなく、自分勝手で突発的な振る舞いには、ホワイトハウスの一部の側近でさえ憤ったと報じられた。


米軍の上層部が大統領の命令に公然と反抗する光景は、想像すると恐ろしい。だが、狂気の命令に軍が服従すると思うと、同じくらい身の毛がよだつ。結局、軍人は合衆国憲法を守ると言って忠誠を誓うわけで、大統領ではない。私は人生で初めて、軍のトップが大統領にこう告げるのが妥当な場面を想像できる。「いいえ、大統領。その命令には従えません」


4つ目は、追い出す方法というよりは、軍への信頼のもとに、トランプに追従しないことを期待するというものだが、弾劾と3つ目の選択肢は大きな可能性を持って、トランプに辟易している人々の間で囁かれたいる。


じっさい通常の状態なら、ペンスも危ない人だ。彼の頭は南北戦争時代で止まっている、と揶揄される超コンサバティブ。お前はピューリタンか!!?のような人。
それでも、政治家としてやってきて、自分のわがままや、気分や、思い込み、妄想で世界を振り回したりしない分マシという、やや情けなく悲しい選択しながら、それも2020年までなら許容範囲。


ペンスと各省長官の過半数が、トランプ・バノンに真剣な危機感を抱くことはいずれ起こるだろうと思われる。トランプ・バノンが彼らが仲間と思える人物を長官に据えたと思っても、彼らと同等の常軌を逸した大馬鹿では、議会承認は得られない。
とすれば、共和党サイドの思惑で長官が決定され、時期を見て、大統領不適任の判断が下されることも考えられる。


ロシアがらみの弾劾か、大統領不適任か、どちらにしろ、このままおめおめと4年間は過ごさせない。集会でトランプな人たちの声援に慰められ、またメディアに暴言を吐いたトランプ大統領の四面楚歌は続く。

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