密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

沖縄反基地リーダー“長期拘留”に共謀罪成立後を見る。

まずゲンダイの記事を読んでほしい。沖縄はもはや国によるやりたい放題で、法治国家の体をなしていない。そしてこの、国の行いは、共謀罪成立後のすべての国民の適用される。

沖縄でトンデモないことが起きている。昨年10月に逮捕された反基地運動のカリスマ的リーダーの勾留が、異例の長期に及んでいるのだ。再逮捕や起訴が繰り返され、すでに3カ月近くが経過。これは明らかに、反対運動つぶしの国策捜査に他ならない。


 現在、那覇拘置所に勾留されているのは、沖縄平和運動センターの山城博治議長(64)。昨年10月17日、山城議長は高江での抗議活動中、2000円相当の有刺鉄線1本を切ったとして、器物損壊容疑で準現行犯逮捕された。3日後傷害と公務執行妨害でも逮捕。沖縄防衛局職員の肩を掴んで揺さぶったという。11月11日に起訴されるが、裁判所はすぐには釈放しなかった。


 さらに県警は、10カ月前の行為を持ち出してまで再々逮捕するムチャクチャ。昨年1月、山城議長は仲間と、辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前の路上でコンクリートブロックを積んだ。これが威力業務妨害だというのである。当時、大勢の機動隊や警察官がいたのに、警告も何もなかった。12月に追起訴された後も勾留は続き、家族の接見も許されていない。山城議長の弁護を担当する金高望弁護士は、逮捕自体の不当性を指摘した上でこう続ける。


■家族の接見すら認めず


「起訴したということは、検察は必要な捜査を終えている。重大事件でない限り、起訴後は釈放が原則です。こんな軽微な事案で勾留を続け、かつ家族の接見すら認めないのは極めて異例です。さらに困ったことに、裁判所がなかなか公判の期日を決定しないのです。恐らく公判は3月以降になってしまう。それまで山城さんを勾留できることになる」


 山城議長は沖縄基地反対運動の象徴的存在だ。


「沖縄が返還される前、1969年の佐藤首相訪米阻止闘争や翌年の70年安保闘争で、高校生だったヒロジは運動の先頭にいました。沖縄のために闘ってきた第一人者です。人望があって、辺野古の新基地や高江ヘリパッドの反対運動は、ヒロジの求心力があってまとまっています」(山城議長の旧友)


 普天間の辺野古移設を強行する安倍政権にとって、山城議長は目の上のたんこぶなのだろう。あからさまな狙い撃ちなのに大メディアはスルー。それも異常事態だ。


昔、横浜事件を題材にした演劇を見た。証言スタイルの劇構成だったと思う。夫を逮捕された、妻が、数日して夫が獄中で病死したと告げられる。遺品として返された彼のコートの内側は血だらけだった、と語る。


横浜事件(よこはまじけん)は、第二次世界大戦中の1942年から1945年にかけて生じた、雑誌に掲載された論文がきっかけとなり、編集者、新聞記者ら約60人が逮捕され、約30人が有罪となり、4人が獄死した事件である。


1942年、総合雑誌『改造』(8-9月号)に掲載された細川嘉六の論文「世界史の動向と日本」が、「共産主義的でソ連を賛美し、政府のアジア政策を批判するもの」などとして問題となり、『改造』は発売頒布禁止処分にされた。そして9月14日に細川が新聞紙法違反の容疑で逮捕された。


捜査中に、同著者と『改造』や『中央公論』の編集者などが同席した集合写真(相川博、小野康人、加藤政治、木村亨、西尾忠四郎、西沢富夫、平館利雄)が同著者の郷里・富山県泊町(現・下新川郡朝日町沼保)の料亭旅館「紋左(もんざ)」で見つかり、日本共産党再結成の謀議をおこなっていたとされた。


実際は細川が1942年7月5日、出版記念で宴会を催した際の写真であったとされている。1943年に改造社と中央公論社をはじめ、朝日新聞社、岩波書店、満鉄調査部などに所属する関係者約60人が次々に治安維持法違反容疑で逮捕され、神奈川県警察特別高等課(特高)は被疑者を革や竹刀で殴打して失神すると気付けにバケツの水をかけるなど激しい拷問をおこない、4人が獄死(神奈川県警察の管轄事件であったために横浜事件と呼ばれるようになった)。『改造』『中央公論』も廃刊となった。(by wiki)


共謀罪・テロ等組織犯罪準備罪、平成の治安維持法と言われている。若い人はそう言われても治安維持法がどんなものか知らない。どんなこじつけでも政府に反対を唱える人たちを、逮捕でき、獄中で何が起ころうと闇から闇。何かというと共産党を持ち出すのも今の政権と同じイメージ操作。今から、共産党は監視対象ということも鈴木貴子議員の茶番劇で、閣議決定していて、もう準備万端。


すでに、微罪あるいは当然の権利の行使をしていた、山城博治氏はなんだかんだ理由をつけられ、再逮捕を繰り返され、3ヶ月以上拘留。家族の接見も許されていないのだ。


強い意志と、沖縄の長年の苦渋を耐え戦ってきた山城氏であるから、耐えていられるが、これが共謀罪成立で、2.3人のスケープゴートが逮捕されれば、日本国民は雪崩のようの政府への盲従、沈黙へ動いてゆく。お互いを監視しあい縛りあう社会を形成する。


もう、すでに行われている、共謀罪の脅威。今の沖縄は明日の日本全土の姿だ。
体を張って、抵抗し、頑張れる人は少ない。目を伏せて、空気読んで、諦めて、そして日本人は、温順しく政府の野望の道具となって、再び死んで行かなくてはならないのだ。


勇敢なヒーローにならなくてもいい。無言の一票を投じればいい。選挙で安倍政権を止め、今度こそ、国民を、消耗品としか考えない一部の狂った指導部を自分たちの手で止めなくてはならない。それが私たちの過去の戦争への向き合いかただし、現在と未来への義務でもあるのだ。


PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

にほんブログ村


人気ブログランキングへ