密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

NY知事40年の老朽原発閉鎖を決定

Beaconからハドソンライン鉄道でマンハッタンに向かう景観は素晴らしいものがある。緑豊かな山、かいま見える滝、湿地帯、川の中の朽ちた古城を眺め、4つ目駅のピークスキルに差し掛かると、このインディアンポイント原発が、川の対岸に姿を表す。
列車は、ハドソン川東岸を一部横断するように進むのでここでは水の上を走っているような感覚になる。 以前家探しをしていた時、ピークスキルにも見に行った。ある友人はピークスキルはクリーピー(きみ悪い)古い原発が稼働している、と賛成しなかった。

思えば13年間電車でマンハッタンに出るたびに、あるいはドライブでなんかするたびのこの原発のある風景を見にしてきた。数年前から、次の”更新”では廃止になるのではないかと、人々の中に期待があった。ついに閉鎖は感慨深い。



ニューヨーク州、インディアンポイント原発の閉鎖を決定
Posted Yesterday , by Oscar Stanley
ニューヨーク州がインディアンポイント原発(Indian Point Energy Center)を2021年4月で運用停止することで運用事業者と合意に至ったことが6日、The New York Timesの報道で明らかとなった。


インディアンポイント原発はマンハッタンから北に50キロ離れたハドソン川沿いに設置されている原子力発電所で、1~3号機の内、1号機の運転開始は1962年9月、2号機は1974年8月、3号機は1976年8月と、米国内にある原発としてはもっとも古い原発の一つとなっていた(1号機については既に2013年9月に運転停止)。


インディアンポイント原発1号機の営業運転許可は、運転開始から40年が経過したことから2014年に失効となり、現在は、「拡張運転期間(Period of Extended Operation)」と呼ばれる原子力規制委員会(NRC)の特例条件の元での運転期間に入っていた。


米国では、地震が起きない東部を中心に現在、約100基の商用原発が運転しているが1979年に起きたスリーマイルアイランド原発事故以降は、規制強化の影響から新規の原発着工が進まない状況となってきた。その後、2000年代以降になり地球温暖化が問題化するとCO2を排出しないクリーンなエネルギー源として、原発を見直す動きが生じたが、2011年3月11日に起きた福島第一原発事故の影響を受けて、改めて規制強化が進められたことを受けて、現在では、原発は電力業界では「金食い虫(Money Pit)」として敬遠されている。


今回、インディアンポイント原発が閉鎖されることが決まったことを受けて、米国では、運転開始から40年が経過した古い原発に関しては、順次閉鎖となる可能性が強まってきたこととなる。


アメリカは各州の独立性が高く、州知事の判断での行政が大きいので、このNYの決断は、老朽原発閉鎖に向けて、良い一歩となる期待ができる。トランプも石炭エネルギー復古論者で邪魔はしないだろう。


アメリカの日差しは日本に比べるとどこであれとても強い。広大な砂漠地帯もある。政府の助成で(減税対象とか)各家庭にソーラーを設置すれば膨大なエネルギーが期待できる。 実際オバマ大統領はアリゾナあたりの砂漠地帯に広大なスーラープラントを設けた、ちょつと現代美術のような景観だ。また、近年たくさんの家がソーラーパネルの設置をしている。私たちも考えている。クリソーラーエナジーは断然大きな可能性を持っていると思っている。人類を育んできた無限のエネルギー源なのだから。(トランプ、頼むから邪魔しないでくれ!!)



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