密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

日米分断 クマは蜂蜜を手に入れる。

身の程をわきまえず、自ら火中に身を投じた感が否めない。中国に危機感を募らせるなら、なぜロシアに危機感を持たないのか?


このところプーチンは笑いが止まらないだろう。ハッキングでアメリカ大統領選を混乱させ、どうしても大統領にしたくなかったヒラリーを葬った。うるさいオバマはもうすぐ任期を終え、扱いやすいトランプに、移行する。領土拡大、かつての覇権をもう一度取り戻したいロシア。


今回の日露交渉は、カエルの王国ならぬ、ミツバチの王国の物語ができそうだ。
技術と経済という蜂蜜がたっぷりある、ミツバチの国。蜜が大好きな熊は手を出したいが、うるさい鷲が見張っていて、手が出せない。そんな時、お育ちの良いミツバチの領主が仲良くしようと乗り込んできた。ミツバチの領主は小さな頭で考える。私の偉大さを持って、鷲と熊を仲良くさせよう。ついでに熊におじいさんが昔貸したままの、領地も返してもらおう、と。


熊はしめしめとほくそ笑む。うるさい鷲を排除して、蜜を存分に手に入れる好機、飛んで火に入る冬の蜂。


ミツバチの領主をおだて上げ、借りているものをチラつかせながら、決して鷲のサイドに逃げ帰らないように親しげに扱う熊。鷲には、ミツバチのことを気にかけないように、小さな虫(バグ)をけしかけ、いよいよ、国賓待遇でミツバチの国へ。


歓迎ムードで盛り上げるミツバチたちを尻目に、優しい声と冷たい目で、貢物の目録を要求、借りたものなどもともとなかったじゃないか、とにっこり笑う。


とどめは、ミツバチは、熊の友達になることを選んだ、と公に公表。
青ざめるミツバチを尻目に、これからは、いつでも蜜がたっぷりと食べられると、熊は貪欲な笑みを噛み殺した。


間違ったトップを選んだツケはいかほどになるのやら。対米従属で儲けさせてもらっている大企業、その分ロシアに搾取される。そして最も重要で恐ろしいロシアの仕掛けは、日本の孤立ー取り込み。

不毛な日ロ首脳会談で領土問題は1ミリも動かなかったが、ロシアに3000億円規模の経済協力を約束した安倍政権。両国が16日にまとめた経済協力案件は、官民合計80件に上る。そのうち68件が民間企業のもので、LNG開発に三菱商事や三井物産などの商社、サハリン沖資源開発に国際石油開発帝石やJOGMECなどが協力する。みずほ銀行や三井住友銀行などがロ国営企業に8億ユーロ(約988億円)を融資することも決まった。


 この経済協力が平和条約への「第一歩」と喧伝されているが、安倍首相の成果づくりに付き合わされた企業の現場からは、恨み節が聞こえてくる。


「ワイロが横行し、制度がくるくる変わるロシアでのビジネスには不安がつきまとう」


「商取引の体系もよく分からないし、人口の少ない北方領土で採算が取れるのか?」


JETRO(日本貿易振興機構)が今年11月、ロシアに進出している日系企業110社を対象に懸念材料を複数回答で聞いたところ、「不安定な為替」が76.8%とトップ。「許認可など行政手続きの煩雑さ」(63.4%)、「法制度の未整備、不透明な運用」(54.9%)と続いた。


「人口が少ない極東地域は、市場としての魅力も小さい。安倍政権の号令の下、ビジネス面でのメリットは度外視して経済協力に参加する企業がほとんどです。3000億円もの経済協力は、日本企業からすれば持ち出しでしかない。しかも、銀行や商社など多くの企業は欧米でも事業を展開している。ロシアに投資すれば、G7の経済制裁に反するとして、現地法人がペナルティーを科される可能性もあります。そうなった場合、政府は責任を取ってくれるのでしょうか。プーチン大統領のご機嫌取りのために、民間にまでリスクを強要するのは、やり過ぎです」(経済評論家・斎藤満氏)


 北方領土ではロシア法でも日本法でもない「特別な制度」をつくるとか言ってるが、検討が必要な法令は膨大な量に上り、制度設計は容易じゃない。経済協力が掛け声倒れに終わる可能性は高いが、案外それを願っている企業も多いかもしれない。


”北方領土ではロシア法でも日本法でもない「特別な制度」をつくるとか言ってるが” 主語がない。誰が言っているのか?プーチンが?ロシア外相ははっきりロシアの法の下で、と発言している。「特別な制度」は安倍周辺の国内向けの言い訳なのではないか。そもそも特別な制度などという曖昧な取り決めで、先に3000億円もの経済協力してしまう馬鹿だどこにいるのか?そのあとで自分たちに不利な条件を飲むなど、ロシアでなくても、まともな外交交渉力を持っている国ならどこもやらない。


俯瞰した国際社会の安全保障を考えてきたオバマ大統領だったから、安倍首相の無茶苦茶なルール無視の思いつき外交でも、ぐっとこらえて、あやしながらやってきたが、外交経験なしの大統領+国務長官のトランプ政権はそれでなくても、安全保障が危なっかしい、くわえて、マッチョで自分に逆らう奴は直情的に攻撃するトランプだ。
オバマ大統領のように、ぐっとこらえてくれることなどないだろう。今はプーチンを認めるようなことを言っているが、それもプーチンが”トランプ氏は天才だ”といったという話が耳に届いてから(プーチンが伝わらせてから)、だというのだから、、、まあそんな程度のことだろうから、いつ何時ひっくり返るかわからない。


少し前なら、勢いで米軍撤退になっても、地位協定、沖縄基地問題の大幅見直しのチャンスになればいいと思っていたが、今は、アメリカには睨みをきかせておいてもらわないと本当に日本が心配だ。


悪人ズラのニコルソン氏の暴言を、みんなで叩き回っているが、前にも書きましたが、これも英語の翻訳、アメリカ人の通常の意識、軍人としての立場の発言として考えるに、作為的なバイアスをかけた過熱報道と思える。
誰か同意見はないかなぁ〜と探していたら、見つけました。コチラのブログ主さんの意見は、きっと納得できる方も多いのでは、と思うので是非お読みください。

私も、ニコルソン氏の経歴を調べていて、顔は鬼軍曹ですが、叩き上げではなくかなりのエリート。アメリカの軍人にエリートというのは、我々が思う横暴乱暴な鬼軍曹とは大きな隔たりがある。このブログ主さんのような見解を、自然にお持ちの方がいることにホッとしました。


メディアも、本来ならロシアへの危機感をもっと指摘するべきなのではないかと思う。 近隣地域に対する武力での侵略を行っている国が、目と鼻の先にミサイルを設置し、日本企業に彼らが必要な技術協力とインフラをさせ、経済援助までする。それもロシアの法の下で(=ロシアの都合でどうとでも状況は変化させられる)。
それでも無理のゴリ押しができないのは、アメリカとことを構えたくないというブレーキが効いているからだ。


感情的な反米感情の先導、また無能な誰かの失態と、その本質の重大さからの目そらし?と疑いたくなる。

PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら、両方を
クリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ

にほんブログ村


人気ブログランキングへ