密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

真珠湾訪問、安倍首相、本当に訪問の意味をわかっているのか?

敗戦後71年、日本の首相で初めて真珠湾訪問。なんでもオバマ大統領と肩を並べたい、見栄っ張りの安倍首相。自分が思っているほど、国際社会の重要性、ポピュラリティーは高くないのに、アクションだけは一人前なのが、失笑を買う。


今回の真珠湾訪問、オバマ大統領広島訪問に際して、”私も真珠湾に”を持ち出して、ホワイトハウスから、それは今回の大統領の広島訪問とは、全く関係ないと、ピシャリとやられた。まあ、日曜日をのどかに過ごしていたのに、日本の奇襲によって、命を奪われた二千四百人の米兵および軍施設の雇用者。この日曜日というのが、アメリカ人にとっては、宣戦布告せずいきなり攻撃、に加えてのルール違反の酷い不意打ちであったことが、一般の認識である。


東京(CNN) 安倍晋三首相は5日、今月下旬にオバマ米大統領とともに米ハワイの真珠湾を訪問すると発表した。第2次世界大戦で日米開戦の場となった真珠湾を 戦後の現職首相が訪れるのは初めて。
オバマ大統領は今年5月に被爆地の広島を訪問している。安倍首相は同日午後の記者会見で「核なき世界に向けた大統領のメッセージは今も多くの日本人の胸に刻まれている」と述べ、真珠湾訪問にはこれに対する返礼の意味が込められていることを示唆した。
首相はさらに、「犠牲者の慰霊のための訪問だ。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」と強調した。
日本軍が真珠湾に奇襲攻撃を仕掛けてから、今月8日で75年になる。攻撃では米軍側に2000人以上の死者が出た。米国はこれをきっかけに参戦に踏み切った。
安倍首相に先立ち、昭恵夫人は今年8月に真珠湾を電撃訪問していた。


東京で外国企業のコンサルティングを手掛けるアジア・ストラテジー社の創業者、キース・ヘンリー氏は、首相の訪問を「非常に大きな」意味を持つ意思表示だと評価。「どの国の歴史でもそうだが、起きてしまったことを認めるというのは、それを決して繰り返さないための新たな取り組みの第一歩だ」と語った。
同氏はまた、日米関係はアジアにおける平和の要であり、安倍首相の動きはこれを確認するものだと指摘。アジア情勢が過去20年間で大きく変化しているなか、日米両国の安全保障は互いに密接につながっていると述べた。
英シンクタンク、王立国際問題研究所のアジア研究者、デービッド・ウォーレン氏はCNNとのインタビューで、首相の訪問を多くの日本人が支持するだろうと話す一方、与党・自民党内部で反発の声が上がる可能性も指摘した。戦争を始めた責任が日本にあるという説を否定する考え方が一部にあるためだと、ウォーレン氏は語る。
同氏はまた、今回の訪問の裏には75周年の節目という意味合いのほか、トランプ次期大統領の就任を前に、日米同盟の重要さと強固さをできるだけ強く印象付けておきたい意図もあるとの見方を示した。


返礼とかそういうことは通じない次元のことだと思う。「犠牲者の慰霊のための訪問だ。二度と戦争の惨禍を繰り返してはならない」って、どこにいっても同じ文言。
ことの重さ、意味を分かっているのか?
けだし、キース・ヘンリー氏の言う「どの国の歴史でもそうだが、起きてしまったことを認めるというのは、それを決して繰り返さないための新たな取り組みの第一歩だ」
これは、世界的に有名な安倍首相の歴史修正主義に喩やしているとともに、”起きてしまったことを認める”というのは日本の非道を公式に認めることを(公式に謝罪は要求されていないが、謝罪を要求したいグループもいるだろう)意味する。その行為は極右日本会議及び安倍サポーターを裏切る行為に他ならない。別に首相に覚悟があって裏切るなら大歓迎だが、その辺の真の重さを隠して、他人事的に返礼訪問的に行い、国内向けに、日本首相初を強調、偉業仕立てにするつもりなのだろうが、心がない分、軽く浅ましい。米国からは何の要請もないのに、自ら火中の栗をその熱さと、閉じ込めた爆発のエネルギーをそれと知らず手を伸ばすおバカな猿。オバマ大統領と肩を並べたいなら、「侵華日軍南京大屠殺遇難同胞紀念館」に訪問するべきだろう。



「オバマ大統領の任期もあとわずか。このまま、気まずいムードで終われば“史上最も冷え切った仲の日米首脳”とのレッテルを貼られかねません。それが安倍首相には間違いなく不満でならない。誰よりも他人の評価が気になり、チョットした“汚点”も許せない人ですから。歴代首相が“謝罪外交”の批判を気にして、ためらってきた真珠湾慰霊の“切り札”をあっさり出した理由は、恐らく自分のメンツを保つためだけ。日本側からのリクエストである以上、オバマ大統領が広島訪問の見返りを求めていなかったのは明らかです」(元外交官の天木直人氏)

トランプ台頭で盛り上がる、愛国退役軍人グループのリアクションも興味深い。


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