密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

情報玉石混淆

日本はテロ発生の当事国フランスより、ある意味パニックになっているように見える。一つには,昨今の政府いいなりテレビメディアへの不信=情報統制しているのではないか?と云う不安。日本はターゲットにされるというパニック,海外のどこでも日本人が狙われると云う不安(これは、まさにISILがそうあって欲しいと願う反応だろう)。こういう事態を招いたアメリカ、フランスへの怒り(中東の無辜の市民が殺されている、これもテロだ、とイコールに非難。白人社会への屈折した非難(日本はアメリカのいいなりで,戦争させられる)。軍産複合体へのテロ陰謀説。など。日頃冷静で論理的な意見を書かいておられる,発言力、影響力のある方たちが、こうした危惧を提唱しているのは,いささか心配になる。陰謀説、白人社会絶対視の価値観への懐疑、反発、も,固まった認識を刺激するアンチテーゼで提唱するならいいと思うし効果的だろう。中東、アフリカ、東ヨーロッパなどの,非人道的状況に注意を喚起し,自分たちと同じ世界でなにが起こっているのか知る事,悲しむ事,憤る事も大切だと思う。ただ現在は過剰にない交ぜになり、情報と憶測が玉石混淆として,広がっているように思う。


ウキペディアによると、
テロリズム(英: terrorism)とは、①事前に謀られ、政治的に動機付けられた暴力の行使を言う。非戦闘員を標的として、大衆に恐怖を与える意図のもとに行われる。②恐怖又は不安の拡散により、政治目的の達成を狙い計画された組織グループによる暴力的な犯罪行為を言う。


戦争(せんそう)とは、おもに内政問題あるいは外交問題の武力解決であり、国家による政治の一手段である。広義には内戦や反乱も含む(戦争一覧)。


戦争が人類最大の犯罪である事は揺るぎないが”問題の武力解決”なのだ。ISILの問題はなにか?自分たちの国の設立で、既に設立を宣言している。彼らから見れば”外交問題の武力解決”をしているのだが,その方法にテロリズムを採用している。この戦い方には終わりがなく、世界が彼らの納得のいく物になった時終焉を迎える(最終的には世界が彼らの神の教義の実践-神なので全人類規模が望ましいだろう)。


過去のテロをお互い水に流し、ISILを独立国と認め,周辺諸国に領土の分配を話し合う仲立ちをし,よしんば巧くいっても(巧くいくはずは無い、気の遠くなるほど長い宗教対立なのだ。イギリスのダブルブッキングでイスラエルも新しい戦いの中心になっている)テロは終わらないだろう。彼らは世界の戦いのルールをぬりかえるからだ。


中東の事は中東にまかせ,他の国は手を引くのがいいのか?一宗派の教義で支配された社会で,どれだけ恐怖政治が行われるか、それも彼らにまかせ、尊重するし、手を引いて、それでも難民受け入れには精を出したとしても,彼らは我々の民を返せというだろう。帰りたくない人たちを差し出すのか?大戦下フランスはナチスにユダヤ人渡すう要求された。交渉の末、自国民のユダヤ人をまもるため、命からがらのがれて来た難民をアウシュビッツに差し出した。この時期、ヨーロッパは全土にわたって非人道的選択を武力でせまられ、良心を強姦された過去をもつ。彼らにとって、”他国に干渉しない方がいい”ではすまされない過去の事実の上の立ってきたのだ。


北朝鮮だってそうだ。彼らは,国家としてテロの手法を使っているとみなされている。そして,この厄介な国の国内で人々が餓え、三世代まで罪にとう恐怖政治が行われている事を,多くの国がしっている。その人たちの解放に本気で乗り出す国はいない。そこまでの急迫の事態に至っていないと見ている。もちろん韓国は今も戦争状態であり同胞たる北朝鮮国民に脱北のプロパガンダを送り、脱北者に生活費援助の予算をもうけている。


もし新ルールを標榜する、欧米の呼ぶ”テロリスト国家”が、勢力拡大をしたいと思ったら?どこかの国で国に侵略、影響がでたら、また戦いが始まる。しかも、その時はルールの無い戦いだ。


今だに、自爆テロを欧米では’'KAMIKAZE"と呼ぶのは、特攻が彼らの全く考えてもいなかったルールの外の戦い方だったからだ。人の体,命を武器として使う,こんな事は想像をだにできない事だった。加えて,奇襲攻撃、これもルール外だった。日本がおこなったこのルールが通用しては,人間社会は恐怖支配の独裁国を多々擁立する。人命は権力により簡単に消費される。今、欧米を中心に世界の誰もがこの泥沼からぬけ出す方法を考えていて,誰にもわからない。欧米は自分たちの手にしてきたルール、WW2酷い教訓のもと国連を作り(何人も決して武力で無理強いしたり、全体主義で特定の思想、社会体制を強制したりできない、それが起こった場合,民主主義的合意に基づいて-武力行使も含む抑止、軌道修正する)を,実践するしつづけるしかない。その手段が正しく履行されず、機能せず、成功していなくても、その都度ルールを検討し改善しながら、前に進む。


ちなみに軍産複合体陰謀説(テロを裏で操る、偽のテロを起こす,理由は戦争ビジネスの拡大)アメリカでも陰謀説はある、ただ軍産複合体にとっては,実態の戦争より、防衛での利益拡大の方が安定的ビジネスで、戦争は一時期いいが,国を疲弊させるので理に合わないという見方もある。


日本の今の、多角的見地からの不安や非難の発露は,日本にはこうした,自分たちの経験から積み上げ,試行錯誤し、検討し続けているルール(哲学)が無いからだ。以前のルール『国民は国(あるいは国の定めた、神,思想,信条)のためには、命投げ出さなくてはならない。勝つ為のどんな奇襲も戦法で機知の賜物ある。』これは敗戦で否定された(最近復活を望む声が大きくなっているようだが冗談じゃない。)平和憲法を指針として、欧米社会,国連のルールの修正に参加していける可能性はある。大きな可能性だ。即座に効力は発揮できない。しかし日本は戦いの前線に躍り出るのではなく、自分たちなりの国際社会に望むルールを、個々人の根底のセンス(なにを重要歳、なにを目指し、どのような方法をとるのか)を育てて、その上で日本としてのルールを持ち、国連などでのルールの設定の議場に参加することが重要だと思う。何よりまず、国際社会に信頼される代表を選び直おす事が,第一歩だろう。



PVアクセスランキング にほんブログ村


にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

ランキングに参加していますよろしかったら 
下のバーナーをクリックしていただけると嬉しいです。