密接な関係にある他国から

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被害者あり、お涙あり、タカ派石原慎太郎は演技派

諸悪の根源、石原都政、と、会えの記事に書いたが、まさにその通りだったわけだ。

豊洲市場(東京都江東区)の土壌汚染対策を巡り、石原慎太郎氏が都知事在任中の二〇〇八年、地下にコンクリートの箱を埋める案に言及していたことを受け、当時の都中央卸売市場長の比留間(ひるま)英人氏が十五日、本紙の取材に応じ、「石原氏から『こんな案があるから検討してみてくれ』と指示を受けた」と明かした。当時のトップが専門家の方針に反し、盛り土をしない工法を模索していたことが裏付けられた。

「役人の情報取り次いだだけ」と釈明しているようだが、08年の石原発言は
 「担当の局長に言ったんですがね。(インターネットで海洋工学の専門家が)もっと違う発想でものを考えたらどうだと…(略)…コンクリートの箱を埋め込むことで、その上に市場としてのインフラを支える、その方がずっと安くて早く終わるんじゃないかということでしたね。土壌汚染をどう回復するか、そういう発想だけじゃなくてね、思い切ってものを取り換えるみたいな、違うベクトルというものを考えた方がいいと、私、かねがね言ったけど、それがどう伝わったのか。」と言っている。取り次いだだけでは通らない。


石原氏は、タカ派で傲慢、上から目線の説教好き、でも、実はその場その場で自己演出をころっと変える器用なお人。 今でも印象に残っているのが、震災直後の都知事選、他候補が選挙運動を展開している中、それどころじゃないと運動を拒否、震災対策の奔走する、現役の強みを生かしたパフォーマンス。消防士や被災地に赴く隊員を激励して、泣きの演出。ここまでやるかと、呆れたものだ。すべて我田引水の実は自分のことだけが好きな、暴君がここにもいた。今回、また器用に責任転嫁を試みて墓穴を掘った。メディアはこの際徹底的に追及してほしい。


◇豊洲市場地下空間をめぐる経過 
2008年  
5月19日 専門家会議が盛り土案の方針を決める
5月30日 石原氏が会見で地下にコンクリートの箱を埋め込む案を「担当の局長に言った」と説明
5月ごろ 都中央卸売市場長が石原氏からコンクリート箱案検討の指示を受ける
7月26日 専門家会議が盛り土の上に建物を造るよう都に提言
8月15日 技術会議が初会合
11月5日 技術会議で都が地下に空間を設けて駐車場などに利用する公募案を紹介
12月15日 技術会議で都が汚染地下水の浄化作業用空間を確保する案を提示
12月25日 技術会議で駐車場案が不採用になる
2011年   
6月   設計図面に地下空間を造ることが記載される


都は、水がたまっていた「青果棟」「水産卸売場棟」「水産仲卸売場棟」の3施設の地下空間から、水と空気を採取して調査を実施し、この日は水の分析結果を公表した。調査対象は、ベンゼン、シアン化合物、鉛、ヒ素、水銀、六価クロム、カドミウムの7物質で、環境基準を下回るヒ素と六価クロムが検出された。


 ヒ素(環境基準は1リットル当たり0・01ミリ・グラム)は青果棟で0・003ミリ・グラム、水産仲卸売場棟が0・002ミリ・グラム、六価クロム(同0・05ミリ・グラム)は青果棟で0・005ミリ・グラム。他の物質は検出されなかった。(読売新聞16年9月17日)』


『豊洲新市場の地下水から微量ヒ素検出 共産党発表


 築地市場(東京都中央区)の移転先となる豊洲市場(江東区)の建物下に土壌汚染対策の盛り土がなかった問題で、共産党都議団は16日、都庁で会見を開き、青果棟の地下空間で採取した水を調査した結果、環境基準値を下回る微量のヒ素が検出されたと発表した。ヒ素は雨水に含まれることはなく、たまり水は汚染された土壌から上がった、地下水に由来したものであると指摘した。


 豊洲市場の地下空間のたまり水から、環境基準(1リットル当たり0・01ミリグラム)の4割に当たる、0・004ミリグラムのヒ素が検出された。共産党の曽根肇都議は「(水は地下空間に)推定で2000トン以上たまっている。環境基準値以下とはいえ、かなりの量のヒ素、有害物質が含まれているのは間違いない。人体への影響に問題がある」と訴えた。


 重要なポイントとして挙げたのは、ヒ素は雨水に含まれないということだ。同党は、日本環境学会元会長の畑明郎氏から「ヒ素は雨水に含まれていないので、地下のたまり水が地下水由来のものであることを示す」との見解を得ている。


 視察の際には水にリトマス試験紙を浸す簡易検査を行い、強アルカリ性を示したと明らかにしたが、民間企業に委託した今回の検査ではベンゼン、シアン、六価クロムは検出されなかった。畑氏の見解では地下水が長い間たまり、蒸発した可能性があるという。


 同党によると、07年に豊洲を調査した際も地下水は強アルカリ性を示した。また東京ガスの従業員から、石炭を焼いてガスを取りだした後の廃棄物を地下に廃棄したとの証言を得たといい、燃えかすにはベンゼンやヒ素が含まれるという。


 曽根都議は「ヒ素は(ベンゼンなどのように)揮発性がなく、水に溶けて残る性質が強く出た可能性が高いが、まだ不明な点も多い」と説明。別の都議も「都は地下に通じる階段、各建物内の大気環境調査も含め継続、全面的な調査が必要だ」と指摘した。


 都は雨が浸透して地下水が上昇しないようにする地下水管理システムを10月中旬から本格稼働させる方向だ。ただ共産党は、都が工法を決めた地下空間の構造が、四方をコンクリートで囲わず、下は採石層のままだったと指摘。下にコンクリートを張ったのは、施工業者の判断で「地下水が余りやすい環境だったと思われる」と批判した。


石原元都知事の、まさに老害、きちんとけじめをつけてほしい。

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