密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

新聞報道の信憑性

さるブログで紹介された時事通信の記事
【ワシントン時事】米国防総省のクック報道官は17日の記者会見で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に向け、日本政府が代執行を求めて県を提訴したことについて「(代執行が認められれば)日本政府のおかげで(移設)計画を前に進めることができる。日本政府の努力に感謝している」と述べた。 報道官は、辺野古移設に関し「最終的には沖縄の人々にとっても最大の利益になる。実現できるよう日本政府と引き続き緊密に協力していく」と強調した。 (2015/11/18-08:17)
これがしっくりいかないので、実際はどういう状況で,英語ではどう発言したのか確かめたくて、U.S. DEPARTMENT OF DEFENSEのWebにアクセスした。公式の発言は全て公開されているはずだが、Peter Cook in the Pentagon Briefing Room(ペータークックの報道会見室)で、辺野古、沖縄に触れているのは,9/3日が最近のもので、日付の18日、念のため17日、16日.全ての広報に乗っていない(当たり前だ,パリのテロが起こっているのだから)では,どうして,このような発言を得たのか?時事の記者が
報道官と立ち話でコメントを得た事は,全くないとは言えないが、どのみちアメリカ防衛省公式見解なら、Webにのせるはずである。そうでないなら言っていないも同然である。


実は時事通信は、以前、オバマ大統領の第二期選挙戦で、キャンペーン中、街頭で走り寄ってくる子供たちを楽しそうに迎えているオバマ氏の写真を載せ、選挙戦に純真な子供のを利用していると非難コメントを載せていた。アメリカの大統領選で子供に冷たくする候補者などいない。ミットロムニー氏も笑顔で、有権者の子供の頭を撫でたりキスしたりしている。(内心,なんでこの私がこんな貧乏人のこどもに!などと思っていたとしても。実際彼はプライベートの支援会でこの国の真の有権者は40%発言をすっぱ抜かれて、大打撃を受けた)オバマ氏は子供たち,特に黒人の子供たちのヒーローだ。あまりのねじ曲げ報道に,一体どういう記者なんだ!と思った記憶がある。


2度目は、民主党大統領と共和党との捻れ議会の記事で、『ゲリマンダリングーGerrymandering』にふれ、これは黒人の票を一つにまとめる事が出来、民主党に有利なシステムと紹介。これも、全く逆。1812年、アメリカ合衆国マサチューセッツ州の当時の知事エルブリッジ・ゲリーが、自分の所属する政党に有利なように選挙区を区割りした結果、幾つかの選挙区の形が奇妙なものとなった。そのうちのひとつがサラマンダー(ヒトカゲ)の形をしていたことから、ゲリーとサラマンダーを合わせた造語・ゲリマンダーが生まれた。つまり現在は共和党ブッシュ政権時代に引かれたこの選挙区分けが有効(選挙区の区分けは各州ごとに10年単位で変更される)民主党は直接選挙の大統領選で勝てても、議会の捻れを戻す事は難しいのだ。


こういったことが気になっていてやや時事不信。嘘ではないが情報操作まがいの事が出来る海外からの情報には特に注意しなければならない。今回の記事は、オリジナルのコメントと、どの機会の発言かを,確認できなかった。”2015/10/28 13:18辺野古ごり押しはアメリカの要請?ーオバマ大統領の共同記者会見”に書いたが、共同記者会見で,オバマ大統領は,地域との摩擦や過度の負担は望まない。(これは世界中の米軍基地のポリシーでもある)グアム移転の公約を再び検討する事を約束するといっている。


クック報道官の発言報道が、国民に辺野古やむなしの掩護射撃として使われるようなら、この大統領発言の方が何百倍も重いはず。この発言はホワイトハウスのWebで確認できる。とにかく、ゴリを押しをアメリカの要望なんてとんでもない詭弁。騙されないようにしましょう。Standing by Okinawa.!!



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