密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

過剰装備の自衛権+防衛研究助成18倍、書を捨てて武器を作れ

経済的徴兵制は、まず頭脳から。大学締めつけに容赦ない安倍政権。卒業式に国旗・国歌を強制し、人文学科を廃止に追い込み、役に立つ理工系のみを残す。何の役に立つのか?
お国のために軍事に対応可能な研究ができること。助成金昨年度比18倍の予算計上。権力で圧力をかけ、札びらで横ったらを叩く。ヤ*ザと変わらないやり方だ。
しかし、大学側は抵抗する科学者の矜持を示している。

防衛省は三十一日、過去最大の総額五兆一千六百八十五億円に上る二〇一七年度予算の概算要求を発表した。一六年度当初予算比2・3%増。このうち、企業や大学に対し、軍事に応用可能な基礎研究費を助成する「安全保障技術研究推進制度」予算として、一六年度の六億円から十八倍増となる百十億円を要求した。資金提供を通じ「産学」側に軍事研究を促す姿勢を強めた。(新開浩)
 

この制度は、軍事への応用が期待できる基礎研究を行う機関に、最大で年約四千万円の研究費を三年間助成する内容。制度が創設された一五年度は三億円の予算枠に百九件の応募があり、九件が採用された。一六年度は予算を六億円に倍増したが、応募は前年度の半数を下回る四十四件に減少。採用は十件だった。応募が減った背景には、主に大学での軍事研究の拡大に対する研究者の警戒があるとみられる。新潟大学は昨年、学内の科学者の倫理行動規範に「軍事への寄与を目的とする研究は行わない」と明記。京都大は今年、学長らでつくる部局長会議が、軍事研究に関する資金援助は受けない従来の指針を再確認した。
 一方、自民党の国防部会は五月、軍事研究費の助成制度を百億円規模に増額するよう提言。多額の武器開発費を投じる中国への対策が必要だと強調した。これを受けた今回の大幅増要求により、防衛省は一七年度以降、研究テーマ一件当たりの助成費の増額や研究期間の延長を目指す。
 これまでに助成対象となったテーマは、レーダーに探知されにくいステルス性能が期待できる新素材の開発や、海中での長距離・大容量通信を可能とする新型アンテナの研究など。
◆軍事費増やす構図
<大学の軍事研究に反対する「日本科学者会議」事務局長の井原聡東北大名誉教授(科学史)の話> この助成制度は、民生にも役立つ技術を研究するという名目で、軍事費を増やすシステムだ。研究者を大金でからめ捕るやり方は許し難い。助成額を大きくすることで、減少した応募件数を増やす狙いではないか。
(東京新聞)

世論で、この軍事用研究拒否の大学の姿勢を後押ししよう!!!


多くの科学者は、常に自分の純粋な研究が、悲惨な成果を生むことを自覚し、その使用に責任を持ち警戒もしている。


こんなことより、政府はもっと助成しなければならない分野がある。 


3・11の時、人間の入れない格納庫内をアメリカから借りたロボットに視察させた。ある日本の研究機関の職員はラボのホールにガラスケースで展示されている探査ロボットを見つめ、我々はあと一歩まで研究開発を進めていたが、政府からの助成金打ち切りで断念せざるをえなかった。役に立たない(!!)研究と見なされた、と悔しそうに語った。


彼らの頭では、専守防衛国のステルス機能開発が有用(?)で、危険エリア探査ロボットが役に立たないという発想なのか? 原発の核廃棄物処理の研究・10万年地中に埋める以外に何かないのか?という研究、放射能除去、汚染洗浄。 不可能と思われる、しかし現実的に将来にわたり非常に必要な研究にこそ、成果がすぐに生まれなくても、多額の助成を与え続けるべきだ。


昨今急激に増え続ける癌のより良い治療法、認知症の予防研究 上の図にある、極細繊維有毒ガス吸引シートなど無責任なバラマキより紛争地域、環境汚染地域への国際貢献可能。その他、こんなもの何になるんだという研究に、力を課すことが、人類の英知を育ててきたのだ。アートだって、あんなもの何の役にも立たない、がそれに価値を見出す社会、必要とする人々の感性・価値観こそ、人間の尊厳を全うする社会だ(我田引水?)


戦争なら、敵の殲滅なら、蟻や蜂だってかなり高度なシステムで行っている。 敵(とみなす人々)を効率よく、お手軽に大量に殺す方法を、研究したい科学者などいない。しかし現政権と、防衛省トップにはそういうことこそ、の発展、国力増強だと考えている人間たちがいる。


日本は核廃棄物処理のエキスパートになるべきだ。処理と再生。不可能に近いのかもしれないが、もしそれができれば、世界中から引っ張りだこのビジネスにもなり得る。原発を無責任に輸出するより、核兵器保有国の夢の実現を虎視眈々と狙うより、人間らしく、何より、唯一の被爆国日本らしい。


荒唐無稽な話だが、地中に保有するのなら、膨張し続ける宇宙の広大さに預けることも可能性だ。不出来な子供の不始末を飲み込んでくれるかもしれない。


ともあれ、フラットな頭の現政府が、学問に手を突っ込んでかき回す、こんな最悪なことはない。口を出さずに金を出せ。短絡思考の国威掲揚(マッチョな力こぶを誇示する愚)に学問を利用してはならない。これは、文系潰しに対してもだ。


現政権と防衛省、あなたがたの貧困な想像力と低劣な価値観に国民を巻き込まないでくれ。日本は他国から何を言われても(本当に言われたのかも疑わしいが)、単なる理想と他国が思う、平和憲法のもと、不戦70年(71年目は壊れている)その実績で、今こそ世界に軍縮、核兵器廃絶を訴えるべきなのに、70年の歴史を一内閣が勝手に泥まみれにしようとしている。 日本人が本当に自分たちの意思で、70年に平和、不戦反戦、を誓ってきたのか、いまこそ問われている。

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