密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

そろそろなんとかしないと、日本男性の、性欲至上主義(前編)

甘やかされた芸能人に、ひどいことをされた被害女性は、この大騒ぎもひどいことだが、
この問題が、表面的にはなぜつけられてきたが、その根底ではなんら変わることのない、日本社会の女性蔑視と、男性の性欲絶対主義(W)関する問題を浮き彫りにしていることも否めない。


昨日は、レイプ被害者に対する、非常に軽い認識と、年齢への侮蔑について書いたが、今度は、日本社会に蔓延る、男性の女性総私物化感覚である。



日本の芸能界に疎いのだが、
TOKYO MXで放送中の夜のワイドショー『バラいろダンディ』
21日放送の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ)で高畑容疑者からアプローチを受け、拒否したばかりだったグラビアアイドルの橋本マナミが出演しており、番組は“被害者女性は橋本マナミ似”と報じた東京スポーツを紹介し、番組レギュラーの梅沢富美男が彼女に事件の感想を求めた。
 この東スポの報道じたいひどいもので、話題を振られた橋本も、「ちょうどこの事件が起こる前日に『行列のできる法律相談所』で(アプローチを)断っていた、その矢先のことだったから……。あまりにも私もびっくりしちゃって」と困惑。すると、ここで梅沢が橋本に対し、こんなことを言い出したのだ。
「でも俺、これが出たときに、おまえがいちばん悪いのかなと思ったよ」
 咄嗟に橋本は「え? わたしが悪いんですか?」と驚いたが、梅沢は怯むことなく「蛭子(能収)にやらせるくらいだったら、高畑にやらせてもよかったんじゃないの?」とつづけて発言したのだ。
「おまえがいちばん悪い」「高畑にやらせてもよかったんじゃないの?」


まず、基本として、この梅沢氏、橋本嬢をなぜお前呼ばわり? よほど近しい間柄なのかどうか知らないが、この時点で、若い女性の公共物化。親しみの表現だよ!!なんて言って正当化する男性が山ほどいるが、”あんたにお前呼ばわりされる言われはないんだよ!!!”と心の中でムカついいる女性はかなり多いのでは?
毎日;C課長の“言動と接触”を拒めなかった営業女子の悩み
http://mainichi.jp/premier/business/articles/20160812/biz/00m/010/040000c?fm=mnm
男性が思っているほど、女性は男性の”親しみの表現”を評価していない。
お前呼ばわり、教えてやる口調、体へに接触、見た目についてのコメント(褒めてる?褒めるなら、髪型、服。綺麗になったね、痩せたね、は Not Your Business !!なんですよ)


そして、論外、”やらせる”発言。セックスに関して平気でこういうアプローチをする、もう目も当てられない男性がなんと多いことか!! 本来現代における、人間の性行為は両性の合意で行われる楽しみ、もっと深まれば、深い愛情の表現。これを「何子供っぽい綺麗事言ってんだよ、男ってそんなもんじゃないよ。」的なセリフも日本にいた頃なんども聞いてきたが、そんなこと大威張りで言ってるのは、先進国の中では、日本ぐらいなものだ。


女性差別主義者のトランプでさへ性関係に関しては、言葉を選ぶ。”やらせろ”なんて、即物的な表現は"FUCK YOU"罵り言葉である。パワハラ・セクハラな奴もいるが、”やらせろ”なんて、低脳なことは言わない。威圧的丁寧な言葉で要求する、権力を持つとどうもそうなる人が多い。最近FOXTVの創始者が、複数の女性部下にセクハラ/昇給と引き換えにセックスを要求、が表沙汰になり、自分の創設した会社をクビになった。どれほど権力があろうと、告発を受ければ、うやむやにはならない罰を受ける。


どうしてそんな話になるのかさっぱりわからないが、梅沢の発言が「橋本がやらせておけば事件は起きなかった」という意味だったことは明々白々だ。
 しかし、このあまりにグロテスクな橋本に対する暴言に場は凍り付くかと思いきや、橋本が「蛭子さんにヤラせてないです!」と梅沢に返すと、スタジオはスタッフと共演者たちの笑いに包まれたのだった。……思わず戦慄が走る光景だが、これは昨晩、現実にテレビで起こったことだ。

前の記事にも書いたが、日本ではこうした、ひどい発言に、反論する、不快を表すと、『子供っぽい』『ヒステリー』『世の中わかっていない』などの批判にさらされるので、
上手に受け流す術を身につけないといけなくなる。それは、この橋本嬢の対応だ。
こんなにも、女性が不当な譲歩しなくてはいけないことが当然の社会がずっと続いているのだ。だが、それは女性の側も、改善を求め、態度を改めて行く必要がある。


アメリカの女性に学ぶところは大きい。彼女らは公共では非常に大人の態度に徹し、男性の失礼な態度の対しては、その場で是正を求める。決して声を荒げず、感情的にならず(プライベートではかなり感情むき出しにすることもあるが)冷静に相手に与えられた不快感を伝え、訂正・是正を求める。特に性的な表現は、自分にその気がなければ、早期にきっぱり対処する。もちろん男性も、即、失礼しました、と謝るし、そうすれば、笑顔で、Thank you.という(それに対して怒ったりする奴は、周囲からも社会不適格者とみられる)。


顔を潰したら悪い、恥をかかせたらいけない、悪気がないのかもしれないし、そこまで言ってはかわいそうなど、日本の女性は優しすぎる。相手の悪気の有無ではない、自分の気持ちが大事なのだ。それは決して身勝手ではない。男性の中にも当然の逆襲なのに、感情的に切れる馬鹿者が多いし、タチの悪い奴は根に持って嫌がらせもする、こういうことは、法整備の問題だ。


残念ながら、大方の日本女性は男性に下手にでる根性が染み付いてしまっている。そして重ねて残念ながら、日本の社会では、女性にも女性下位意識が美徳として染み付いているから、毅然とした態度でいることは難しいだろうが、穏やかに、笑顔できっぱり、ユーモアを忘れずに(冗談でごまかすは、相手にされているとおバカな男性を勘違いさせ増長させるのでNG)を少しづつ続けていかなくては、現状は変えられない。


<後編に続く>





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