密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

言葉の曲解で、不必要な反感を煽る必要はないのではないかと思う。

元外交官で、リベラルの論客のツイートに物申すのは、僭越だと思うけれど、時々リベラル知識人に見られる、不必要なアメリカへの反感の煽りに、首をかしげることが多々あるので、書くことにした。


安倍首相らをあしらうアーミテージ等日本関連軍産複合体の人々をジャパンハンドラーと呼ぶが「"ジャパンハンドラー"というカタカナ、響きがかっこいいから」とありましたが、そんなことはありません。


このハンドラーは犬の調教師等に使う表現で侮蔑的。


まー、日本人を犬並みに扱ってるとの表現です。


handler:和英辞書には、
1〔…を〕(取り)扱う人 〔of〕.
2(馬・犬などの)調教師.
3【ボクシング】 トレーナー,セコンド.

と載っている。確かに調教師という意味もあるが、これは動物に対して用いた場合。
日本人を犬並みに扱っているというのは、いささか意地悪な解釈というか、卑屈。


縦しんば1000歩譲って、調教師だとしても、その個体に対する知識と愛情がなければ
調教もできないわけで、犬や馬の調教師は、彼らを侮蔑したりしない。


こういう敗戦国意識を引きずっていては、相手を正しく見ることができないのではないか?国内、つまり内輪だけで攻撃的になっている。


実際、ジャパンハンドラーだけではなく、フレンチハンドラーとかジャーマンハンドラー
と呼ばれる人たちもいて、別にフランスやドイツを犬扱いしているわけではない。


夫Dさんは、『日本の人たちの問題は、言葉を深読みしすぎること。アメリカ人は単純で
それほど微妙なニュアンスや、隠喩などを盛り込んだりしない。日本では、相手の言葉の裏を読むということがよく行われるが、そういう文化の国は、そうたくさんはない。』
だそうだ。


島国で、単一民族文化、本音と建前、空気を読み上手に軋轢を回避、自分をおさえて協調、みなまで言わせずに察して行動。こんな複雑なコミュニケーションの国は珍しい。それはそれでいい面もあるけれど、多民族、多宗教、文化風習の違い、言語の違い
の中で、コミュニケーションを図る国際社会の中では、やはりうまく機能しない。
その辺に興味を持って、日本と日本人を勉強し、橋渡しを買って出るのがジャパンハンドラーとも言える。


いつも悪役のアミテージさん。単に頼まれて彼の考えを提案しているだけで、日本政府を動かしたり、命令を出したりはしていない。自分の助言を採用して感謝されれば嬉しいし勲章までもらえるなんて驚きだろうが、米国の陰の司令塔説には、ご本人も『誰かをコントロールしようと思ったり、ましてやコントロールできたことなど一度もない』とコメントしている。


”ジャパンハンドラーには頭が上がらず、しかし米国の大統領のレガシーになる政策に、反対を唱えて潰す”などという、全く矛盾した日米の力関係の幻想が流布されていると思う。日本政府にとっては、アメリカはずっと共和党政権、民主党政権になっても頭の転換ができない。民主党の理念を理解していない、だから、共和党のアミテージ氏を重用する。 ナイ教授(民主党)は、 イギリスのフィナンシャル・タイムズに「日本のナショナリズムの高まりは衰退の表れ」と題した文章を寄稿。日本が内向きになって大衆迎合的なナショナリズムが高まってアジア地域の安定が損なわれ、 日本の地位がさらに低くなることだと訴えている。彼ももちろんジャパンハンドラーと呼ばれ、アミテージ氏とともに、シンクタンクを運営している(いた?)


ともあれ、他国に対しての(アメリカ・中国・韓国など)、ひねくれた見方、知らないのに悪意のある解釈をするより、まず、もっと素直に一般の人の文化生活考え方を知って行くようにした方が、より平和的なコミュニケーションが生まれると思う。


アメリカ様に頭にきている人も、実際にアメリカ様の誰かと対話してみれば、トゲトゲの気負いが取れて、いいのではないかと思う。(たまぁに嫌な奴もいるけど、嫌な奴に遭遇するパーセンテージは日本のそれよりとても低い)


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