密接な関係にある他国から

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差別主義者ヘイト王トランプ、猛非難を受ける。

日本では、相模原の事件を受けて、吐き気を催す弱者排斥を公に主張する人々がいるようだが、今、アメリカのヘイト王トランプは共和党内からも非難を浴びている。


先週の民主党大会で、イスラム教徒のキルズ夫妻が壇上に立ち、夫のカーンさんは、息子は2004年、米軍兵として派遣されていたイラクでの自爆テロで死亡した。カーンさんが合衆国憲法を胸ポケットから取り出して、トランプ氏が提案するイスラム教徒の入国禁止は憲法違反だと主張。「トランプ氏はなにひとつとして、だれひとりとして犠牲を払っていない」と批判し、満場の拍手を受けた。


これを受けて、ああ言えばこう言うトランプは、ニューヨーク・タイムズ紙やABCニュースとのインタビューで、妻は檀上で「何も言わずに立っていた」「発言を許されていなかったのかもしれない」「奥さんはそう思っていないのではないか?』などと、発言。


妻のガザラさんは31日付のワシントン・ポストに寄せた論説で、檀上での発言を控えたのは精神的につらかったからだと反論。彼女は今も居間にある息子の写真を見つめることもできないという。「トランプ氏にも愛する子どもたちがいるのに、私が話をしなかった理由が本当に分からないというのか」と問い掛けた。


共和大会後のリアルタイム・ビル・マーに画面でゲスト出演したバーニー・サンダースも、このことにものすごく怒っていた。


CNNによると
戦死者の遺族を攻撃したトランプ氏に対し、共和党内部から非難の声が相次いでいる。
同党の重鎮、リンジー・グラハム上院議員は声明で「米国の政治にはかつて聖域があったものだ。戦死した兵士の両親に対しては、たとえ批判されても自分からは批判しない、というように」「自由世界の指導者になろうとするなら、批判を受け入れるだけの力量が必要だ。トランプ氏にはそれがない」と述べた。
これはちょっとピントがずれている。戦地に送り出した責任がある側が、犠牲となった兵士の両親からの非難を受けても、受け止めなくてはならない、という不文律だが、トランプへの論点はイスラム教徒の市民に対する侮辱と排斥なんだけど、、。


トランプ氏と党候補指名を争ったジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事は「我が国のために究極の犠牲を耐え忍んだ遺族に対する、信じがたい冒とくだ」とツイートした。


キズルさんは31日、CNNの番組に出演し、共和党のライアン下院議長とマコーネル上院院内総務にはトランプ氏の発言を否定する「道義的責任」があると主張。同氏への支持を撤回するよう呼び掛けた。


この数時間後、ライアン氏とマコーネル氏はそれぞれカーン夫妻に敬意を表し、イスラム教徒入国禁止案に改めて反対する声明を発表。ただ両氏ともトランプ氏の名前は出さなかった。


民主党大統領候補のヒラリー・クリントン前国務長官は記者団との会見で、トランプ氏はこれまでも差別的な発言などを繰り返してきたと指摘し、同氏の攻撃には際限がないと批判した。


非難を浴びたトランプ氏は、30日の声明でカーン夫妻の息子を「英雄」とたたえ、31日にはツイッターで「問題はイスラム過激派のテロと、それを撲滅できない米指導者の弱さだ」と主張。その上で「私は民主党大会でカーン氏から悪意に満ちた攻撃を受けた。それに対して応戦することは許されないのか。イラク戦争に賛成票を入れたのはヒラリーのほうで、私ではない」と反論を試みた。


キズルさんは前出のCNNの番組で、トランプ氏を「邪悪」な心の持ち主と呼び、米国の指導者には全くふさわしくないと主張した。


本当の物事を深く考えるということをしないトンデモトランプだ。行き当たりばったりなのに、非を認めることをしないので、屁理屈の反論ばかり。だいたい偉そうに言うけど、自分はお金持ちファミリーでベトナムでは兵役逃れしている(その割に陸軍学校・寄宿舎に行ったのなんの吹聴しているが、素行がどうしようもなくて、親に、規律を身につけさせられるために送り込まれただけ、本当に都合のいいことを大声でがなりたてるしか能がない人物だ)


ことが国のために犠牲になった兵士のことだから、共和党右派バリバリのライアン下院議長でさえキルズさんの『トランプ氏の発言を否定する「道義的責任」があると主張』を重く受け止めた。トランプに言及できなかったのは、そもそもトランプの大統領候補は、政治活動を行ってきたほとんどの共和党首脳部は納得していないが、民主主義のルールに則っての苦渋の決定であるからだ。一存での候補取り下げ表明はできない。
党大会欠席でトランプへの不支持を強く表明した、マッケインは重鎮として矜持を見せた。


もしトランプが障害者に対する殺傷事件について、それを肯定する発言をしたとしても、右、左を問わず、階層、人種を問わずほとんどのアメリカ人が怒りをあらわにするだろう。ましてや、政治に携わるまともな政治家であれば、即座に加害者に怒りを表明し、被害者と家族に大きな同情を示すだろう、それが最低線のモラルであり、まさに為政者としての「道義的責任」、人間としての良識だろうと思う。


そういう一線を失ってしまった政治家を日本は国のトップに据えている。


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