密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

今上天皇『退位』の意向に見る、古い因習からの脱却の歴史、

戦後の民主主義社会とともに生き、民間から美智子皇后を迎えられ開かれた皇室を目指された、今上天皇。父である昭和天皇の、戦中の苦しみ、戦後の思いを最も身近に見聞きし、他には表されなかった心情を受け止めてこられたであろう、そのお顔は老境に至って、赤ん坊のように無垢で穏やか、周りを和ませ、憲法を逸脱しないように配慮しながら、平和への意思を強く示され、過去の反省、追悼の旅をされ、震災においては、国民の苦しみを共有しようと真摯に行動されたいたことも記憶に新しい。

国内ニュースが伝えない率直さで、BCCが天皇生前退位の意向と、その足跡、存在に言及している。
天皇陛下について5つのこと
・より現代的なスタイルを取り入れ、皇室と国民の距離を縮める努力を重ねた。
・1959年に華族出身ではない正田美智子さんと結婚。「テニスコートのロマンス」と呼ばれた恋愛物語に国民は夢中になった。夫妻には子供が3人いる。
・第2次世界大戦による傷跡を癒そうと努力を重ねてきた。昨年8月の全国戦没者追悼式では、
「ここに過去を顧み、さきの大戦に対する深い反省と共に、今後、戦争の惨禍が再び繰り返されぬことを切に願い、全国民と共に、戦陣に散り戦禍に倒れた人々に対し、心からなる追悼の意を表し、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」と述べた。
・2002年には日韓共催のサッカー・ワールドカップについて質問され、「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王の子孫であると、続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」と述べ、韓国出身の祖先がいることを認めた。日韓両国には朝鮮半島をめぐる歴史的な対立があるだけに、この発言は多くの日本人を驚かせた。
・海洋生物学の研究を深く愛している。ハゼの研究が専門。
(Japanese Emperor Akihito 'wishes to abdicate'より)
現人神として敗戦を迎え、人間天皇となり、戦争責任を問われ続け、あるいは問い続けた父・昭和天皇の、尽きせぬ想いを一身に受け、民主主義日本と平和憲法護持に勤められた明仁天皇と美智子皇后。生前退位はいろいろな見方が飛び交っているが、少なくとも天皇も人間である、ご自分の判断で”役職”退位することができるのは、当然の権利。また象徴としての役目を果たせるかどうかを、責任を、真剣にお考えななる論理的合理的判断を尊重して差し上げることも大切。


国民は笑顔の明仁天皇に、『お疲れ様でした』と感謝の拍手を持って送り、明仁天皇と美智子皇后の心を継げる皇太子の即位を祝うことが、お二人も努力して国民と共に作り上げたきた戦後民主主義の日本に相応しいのでははないかと思う。




BCC:Japanese Emperor Akihito 'wishes to abdicate'

NHKは13日夜、天皇陛下が数年以内に退位したいとの意向を示していると報道した。82歳になる天皇陛下は近年、病気や手術を繰り返してきた。日本の複数報道によると、公務を減らす必要があるなら天皇でいるべきではないとの考えという。
一方で、宮内庁の山本信一郎次長は同日夜、朝日新聞などに対して、「報道されたような事実は一切ない」と述べたという。宮内庁として生前退位の検討をしているかについても、検討していないと答えたという。
共同通信などの報道によると、天皇陛下は数年前から周囲に、退位の意向を繰り返していた。
NHKによると、匿名の宮内庁関係者は、皇后陛下をはじめ家族は天皇陛下の意向を受け入れていると話した。
もし生前の退位が実現すれば、現代日本では初めて。徳仁皇太子(56)が次の天皇になる。
皇室典範に譲位の規定がないため、実現には典範の改正が必要となる。
宮内庁の山本次長がNHKの報道内容を全面否定したにもかかわらず、日本のメディア各社は「天皇陛下の意向」を中心に報道を続けている。
即位27年になる天皇陛下は、第2次世界大戦の軍国主義やナショナリズムから皇室を遠く切り離したことなどが、広く称賛されている。その存在は象徴的で、役割は儀礼的なものが中心だが、多くの日本人に深く敬愛されている。

天皇陛下は2003年に前立腺がんの手術を、4年前には心臓の冠動脈バイパス手術を受けている。
2011年3月の東日本大震災後の3月16日には、天皇としてきわめて異例のテレビ演説を行い、「被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています」と述べ、復興の希望を願い、被災者の雄々しさを称えた。


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