密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ただのお調子者?安倍総理パールハーバー訪問を発言

今滞在している、汐留のホテルは8−90%の滞在客が、海外からの訪問者で、日本に帰ってきている実感が狂う。 ここの企画のアーチストルーム制作のため、夫Dさんと滞在させてもらっている。


スタッフ全員英語を話せるし、ロビーには、英語、ドイツ語、フランス語 ポルトガル語、スペイン語、中国語、韓国語の日本案内と地図の冊子が並べられ、新聞も英語のジャパンタイムスもあり、Dさんは快適に暮らしている。


私は、今朝は朝食をスキップして、部屋でビデオ作品の編集をして、Dさんだけ朝食に。戻ってきたら、「アベがパールハーバーを訪問すると言っている、というニュースがジャパンタイムスに載っていた」と言う。記事のメインはオバマ氏の広島訪問と、彼がどこまで踏み込むかについてだったそうだが.それにしても、安倍総理、パールハバーになにしにいくの?パールハーバーより、ナヌムの家や、南京大虐殺資料館に行く方が先なのではないのか? 

オバマ大統領に肩を並べたくて、パ−ルハーバーに行くなどと云うが、これは、日本がアメリカに先制攻撃それも、だまし討ちの奇襲を行った事を詫びにいくのか? まあ哀悼の意を評しにいく? 右派のサポーターはさぞ喜ぶ事だろう。どうしても、トンチンカンのお調子者感が拭えない安倍総理だ。


さて、巷では、ただ来て謝罪もしないと云う、オバマ氏への怒りの発言も目にするが、オバマ大統領の訪問は、核兵器の災禍に対しての”最終的不可逆的解決”などではない。踏み出しの第一歩、その道筋を前回、ケリー国務長官が付けた。


米国内では、第二次世界大戦の元兵士や家族が存命であり、大戦終結の決断についての否定は彼らの忠誠心を否定するという意味合いも含み、故に、国の代表として簡単に謝罪できる事ではない。彼らは、自国の為ではない、世界の正義の為に日独の無法と戦ったという意識がとても強いし、実際そうした役割をになった。当時のアメリカは、大日本帝国と違い一兵卒の命をも無駄に死なせないと云う意識、一兵卒でありアメリカの市民である彼らを守る事に重点を置いて、自分の命と引き換えに攻撃してくる日本の兵士や、沖縄で経験した一般市民の命がけの抵抗に恐れをなしていて、日本上陸決戦になればどれだけの自国の兵士を失うか、というリスクが真剣に協議された。


だからといって、原爆を落としたり、絨毯爆撃で、一般市民を、消し炭にしたりしていいという理由にはならない。ここを突き詰めてゆくと、戦争をしては行けないと云う、至極真っ当で単純な結論に行き着く。しかし、人々は自分たちの今状況は特別だと思い込む。


今回の広島訪問で、私はオバマ氏が直接、被害者やその家族、遺族に会い、対話をし、個人的に同情の意を示す事をして欲しいと思っていたが、それについての考察もされているようだと、Dさんが言っていた。


ともあれ、オバマ氏が大統領としてつけるであろう、この第一歩は、後の大統領にも(民主党の)継承され、深度を増すことだろうと思う。


だから、オバマ大統領が、スピーチの巧い口先だけの人物で、ノーベル賞のつじつま会わせに広島訪問を利用するなどと云う、考えは、矛先をおさめて欲しいものだ。


アメリカの大統領は、自分の正義意志を貫くのが、とても難しい多岐的に尊重しなければならない事物、関係に縛られている。しかしそれでも自分の政策ポリシーを諦めず周りの理解を求めながら少しずつ進めてゆく。そういう大統領は任期の後も活動を続ける。オバマ大統領はそういう大統領であり、私利私欲、自己のプライドやつまらない名誉欲で動く、どこかの国の首相とは、全く違うのだから。


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