密接な関係にある他国から

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広島宣言『核兵器の使用が壊滅的結末を想起させる』なんか他人事の表現みたい

朝日:広島宣言「核の非人道性」盛らず 政府、保有国に配慮
http://www.asahi.com/articles/ASJ474HZHJ47UTFK004.html
日本政府は、10、11日の広島での主要7カ国(G7)外相会合の際に出す「広島宣言」に、日本が国際会議の決議案でたびたび主張してきた「核兵器の非人道性」を盛り込まず、「核兵器の使用が壊滅的結末を想起させる」との表現にとどめる方針を固めた。核保有国の米英仏に配慮した。


広島宣言は外相会合の議長国・日本がとりまとめ、G7外相が「核兵器のない世界」を目指す意志を示すものとして11日に発表する。日本政府は従来、被爆国として「核兵器の非人道性」に言及して核軍縮を訴えており、宣言の表現は事実上の後退となる。


日本政府が「核兵器の非人道性」への言及を断念したのは、昨年の核不拡散条約・NPT再検討会議での議論が影響している。一部の非核保有国が「核の非人道性」を核兵器の法的禁止の必要性の根拠にし、米国など核保有国が強く反発した。日本が昨秋の国連総会で「核の非人道性」を強調する核廃絶決議を提案した際には、米英仏がそろって棄権した。

 

米英仏を含むG7外相は、外相会合にあわせて平和記念公園を訪問し、地元選出の岸田文雄外相が平和記念資料館(原爆資料館)を案内する予定だ。オバマ米大統領の広島訪問も取りざたされている。そうした状況の中で、日本政府は、宣言をめぐって議論が紛糾することを避ける判断をした。外務省幹部は「米英仏にとって『非人道性』は自国の安全保障に挑戦する急進派の代名詞になっており、説得は困難だ」と話している。(武田肇)


唯一の核兵器の災禍に見舞われた国が、”保有国の米英仏に配慮” ”説得は困難”!?


米英仏の首相が、外相が、核兵器は非人道的兵器ではない、と言っているとしたら、大問題。核兵器で脅かし合って、自分から先にやめられない、と言う悪循環に陥っているだけで、どこかで、収束しなくてはいけないと、民主主義国家の代表なら、思ってもらっていないと困る。本当に真剣に、怒りと悲しみを持って、私たちの国は核兵器は非人道的だと考える−何か文句はあるか!と言って見てはどうか?


外務省幹部は「米英仏にとって『非人道性』は自国の安全保障に挑戦する急進派の代名詞になっており、説得は困難だ」ありもしない空気読んでるんじゃない?


失敗アベノミクスで世界経済を牽引するより、核兵器廃絶で牽引する方がよほど説得力がある.それなのに、”宣言の表現は事実上の後退”は、世界的空気の読めない安倍総理の核武装準備の布石?広島出身の岸田外相はどういう気持ちだろう。


ケリー国務長官は、ベトナム反戦の旗手、オバマ大統領も核のない世界を望んで努力してきた。この二人が広島に赴き献花をし、核兵器拡散の抑止に、新たな誓いをする可能性は高い。この点、岸田外相は大変な熱意で努力するかいがあるだろう。


ただ、オバマ・ケリー両氏が、アメリカの行いも含め戦火の被害者、兵士の犠牲に心を痛める人たちなので、個人的にも広島を訪れたいと言う気持ちがある事が、安倍の手柄みたいにまた、選挙や支持率に利用されるのかなぁと思うと、いやだけど、、それでもお二人には広島に足を運んで欲しい。出来れば被災者や遺族と言葉を交わして欲しい。



これは、拙作『Legacy−遺産』です。戦争をテーマにしたシリーズの中の一つ。

核兵器と云う遺産はいらない。



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