密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ドラマに感想の恐縮ですが、生きづらい社会、追いつめられる社会

時々日本語のドラマが見たくて、無料動画を検索して、『相棒シリーズ』を見つけたので時々見ている。シリーズ9の第8話は、本当に良く出来ていた。
若い人の貧困、非正規、首切りビジネス、ブラックバイト、ネットカフェ難民。
一人の青年がビルから墜落死、多数の防御創。その篠なぞをおってゆくと、彼が遍歴してきた、非正規、首切りビジネス、突然の解雇、婚約者との破局、ブラックバイト、ネットカフェ難民、最後は名義を貸してお金をえて、ただの試食でおなかを満たす。人間としての尊厳すら保てなくなるまで追いつめられて、救いを求めても、答えは返ってこない。
ゲスト主演の山本司さんの演技が、とてもリアリティーがあって、社会に消費されボロボロになって、救いの求め方も解らず、自分を責め、絶望て行く様に、遣る瀬ない思いでくぎづけななった。それは誰にでも起こりうるし、同じ状況になったら、だれでもはい出せないあり地獄のようなもの。


2000年以降日本の状況に疎いので、安倍総理に米議会スピーチや憲法改正、戦争法強行で、ブログを始めて、少し日本の社会の状況を学べている昨今。
子供、女性、中高年、多くの人が貧困と隣り合わせの状況で、私がいた頃の日本とは全く違ってしまっている事に驚いたのだが、このドラマの放映は2010年。事世を反映させたエピソードなのだろうから、この5年以上状況は改善されず、全ての層に貧困と社会からの孤立が広がっているということなのだ。
震災の影響かと思っていた所もあったので認識を新たにした。


日本の貧困は、やせた土地で食べる物のない飢餓ではない。無料の試食、ただで貰えるティッシュペーパー(それを姉妹が食べて餓えを凌いでいたという話もきいた)。物であふれている社会の中で、ぽっかりと穴に落ち込んで、はい出せない。周りにたくさんの人がいるのに、物が至るとろにあるのに、孤独で飢えていく。


やはりどこかが狂ってしまっているのだろう。上から落ちてくる利益の滴りをすすって生活しろというのは、どこかおかしい。それどころか、大企業は滴りさへ渡さない。 

終身雇用と云う時代があった。
おもえば、『リストラ』と云う言葉が出始めて、それが始まりだったように思う。
2008年『東京ソナタ』がマンハッタンで上映され、アメリカ人に驚きと興味をかき立てたのはリストラされた事を隠し、妻や子供に、会社に行く振りをして、公園で時間をすごし、職安通いをする、日本のビジネスマンの姿。アメリカは真っ先に、パートナー(夫、妻、ボーイフレンド、ガールフレンド)に相談、一緒に解決が普通だから。


雇用の安定と、企業減税、中小企業助成は、セットでこそ意味をなす。減税だけ受けて、非正規は雇い放題、残業させ放題、不当解雇の抜け道首切りビジネス。


悪い連鎖が安倍政権で、完結しようとしている。
根本から改革しないと、もっと、死しか逃げ場のない人が沢山でるだろう。


全く状況は違うのだけれど、拘束された安田さんの、『どこであれ暗い部屋に座り、痛みに苦しんでいても、そこには誰もいない。答える者も、反応する者もいない。目に見えないし、存在しない。気にかける者もいない。』を思い起こされた。


政府の眼中にない命、安田さんは世論の動き、選挙の影響で政府の眼中に入る可能性がある、そうあって欲しい。しかし、政府の眼中にない、取るにたらない、彼らに利益を産まない(資産家はそう思っているが、一般消費者、労働者によって、利益があると云う考えが欠落している)命には、答えも、反応も、存在に気付く事もましてや、気にかける事もしない。 そういう社会は間違っているしそれでは国の存在理由がない。

日本は飢饉とか紛争が起こっているのではない。奇麗な物、楽しいもの、美味しい物は市場にあふれ、基本的に親切で人に迷惑をかけない協調性のある国民性で社会は安全で清潔だ。それなのに、社会の一部が陥没を始め、徐々に広がっている。


しかしまだ、選挙が国民に残されている。希望はある。元気のある人は声を上げ、だれが、小さな存在、小さな命に目を向け、小さな声に耳を傾けてくれるのか見極め、そういう代表を、選びさえすれば。



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