密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

日本は男女平等ランキング(ジェンダー・ギャップ指数)で、145カ国中101位(15年度)の根底をなすもの。

外務省は誰の意向で日本の歴史修正主義を、繰り返し国際社会に広め、顰蹙を買い続けているのか? 少なくとも外務省に入るくらいだから、お勉強はできただろうし、国際社会の仕組みも理解しているだろうに。 
また慰安婦問題蒸し返し。人の話を聞いていないのか?
http://artrino.muragon.com/entry/293.html


まあ、既に国連女子差別撤廃委員会の席でも失笑を買っていたようなのだが、リテラの記事は、この恥かき外務省審議官に、サポーターが同行し女子差別撤廃委員会の前日に行われたセッション前ワーキングミーティング、日本女性の立場で歴史修正主義を強力サポートしていた、と云う事実について言及している。


リテラ ;安倍親衛隊の極右女子が国連でスピーチ
“派手な服の女性はレイプされて当然”を叫ぶ安倍親衛隊の極右女子団体が国連に!
外務省とタッグ組みスピーチ

http://lite-ra.com/2016/03/post-2033.html


記事に寄ると、幸福実現党党首・釈量子氏、日本のこころを大切にする党の杉田水脈・前衆院議員、「なでしこアクション」代表の山本優美子氏 が「慰安婦の「強制連行」、また、「セックススレイブ(性奴隷)」。この二つの言葉、これが完全なる間違いだ」と主張。つまり、国連に「慰安婦問題は歪められている!」と訴えに出向いたという。


もちろん彼女たちの主張も、相手にされる訳もなく、日本女性の愚かしさ、男性優位社会で作られた”女性の美徳”を盲従する姿勢は、日本が未だに精神的、社会的男女平等がなされていない国であると云う、生きた証拠になっただろう。


驚くべき事に、同委員会は日本に慰安婦問題以外にも「強姦の定義を広めるべき」「DVからの女性の救済は万全であるか」といった暴力の問題や、「女性の地位が低い」「男女の役割が未だ固定的である」という男女平等の問題、「選択制夫婦別姓を認めていない」点などの婚姻制度の問題、さらに「行き過ぎた性教育にブレーキをかけようとする動きがあるが、若年層の妊娠を防ぐためにも、ブレーキをかけるのは正しくない」という性教育の問題、在日韓国人やハンディキャップをもった女性が二重差別状態にあるといった問題


の改善を求めているということ。



いずれも先進国と比較して遅れをとっている、あるいは前時代的な問題ばかりであり、こうした指摘は、国民に広く明らかにし、国民的議論にしてゆく事が必要と思われるのだが、実際国内で問題視どころか、取り上げられもせず、けだし、この会議を傍聴したという〈スイス在住のなでしこアクション仲間〉が報告によってあきらかにされたのは、皮肉なことである。


もちろん、〈スイス在住のなでしこアクション仲間〉さんは、これを日本の社会の問題とは捉えず、”女性の美徳”をもって、反論を試みる。


〈「性教育をキチンとしろ。女性が強姦されてもいいのか。」と委員から問いつめられたので、私は次のような性教育(狼を寄せ付けない方法)を提言する。
1、売春婦ファッション及び売春婦のような化粧はしない。
2、夜遅くまで外でウロウロしない。
3、20歳以下の女性の飲酒と喫煙は厳禁。20歳過ぎても、外での飲酒と喫煙は極力控える。
4、電車内など、公共の場で化粧をしない。
 以上のことを守れない女性たちは、強姦されたくらいで「傷ついた〜!許せない〜!」なんてしおらしいことを言える立場にはない〉

この論を、押し進めるとイズラム原理主義みたいになりそうだが、この、性的なトラブルは、女性の責任と云う考えは”穢れ”の意識と共に、現在も日本社会、アジア社会に根強くはびこっている。この右派乙女チックな貞操観は、あまりにフラットで幼稚な自己幻想を基盤に成り立っているが、このように、”ふしだらな女”は当然そのような扱いを受ける論は、慰安婦問題、強姦、性虐待の正当化、女性の、支配待望論の根底をなす考え方の一つであると共に、女性の自由、自立を極力制限する、男性支配社会の根底もなしている問題だ。


夜遅くに出歩いたり、派手な服装・化粧や、外で飲酒や喫煙をするような女は強姦されて当然──。こんなことを言う輩がいるから、日本は男女平等ランキング(ジェンダー・ギャップ指数)で、145カ国中101位(15年度)という結果になるのである。


ごく日常的にいわれてきている”女らしさ”とよばれた態度の規範を、日本の女性たちはもっと再考するべきである。時に伝統は支配の表の顔であるからだ。


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