密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

高市発言が象徴する安倍政権の考え方

遅まきながら、高市発言に関する緒方議員と安倍首相のやり取りを、ネット中継でみた。
酷い有様だ。安倍首相は決して相手の質問の本質に向き合おうとしない。


ただ、その場で勝った様に見せる、いや、負けてない様に見せる事に、エネルギーを費やしている。竹下議長も、浜田議長や鴻池議長と比較しても、明らかに政権よりのあいまい議時進行をしている。


問題は、高市大臣が放送法に付け加えた、2つの項目で、放送法違反の判断を従来の番組全体での評価に加え、個別番組でも評価する。罰則として、電波停止を行う、と云うことなのだが、素人考えでは、一大臣が自分の私意で法律に付帯条項を作ってもいいのとは思えないのだが。影響の重大さからも、国会の審議、決議が必要だろうと思える。だが、法律家の多い民主党議員からはこの点へ追求はないの大臣は付帯事項や解釈拡大自身の権限で、できるのだろう。なんとも不条理だ。


そんな事が出来るとしたら、とても恐ろしいことだ。高市大臣の発言により、かくテレビ局は、政権追求、歴史問題、などの特集、選挙時の報道も、もの凄く制限されてしまう。どこか勇気のある局が、特攻精神で、これではどうだ!!と云う内容のものを出し続け、何時電波停止になるか、決定後どうなるか、体を張ってやってみなければ、実際の効力はわからない。 そして政権はこの”判らなさ”で、締め付け、自分たちこそ、言論の自由を守っていると、大見得を切る。


日本の社会を支配するには、きちんとものを言わず、雰囲気だけで圧力をかけ、自粛に持っていく事が有効。よくテレビの脅しのシーンで、『可愛いお子さんですね。最近事故が多いから気をつけてあげてくださいよ』なんていうのがあるが、『私の代ではないと思いますが、他の大臣の時に起こらないとは言えません』とても似ている。


安倍政権は、今まで当然の事と認識していた民主主義、人権、法解釈を、全て、政府に主権あるという見方で、混ぜ返している。この態度は国民の一部の認識に影響を与えてしまっている。


小池委員長は、”安倍政権の反知性主義の表れ”として、批判している


産經新聞;共産・小池氏、高市総務相の「電波停止」発言を「安倍政権の反知性主義の表れ」と猛批判 http://www.sankei.com/politics/news/160212/plt1602120053-n2.html



政治的公平性を、政権の閣僚が判断するなどは、公平な判断であり得る訳がない。

被告あるいは原告が裁判長も兼任している法廷とおなじことだ。


こうした、主権、決定権、判断権が、政府にある、政府に有るべき、と云うのが安倍政権の考え方で、『悪い様にしないから、黙って私のついてきなさい、私が総理大臣なんですから』である。こうした安倍政権の理想の状態は、非常事態条項で規定された、総理に全ての判断と権力を集中させ続ける世の中である。



野党の受け皿をまって、出来てないから現政権でいいなどと思うのは、あまりにも自分の運命を他人任せにしすぎる。投票しなくても、社会の劣化は我が身に返ってくるのだから。ブログ:村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより、明解なご意見を転載します。
『野党』特に民主党が支持できる状態になるまでまで待っていたら日本と日本人は自民党政治に完膚なきまでに滅ぼされるよ」と私は言いたいです。民主党が支持できる状態になるまで待っている暇があったら、日本の有権者は政治的意思の表明の仕方を改善するように、また、政治の良し悪しを評価する見識を持てるように、自ら成長する努力をすべきではないでしょうか。


簡単な方法は、自民党政治の問題点を最も緻密にとりあげている日本共産党を支持すると世論調査で回答すること、自民党政治の問題点を最も緻密にとりあげている日本共産党に選挙で票を入れてみることではないかと思うのですが。


本当に、仰る通りです。


PVアクセスランキング にほんブログ村
ランキングに参加しています。宜しかったら
下のバーナーをクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村