密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ワクチン大量発注と何が何でもオリンピック

中央に指揮者を頂い、美しいハーモニーを奏でるオーケストラ。この指揮者の存在感が如実にわかるのは、素人が指揮棒を振った時だろう。
もちろん演奏家は指揮者を無視して、各楽器のヘッドの采配である程度破綻のないものにできるのかもしれないが、指揮者の通りに引いていては、音楽と呼べるものは生まれてこない。


今の日本は、この”各楽器のヘッドの采配である程度破綻のないものに”なるように、指揮者の無能、混乱、あるいは居眠り状態を補うべく奔走しているようだ。


日本の指揮者たる政権が、声高にやったことは、敵基地攻撃能力の必要性をぶち上げ、また高価な兵器が必要だと、まるでコロナなどなkったかのような怪気炎をぶち上げたことと、海外の製薬会社から、年内にできるだろうワクチンの大量買い付けを約束したことだ。いずれワクチンが届きますから、いくら感染拡大しても大丈夫、大いに旅行に行って経済を回し(って回ってねぇーし!!)コロナを拡散しましょう。というのが、ほっかむり政権の方針。


その実、もうイイトコ無しのやる気の全くない安倍総理が、唯一なんとかレガシーにしたいオリンピック総理(都市開催なんだが、、)のために、各部の最強ヒラメ官僚を集め、オリンピックを何が何でも開催する戦略会議(という名前かどうかは定かではない)で、限りない屁理屈とつじつま合わせを考えさせ、近い将来、混乱とトラブルを最後っ屁ように撒きちらかそうとしているらしい(官邸通談)。


ワクチン大量予約も、半ば国民へのやってる間リップサービスではなく、本当に神様仏様ワクチン様、何卒オリンピックを実現させてください感溢れる祈祷なのかもしれない。

加藤勝信厚生労働相は31日、米製薬大手ファイザーが開発中の新型コロナウイルスのワクチンについて、2021年6月末までに日本側が6千万人分の供給を受けることで基本合意したと発表した。新型コロナのワクチンで初めて、製薬会社から供給を受ける合意に達した。


ワクチンは感染症の予防に使われ、接種することで体内にウイルスなどに対する免疫を獲得できる。ファイザー側も同日、臨床試験(治験)に成功すれば、21年から日本に供給すると発表した。同社のワクチンは1人2回の接種が必要になる見通しで、日本向けは1億2千万回分となる。


同社はドイツの製薬ベンチャー、ビオンテックと共同で開発を進めている。10月にも米国で緊急使用許可を取得するための手続きに入る方針という。日本への供給には日本人向けの治験が必要になるとみられる。


厚労省は新型コロナの感染拡大に歯止めをかけるため、国産ワクチンの開発を支援するとともに、海外製薬大手などからの調達も探ってきた。加藤厚労相は「できるだけ多く供給できるように他社とも協議していく」と述べた。


英製薬大手アストラゼネカとの間では、同社が英オックスフォード大学と開発しているワクチンの供給を巡って協議入りした。同社のパスカル・ソリオ最高経営責任者(CEO)は「約1億回の供給をめざして日本政府と交渉している」と述べた。日本では8月にも治験が始まる見通しだ。


米バイオ医薬ベンチャーのモデルナとも交渉を進めている。


世界ではワクチンの争奪戦が激しくなっている。各国は製薬会社から優先的に供給を受けるために交渉や契約を進めている。米国もファイザーから最大6億回分を購入する契約を結んだ。英国はアストラゼネカなどから2億5千万回分を確保するメドが立った。


国内の製薬会社では、塩野義製薬が開発中のワクチンについて早ければ21年1月にも医療現場での限定供給を始める。大阪大学発スタートアップのアンジェスは年度内の実用化を目指している。厚労省は国内企業の支援策として、研究開発段階でも生産体制の整備に向けた投資を補助する。


6月末までに、ていうのがねぇ〜。そう上手くいくものではない。
基本合意は基本合意。ファイザーだって新薬やワクチンに関して、期日を区切っての確約などできるはずがはないだろう。
そもそも、アメリカ人相手で、納入期日、工事期日、なんてあってないようなもの。
約束したから、来てくれるだろう、、などと思っていたらいつまでたっても来やしない。
とにかく電話、とにかく交渉。いい例が、爆買い先払いの戦闘機だ。ポンコツ兵器をプロパープライスで予約前支払いして、でも供給は?いつまでたっても届かない相手のいいなりだったじゃない。国同士、大企業でもこうなのだ。
契約は自分の都合のいいように行使し、都合の悪いことはねじ伏せる(そのための企業弁護士集団だ。)それがアメリカの国是であるとも言える。企業が大きくなればなるほどこの傾向が強くなる。


この件に絡んで、若きYouTuberが痛快な発信をしている。



新型コロナ「ワクチン」大量発注という政府報道について解説〜安倍政権の狙いについて〜


ワクチン頼みは神頼みに近い、疫病退散大仏を建立するのも同じ、、とはなかなかいうなぁ。的を得てます。だいたい約束どおり、2021年6月末までに無事に日本に6千万分のワクチンが届いたとする。それを、日本人で治験をしなければならないのだ。その結果を、お得意の改ざんでいいデーターだけを出して、すぐに一般に摂取させるとしても(その後の医療訴訟は考えない、フクシマも責任ごまかせたんだ、乙訓の因果関係認められずでくに勝訴)オリンピックギリギリ。しかも他の参加国の状態は?日本のように札びら切って、治験も曖昧なワクチンを全国民人体実験でいいよという国はそうそう無いんだよ。


このBBCの記事日本の日経新聞の論調と比べてみてほしい。



イギリス政府は20日、開発中の新型コロナウイルス向けワクチン2種類について、計9000万人分を購入する合意書に署名したと発表した。


製薬会社バイオエヌテック(BioNtech)とファイザーが共同で研究しているものと、ヴァルネヴァ(Valneva)が開発しているもの。


イギリス政府はこのほか、英オックスフォード大学が開発し、製薬アストラゼネカに製造を委託している別のワクチンについても、すでに1億人分の製造を指示している。


ただし、どちらのワクチンが実際の効果があるかはまだ分かっていない。


新型ウイルスの流行を脱却し、元どおりの生活に戻るには、ワクチンが最も有効な手段だと考えられている。


開発はこれまでにないスピードで進められており、これまでに20種類のワクチンが臨床試験まで進んでいる。


そのうちのいくつかは免疫反応を引き起こすことができているが、感染予防になるかどうかはまだ証明されていない。


3種類のワクチンを確保


イギリス政府は現在、まったく異なる3種類のワクチンを確保している。


オックスフォード大学による、遺伝子操作したウイルスから生成したワクチン(1億人分)
バイオエヌテックとファイザーが開発中の、ウイルスの遺伝子情報を注入したワクチン(3000万人分)
ヴァルネヴァ製の、不活性化した新型ウイルスを使用したワクチン(6000万人分)
異なるタイプのワクチンを用意することで、有効なワクチンにたどりつく可能性が上がるという。


政府のワクチン作業部会を束ねるケイト・ビンガム氏は、「期待のかかるワクチン候補がたくさんあることが、我々が前例のない速さで前進している証左だ」と話した。


「しかし、慢心や過剰な楽観視には反対だ。ワクチンが手に入らない可能性もある。もし手に入っても、それが感染を防ぐのではなく、症状を抑えるだけものだということもありえる」


効果のあるワクチンが発見された場合、医療・介護従事者と、新型ウイルスにぜい弱な人たちが優先的に接種することになる。


開発中のワクチンの効果は2020年末までに判明する見通しだが、広範囲のワクチン・プログラムは来年まで待つことになるという。


ギャヴィン・ウィリアムソン教育相はBBCの番組で、ワクチン開発は「非常に長いプロセスだが、猛スピードで進めている」ものの、COVID-19のワクチンが完成するのは「今冬の後」になるだろうと話した。


イギリス政府はさらに、無効化した抗体を使ったCOVID-19治療薬をアストラゼネカから購入する合意も発表した。


この治療薬はウイルスを無力化できるため、免疫系が弱かったり、がん治療を受けたりしていてワクチンが接種できない人に有効だという。


イギリスでは少なくとも8種類のワクチンについて、大規模な臨床試験が行われることになっている。政府は国民保健サービス(NHS)のCOVID-19ワクチン研究登録ウェブサイトで参加者を募っており、50万人を集めることを目指している。


イングランド主任医務官(CMO)のクリス・ウィッティー教授は「いつくかの有望なワクチンが浮上してきた今、どのワクチンが最も有効かを確かめるため、市民の皆さんの協力を得たい」と話した。


(英語記事 UK signs deals for 90 million virus vaccine doses)


長いプロセスを猛スピードで、研究者の真摯さゆえのことであろうが、通常の長いプロセスを猛スピードで、ということになると、その歪むも出てくるように思う。
これだけ確保しました、だから大丈夫という記事ではない。ワクチン開発の難しさ、不安定さも伝えながら、その成果は、まず、医療・介護従事者と、新型ウイルスにぜい弱な人たちが優先的に接種されるべきであるとしている。
オリンピックがしたい病の、お金で全て解決できると考えている、どこかの国のトップたちの権力維持の思惑に使われるべきではない。


日本はどうも、物事を簡単に考えすぎる傾向がある。完成した、というのと、完成できる、というのは大きく違う。日本では、いついつまでに完成できるだろうと約束したら、
それはもう、死んでもその時期に完成すべきが当然、という感じがあるが、アメリカは、完成できるだろう(完成できる、と、ある程度の見通しが望め、かつ努力している)であって、できなかったら、できなかったで ”そうなんだ、引き続き頑張って”が普通。
研究所と出資者なら後いくら追加援助できますか?の話になるのかもしれない。


特に研究開発は、相手の都合が最優先なのだ。今は非常時で、いつもはしないブラック労働をしているアメリカの研究機関や、医療従事者も、一定限度で強制的に休みを取るようにされる。そうでなければ、良い仕事もできない。命を削って働くなどというのはこの国では、流石の正気の沙汰ではない。 


6月末までって言っただろ〜!!と日本が目くじら立てても、優先順位が大事、できないものはできないと言われることもある。


他人任せの(YouTuber”ジュンちゃん”に言わせれば)神風頼みのワクチンにを予約して、やってます感に浸るより、目の前の国民を見て、特に旅行に出る余裕などない人々のことを見て、自分たちのできることをきちんと考えるのが政治家の役割だ、という言葉も虚しい上にも虚しさを帯びる今の現状。すっかり、税金流用モンスターと小判ザメに国を乗っ取られている。10兆円の明細不要の金を手にしたのだから、野党のチェック機能など働かれてはたまらない、そんなところだろう。


目先のお楽しみGoToキャンペーンも、行かれる人たちも、心から楽しめず、感染拡大の原因であると目され、非難され、不安を煽る。何が何でもオリンピックで、政府はやりました!!皆さんにワクチンゲーット!!軽症・無症状の方は精一杯のおもてなし無償ボランティア、それで国民は、すごいすごいと浮かれて支持率回復、間一髪で乗り切れて、総裁選前の解散総選挙でまたも大勝ちすれば、今度こそ森加計桜も完全になかったことにできる完全独裁の完成だ!!そんな”晋三の異常な自己愛”。もう国民無視のぶよぶよした無痛の複合体に変異した政権に、ともかく現実を突きつけることのできる国会を開かせること、それが、国民のできる喫緊の目標だ。


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