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中小企業庁前田泰宏長官公務で訪れたSXSWフェスティバルと前田ハウスの違和感

11日蓮舫議員小西議員が言及した、中小企業庁前田泰宏長官がテキサス州オースティンで恒例で開かれるSXSWフェスティバルに視察旅行(本人は公務と言っている)で参加。レンタルアパートを友人が(在米の?)借りて、前田ハウスと称し、連夜パーティーを主催し、その場に(持続化給付金事業を委託された団体の)理事も参加していた、と言う疑惑の追及。


これに対し、前田長官は、一緒には行っていない。少し接触があった。と答えた。


蓮舫氏は、「週刊文春に掲載されていた「前田ハウス」。参加にあたっての応募要件、と細かく書いてある。これは事実ですか。」
前田氏 「そういうチラシがあることは事実でございます。はい。事実でございます。」
蓮舫氏 「癒着旅行とまで報じられているが、ご説明いただけませんか。」
前田氏 「イベントの期間中に、来訪者が多いもんですから、ホテルの予約がなかなか取れずにいわゆる民泊、シェアハウスを借りまして、友人が借りたところに、私がそこで泊まって参加をしていたということでございます。そこでですね、パーティーを、催してですね、毎日ですね、関係者の意見交換はですね、そこでやっていたということでございます。」と答えた。


まるで友人が借りていた所にお邪魔したといういいぶりだが、その友人は何を目論んで、
15人以上(前田氏と友人を入れれば17人)宿泊可能な大きなレンタルルーム(バケーション・レンタルという)を借りたのか?お邪魔した立場の人間が、宿泊+パーティー参加のチラシ製作?


これがその文春のスクープ

経産省の中小企業庁が一般社団法人サービスデザイン推進協議会(以下、サ協)に発注した持続化給付金問題。経産省の最高幹部、前田泰宏中小企業庁長官(56)が、民間業者とアメリカ・テキサス州へ視察旅行をしていたことが「週刊文春」の取材で分かった。前田氏らはアパートの一室を借り上げ、「前田ハウス」と称し、共に宿泊していた。サ協を取り仕切っていた平川健司業務執行理事も「前田ハウス」でのパーティに参加していた。


2016年の設立直後から、サ協は「おもてなし規格認証事業」を皮切りに3事業を次々と受注。これらの事業はすべて経産省の商務情報政策局サービス政策課から発注されており、この間、前田氏は同局担当の大臣官房審議官だった。


「さらに今回、持続化給付金事業を所管しているのも前田氏がトップを務める中小企業庁。つまり、これまでに前田氏が責任者だった部署から計1100億円以上がサ協に流れています。経産省内で囁かれているのが、前田氏とサ協の実質運営者である平川氏との関係。その象徴がテキサス州で開催されている『サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)』の視察旅行です」(経産省関係者)


前田氏の知人が明かす。
「2017年から前田氏は、テキサスで開かれる音楽、映画、新興企業の見本市が一体となった世界最大のイベント『SXSW』に参加しています。前田氏は、会場近くの一等地にアパートの一室を借り上げ、『前田ハウス』と命名。知り合いを集めパーティを開いていている」


「週刊文春」は関係者から当時の資料であるパンフレットや内部写真を入手。


〈前田House in SXSW Austin〉と題されたパンフレットには〈3/8―3/14まで6泊 (中略)(前田は3/8―3/12滞在)〉と丁寧に記載され、〈140㎡の大型アパートメントに15人で雑魚寝宿泊。女子部屋あり〉〈パーティーではビール、ワイン飲み放題、軽食フリー〉などの売り文句が並ぶ。さらに1人当たりの費用は〈上記宿泊+パーティ代合計21万円〉。振込先には前田氏の友人名義の銀行の口座番号が指定されていた。


「前田ハウス」に足を踏み入れた男性が明かす。
「毎晩、4,50人が集まり、パーティが開かれています。経産省の前田さんの部下が料理担当で、軽食やお酒が沢山用意されていました。はるばる日本から訪れた中小企業の社長たちが手土産を片手に『前田詣で』に精を出していた。彼らにとっては経産省の幹部と知り合える絶好の機会なのです」


経産省はどう回答したか
 2017年に参加した別の民間業者は「前田ハウス」でくつろぐ平川氏の姿を目撃している。


「平川さんは『前田ハウス』で前田さんと仲良さそうに談笑していました。イベントのメイン会場のマリオットホテルのラウンジでも、前田さんと部下の方と3人でお茶しているのを見かけましたよ」


”イベントのメイン会場のマリオットホテル”これは講演会の会場で、イベント全体のメイン会場ではないだろう。マリオットはこういう講習会(コンファレンス)の会場によく使われるホテルで、宿泊も参加者に格安で提供される。Dさんはよく行くコンピューター関係や、サイエンスフィクション・コンファレンスとか数百人規模のコンファレンスはよく同ホテルで行われる。SXSWは全然別規模。公務だって〜?あまりに楽しそうじゃん。


 
平川氏はサ協を通じ、テキサスでの前田氏との面会の事実を認めた。


公務員の倫理規定に詳しい国際基督教大学特任教授の西尾隆氏が指摘する。


「国家公務員倫理法第一条には『職務の執行の公正さに対する国民の疑惑や不信を招くような行為』を防止すると書かれています。省庁の意思決定に関わる現職の審議官が、電通のような利害関係者と食事を共にするだけでこれに抵触しうる。海外のアパートで会うなど論外で、完全に同法の趣旨に反しています」


アパートで会うのが問題?ちっさいアパートでこっそり、とか、イマージしてる? いやいや、ホテルなんて目じゃないよ、海外のバケーション・レンタルというは。そして、問題は、疑惑は、その宿泊料金でしょう。


経産省は次のように回答する。


「知人が借りたアパートに複数の日本人と一緒に宿泊しましたが、参加者から費用を集めた事実はありません。当該アパートを借りた知人に対して21万円を支払っており、宿泊場所を提供したという事実もありません。公務員倫理規定では利害関係者と食事をする場合、事前に届出を行う必要がありますが、ご指摘のケースについては、費用や形式が届出の必要がないケースに該当します」


 だがパンフレットで「前田ハウス」と喧伝しているように、前田氏との接点を求める民間業者との“交流の場”となっているのは紛れもない事実。前田氏は持続化給付金に見られるように巨額の事業の執行を担当しており、こうした旅行が適切なのか論議を呼びそうだ。


 6月11日(木)発売の「週刊文春」では「前田ハウス」に参加した人物の証言やパーティの写真を掲載。前田氏と、平川氏など民間業者との関係について詳報する。


写真のように、オースティンは大都会、SXSW Austinは有名なイベントで、主として、音楽、インディペンデント映画のフェスティバル。多くの観光客がおとづれ、それに加えて、コンピューターゲーム業界も参入し、映画音楽ビジネスに参入したい社、スポンサーになりたい社、ゲーム開発者と売り出したい企業とのコネコネクティングも見込まれる。


また、最近の講演会は、グローバル・ウォーミングとか、出口調査の精度とか、情報収集とか、流行の読み取り方、とかの、まさに電通の社員さんたちが研修+リクリエイションの社員旅行にぴったりなイベントでもある、が、中小企業庁の長官が公務でおとづれるところにしては、いささか、方向性が違うような気もする、高文化的遊び気分満載のイベントだ。2020年は(中止になっただ)グローバル・スマート・シティーの講演とか、選挙関連の読み取りなんてテーマの講演もあった。
「音楽・映画だけでなく興味深い講演会も多数開かれるので」と前田氏は言っていたが、当然、すべて英語の講演なので(通訳がつくにしても英語訳)、しかも専門性が高い内容であるため、よほど英語に堪能な人、専門知識を英語で理解している人でないと、意味をなさないだろう。前田氏は英語に堪能なのかもしれないが、これほど高度に専門性がある講演だと、どうだろうねぇ〜? 日本語耳になってると、より難しいし。
コンピューターギーク語も解さないと、わからないかも。


ところで、文春記事に掲載されている、前田氏の、SXSW+前田ハウス宿泊プランのチラシには、そんな英語での講演会に対する懸念は微塵もなく(講演者とその内容を特定し、事前に勉強してこないと外国人には厳しいでしょう。しかもかなりいろんな国の訛りが予想されるし)かつ、40人が集まることのできるリビングを有する”アパート”、に、15人の宿泊者を募り、費用一人当たり21万円を徴収している。
経産省は「知人が借りたアパートに複数の日本人と一緒に宿泊しましたが、参加者から費用を集めた事実はありません。当該アパートを借りた知人に対して21万円を支払っており、宿泊場所を提供したという事実もありません。公務員倫理規定では利害関係者と食事をする場合、事前に届出を行う必要がありますが、ご指摘のケースについては、費用や形式が届出の必要がないケースに該当します」と言っているそうだが
この人はアメリカのバケーション・レンタルのことをわかっていなさそうだ。


チラシには、パーティー代込みで一人21万円と書いてある。15名限定6泊であるので、15人全員6泊+前田氏5泊での合計が21万円はあり得ない。友人の家ではない、友人が借主になっている、その友人には21万円払っていると言う。これは手続きの謝礼?


例えば1泊25000円x6日(15万)+パーテイー代1万円X6(6万)(毎晩パーティーみたいだし)で計21万と仮定する。 総額315万円。
このクラスの部屋だと、一泊10−12万x6=60〜70万に、清掃費2万−3万(こういうのは何日泊まっても同じ)それに税金は州ごとに違う、にしても80万かからない。差額、235万円、パーティー費用だけでも90万円(アメリカお酒も食べ物も量が多くて安いし、ケータリングも安い、ぼり過ぎだ。日本から空輸してれば別だが、、)145万円の黒字。お友達に謝礼として21万払ったとして、純益124万円なり(90万設定したが、このパーティー費用もかなり浮くはず+宿泊者以外のパーティ参加者が20〜30人から会費を取る、となれば、かなりの利益が出るはずだ。)


アメリカでは、一週間くらいの滞在で4人以上だと、ホテルではなく、バケーション・レンタルを申し込んで大勢でシェアして、宿泊費を浮かすということをよくする。もちろん安上がりが目的だけでなくでなく、ロケーションがいいとか、豪華な家を借りてリラックスする。キッチンも使えるし、バーベキュー(アメリカ人必須)ホームパーティー的なこともできるから、という理由もある。


ただし、宿泊人数はあらかじめ契約しておかなければならず、大人数だと、やはり大きな家、当然値段も高くなる。15人以上級になると結構高額になる。6泊7日で21万など絶対あり得ない。一泊料金でも場所によっては数千ドルもありだ。
きちんと保証金や清掃・破損等契約事項を確認の上とりかわす。


この賃貸契約は前田氏の友人がしているらしいが、賃貸料は、誰が払ったのか?前田氏であれば、公費であろう。 公務で必要なら、1人〜3人用の部屋を借りてもらえばいい。しかしわざわざ15人以上のキャパの物件を借りるとなると金額は大きく違う。


写真で見ると、前田氏はチラシに雑魚寝、などと言っているが、ソファーベットを含めるとしても契約人数分が睡眠できるベッドが用意されてなくてはならない。アメリカは当然お布団ではないので、雑魚寝など一般的でない。10代の子たちは寝袋、エアマットレスなどを持ち込みで、床で寝るということもするが、物件の形態よっては、また州よっては違法かも。貸す側の問題にもなりかねないから。


まあ日本からおいでの皆さん、しかも宿泊+パーティー代で21万も払うのだから、寝袋持参ということはないだろう。


何十億も税金をシェアする人たちには、細かいお金などどうでもいいという気分かもしれないが、この宿泊費、前田氏は公費で申請して、かつ宿泊者から徴収の二重取りだとすると、200万くらいのお小遣いは懐に入れられるのでは? 本当におかしなことが多すぎる。といった点も追及いてほしい。


アメリカは家が大きくて安い、というイメージなら、大間違い、オースティンは文化レベルの高いリベラルな都会だ。しかもSXSWの時期は宿泊レートも跳ね上がる。
コネクティングルームの次は、バケーションレンタル。外国だからバレないよね〜って高を括っているなら、大間違い。こういうことは調べやすい。全く甘く見過ぎでしょう。そして、前田長官が、SXSWのどの講演を受講して、その内容が中小企業庁の公務にどのように当てはまったのかもぜひ聞かせて欲しい。

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