密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

F*CKin' Trump デモとテロをない交ぜに、自分の選挙宣伝のために浅薄に分断を煽る。

いつもは、トンデモ・トランプ、と呼んでいるが、今度ばかりは、もうF*CKin' Trump(ク*トランプ)と呼ぶ以外言葉が見当たらない。


ミネソタで警官による行き過ぎた拘束(過剰暴力)で40代のアフリカ系男性が命を落としたことに対する抗議運動が全米に広まりを見せている。こうしたことは、過去にも多数起こってきた。明らかな白人警官優位判決などで、より大きな抗議デモが行われてきた。しかし、怒りを抑えられない人々というよりこの機に乗じて怒りを爆発させたり、暴徒と化し強奪をする人々も発生してしまうのは、アメリカの病根の一つだが、こうした場合の大統領の重要な仕事は、人々を落ち着かせ、正しい判断に導く声明を出すことだ。


暴動時の大統領声明で、印象深かったのは、オバマ前大統領のボルチモア暴動に対する呼びかけで、黒人であるオバマ氏でなければできない呼びかけ「どれほどの不条理にさらされても、冷静に誇りを持って正しい行動をしなければならない。怒りに任せた暴力は、自らの、また同朋のこれまでの努力と積み上げてきた地位を貶めるだけだ。」と呼びかけた。これを受け、多くのアフリカ系のお袋さんは、怒れる息子の襟首をひっ捕まえて、誇りを自覚させた。この声明の横で、マヌケヅラで突っ立っていたのが、大した必要もないのにやって来ていたわが国首相安倍晋三氏だ。(オバマ氏は、「シンゾー申し訳ない、しかしこれは我が国にとって、本当に大切なことなのです」と謝罪し、結構ずーっとこの問題について語り続けていたし、記者団もこの問題に質問を集中させていた。シンゾーは、見てて気の毒なほど間抜けな場違い感が漂っていた)


新型コロナで国民の間に不安とストレスが増大している最中、たとえ、白人の立場にしか立てない最悪大統領ブッシュ2でさえも、なんとか宥めようとするだろう。


ところが、トンデモ・ク*・トランプは、事態を受け、ホワイトハウスの庭園ローズガーデンからの演説で、自身を「法と秩序の大統領」と呼び、暴力行為を「国内テロ行為」と非難。各地の州、市当局が「住民の生命と財産を守るために必要な行動」を取らなければ「私が米軍を送り込み、代わりに問題を素早く解決する」と表明した


トランプはさらに、「大統領として最優先の任務は素晴らしい母国と国民を守ることだ」と語り、あらゆる権限を駆使して暴力行為を止めると強調。秩序回復のために、重装備の兵士や警官らを「何千人も」展開させると述べた。


その一方で、自身は「あらゆる平和的な抗議行動の味方」だとも宣言した。(トランプのいう”平和的な抗議行動”とは、銃を持参し、黒人・移民をヘイトし、彼の父親も愛した白い三角頭巾に松明を持って歩き回る行動もをそう呼ぶのだろう。)


だが演説の間も上空にはヘリコプターが飛び交い、ホワイトハウス前では警官が催涙ガスや閃光(せんこう)弾、ゴム弾を使って平和的なデモ隊を解散させた。


こんなことがアメリカで行われるとは、新型コロナとは別の意味で、ひどい悪夢だ。


しかも、こいつ(トランプ)の発言のモチベーションは、すべて自分の支持者の民主主義も人権も平等も理解しようとしない僻み根性だらけの白人支持者に向けて、黒人粛清を印象付け次期大統領選を有利にしたい(それが有利になると考えているのは、トランプと、トランプな人々だけだが)ただそれだけだ。「大統領として最優先の任務は素晴らしい母国と国民を守ることだ」母国の国民とは自分と同じジャンクフードを愛する反知性主義の白人ということだ。


何より姑息というか、猿芝居は、トランプは演説の後、ホワイトハウスから徒歩で近くの教会へ向かった。教会には側近らとともに数分間滞在し、カメラの前で聖書を掲げるポーズを取ったところだ(聖書を自分で読んだことあるのかい?)。


オバマ前大統領は1日、ブログサイトに論説を投稿 「2020年の米国でこれが普通のことであってはならない」「暴力を容認したり正当化したり、自ら加担したりするのはやめよう。刑事司法制度や米国の社会全体がもっと高い倫理性に基づいて動くことを望むなら、私たち自身でそれを形にしなければ」と訴え、トランプの名前を出してはいないが、人種問題に取り組もうとする人が大統領や連邦議会議員、司法当局者らになるよう、市民の力で戦うべきだと主張した。「真の変革を起こしたいなら、抗議活動か政治かを選ぶのでなく、両方やる必要がある。結集して関心を高めたうえで、変革に取り組む候補者が選ばれるよう、まとまって票を投じなければならない」と結論付けた。


これはアメリカ国民だけでなく、日本の有権者も心に刻むべき言葉だと思う。
山本太郎氏がいう、横に繋がりましょう、ってやつだ。


この件で、東京新聞がもすごくいい記事を書いていたので読んでみてください。

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