密接な関係にある他国から

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官邸HP驚きの認識、行政君臨、主権制限は当たり前。

日刊スポーツで、『首相官邸サイトが物議「民主政治の説明できてない」』と言う記事が出ていた。

東京高等検察庁の黒川弘務検事長の定年延長問題が注視される検察庁法改正案への抗議がSNS上で話題になり、首相官邸公式サイト内の三権分立についてのモデル図が物議を醸している


注目が集まっているのが、首相官邸公式サイト内の、国会、裁判所、内閣の三権力と国民の関係を示す図の矢印の方向だ。


衆議院の公式サイト


首相官邸公式サイト内の子ども向けの解説ページ(官邸きっず)


衆議院の公式サイトや首相官邸公式サイト内の子ども向けの解説ページでは、国会、裁判所、内閣の三頂点に向けて真ん中の国民から矢印が出ていている。矢印の横には国会に「選挙」、裁判所に「最高裁判所裁判官の国民審査」、内閣には「世論」の言葉が添えられている。



一方問題の首相官邸公式サイトの図では、真ん中の国民から国会に「選挙」、裁判所に「国民審査」と矢印が出ているが、内閣については、「行政」の言葉とともに内閣から国民に矢印の方向が向いている。


内閣制度の概要のページ、大真面目で、官邸は国民に行政の形で権力を行使できると示している。この図によれば、すでに非常事態宣言など必要ないと言うことで、かつ国民から世論という形官邸への影響は、全く考えていない。まさに、官邸の諸処の対応はこの図に現れているのだ。明治憲法と現行憲法の対比で書いてある。でも現行憲法の理解が間違ってるのが、いかにもである。
内閣制度の概要 | 首相官邸ホームページ



都内の公立中学に勤める社会科教員は「この図は通常、立法機関の国会と司法機関の裁判所と行政機関の内閣がそれぞれ独立していることと、国民とそれぞれの機関の関係を示しています」。


問題の首相官邸公式サイトの図については「これは矢印の方向が1つだけ逆を向いていて不自然ですね。国民が世論で内閣を監視するという意味の矢印が向くはずです」。


続けて「この『行政』という矢印の意味は間違っていませんけど、この方向の矢印だけだったらちょっと民主政治の説明はできませんね。『世論による内閣の監視』の矢印がないと…」と首をかしげた。


そんなことを言うなら、国会も立法という矢印が国民に向き、司法も法の執行や裁判による刑の確定で国民に向けて矢印がなくてはならない。その矢印がないのは立法、司法、行政という役割が、国民から委ねられているものであり、その委ねたものを国民がいかにチェック、精査するかということが図になっているからだ。官邸の図は明らかにこの基本的考えが狂っている。


文部科学省による高等学校学習指導要領解説公民編には、民主政治と世論について記されている。第2章第1節「現代社会」の「現代の民主政治と政治参加の意義」という項目の中で「民主政治の下では、国家の行為に対して最終的には国民自らが責任をもつことになることを理解させることが考えられる」とし、「その際、『世論の形成の意義』(内容の取扱い)にも触れ、民主政治は国民の多様な意見を基礎に運用されていることを踏まえ、大衆民主政治の下における政治的無関心の増大がもつ危険性などについて理解させる」とある。民主政治において国家の行為の責任をもつのは国民であることを理解させる際、世論の形成の意義について触れるよう言及されている。
なるほど、だからネトサポや御用著名人なんかを使って世論形成に余念がないわけだ。


前出の中学校社会科教員は「民主政治と世論形成は切り離せません。あの首相官邸のサイトの図では民意がないがしろにされていると思われかねません。そもそもこのようなコロナで混乱した状況で検察庁法改正案が提出されること自体に憤りを感じます」と強い口調で訴えた。
学校の先生たちも、そうだけど、TV人の発言も、こういうのがすっかり多くなった。
”思われかねません”って、官邸の作図を庇った言い方だよね。いわゆる誤解を与えかねません、的な。それだけ、官邸の締め付けが、現場の教育者の良心をくじき批判を粛清しているのだろう。行政監視の世論が、逆に反官邸監視の役割を担っている。


そしてそのすべてが集約された、この図、行政で国民を指導監視するという官邸の認識と、世論などで脅かされない行政という姿勢である。


500万余の”#検察庁法改正案に抗議します”ツィートに対しても、国会での安倍総理はどこ吹く風で、無視、いつもの同じ文言の繰り返し、紋切り型と拒絶を平気で行なった。


安倍晋三はもう相当ストレスが溜まっていて、まともの現状に対峙していては神経が持たないので、こういうプロテクトしかできないのだろう。


紋切り型の官僚文章の鎧をまとった、裸の王様安倍晋三、しかし、彼は今を乗り切らなければ、ギロチンが待っているので、とにかく必死でやり過ごそうとしているのだろう。
同様に必死なのはバカを祭り上げ、権力を思うままに手にしている官邸官僚だ。
最近は、応援団や安倍チルドレンさえも結構揺れている。時には離反したりしているし(糸井重里氏は#検察庁法改正案に抗議しますに加担)


そして、そのほかの与党議員はいい加減うんざりなのいかもしれない。ただ、見切り時を慎重に考えている?


こうした背景から、この法改正に何らメリットのない公明党、安倍管腰巾着ゆ党全開の維新、に対して抗議の電話・FXA・メールなどを送ることも即効性があるだろう。


将を射んと欲すればまず馬を射よ、で、与党を構成する公明党、次期選挙を安倍と心中したくないと考える自民党議員には、このツイートムーブメントに加えダイレクトな声は大きく効いてくる可能性がある。


世論をの力を無視すると明言する行政に、日本のおとなしい国民にも世論の力がある、と見せつける時だ。もっとがんばろー!!


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