密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

新型コロナは夜行性? 駅や電車はそのままの不条理

保障なき自粛要請で死活問題なのは、自民党先生方御用達の高級クラブではなく(安倍総理は高級クラブの売り上げなどとても補填できないと述べたが)、小規模のバー・クラブ・居酒屋。まるで諸悪の根源のように取りざたされているが、なぜ休日・アフターファイブにのみ危機感を募らせ、日常的な、最も危険度の高い電車通勤には何の言及もないのだろうか?


もちろんお酒を飲めば声も大きくなるし、近付いて話す傾向もあるから、しばらく我慢すしなくてはならないのだが。それにしても、政府は、新型コロナが夜行性で、夜の方が活性化し感染の危険があるとでも言うのだろうか?アメリカではそんな話は聞かない。


日本のニュースを見ていて、最も信じられない光景が、通勤ラッシュ、いまだに多くの人たちが、混雑する駅・満員状態の電車で通っている。この現状を見る限り、居酒屋なんかより、よほど不特定多数に感染を広げる、恐ろしい光景だ。日本独特の異常な状態の寿司酢め状態ではなくても、今も十分、通常のNYの地下鉄より混雑している。


話はそれるが、ドイツ人の写真家Michael Wolf氏が、「Tokyo Compression」という写真集を出した。これは素晴らしい写真集で、かつ、日本社会の閉塞感、辛さ、悲しさ、が現れている。最も心に響いた、ビジュアルも視点も素晴らしい写真集の一つだ。

Michael Wolf: Tokyo Compression
Michael Wolf: Tokyo Compression
Peperoni Books

Compressionには、圧縮という意味との他に、搾取という意味がある。


この大都市の多くの人が身を置く日常の忍耐は、今、命に関わる緊急事態においても、継続している。 個人経営の飲食・接客サービス業を槍玉に挙げ、やってる感のリーダーシップ、その影で自己責任で何の援助もせず、庶民の息抜きは抑制しろという傍、通勤ラッシュには言及しない。言及してしまえば、雇用者を抱える企業が困る。大企業とはいえ、すべての社員がネットで仕事ができるということはないだろう。管理職とか、企画部とか、そんなところだろう。だから通勤してもらわないと困る。だから全員給付金も出さない。企業利益に貢献しない低所得の人には、政府のやってる感宣伝に利用し、実際は、バッシング・水際作戦・自己責任ギルティーを煽って、出し渋りで、全員給付の何分の位置かで済ませるつもりだ。


通勤ラッシュについて、メディアも特に取り上げない。問題に上げないのは情報操作だ。
たとえ、お酒を飲むところを全部閉めても、感染は治らないだろう。最も危険な通勤ラッシュから目を背けているのだから。



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