密接な関係にある他国から

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大学入試に態度を査定ーベネッセ・文科省癒着ここでも

10日衆議院予算委員会で”も” 女性議員の追及が光った。立民山尾志桜里議員の検事長定年延長問題、そして共産党畑野君枝議員の大学入試改革に絡む文科省・ベネッセの第三の癒着問題だ。

「大学入試改革について」畑野君枝(共産)2/10衆院・予算委
安倍政権が、”改革”というとき、必ずそこに行政の私物化、利権が関わっている。
大学入試”改革”の名の下で、民間業者に、試験委託する英語聞き取り試験・採点を委託する国語数学の記述式問題の実施も、国会追及と世論の力で延期に(忘れるのを待ってまたやるつもりか?しかしそこまで自分たちが政権の座に居られると感会えることこそ長期政権平和ボケだが)なった。しかし、まだ隠れていた第三の、とんでも改革。大学一般入試で、学生の主体性評価を採点に組み入れる、という人間の価値と能力を一元化する、トンデモなものだ。生産性だけで個人の価値を判断し、国家の有益性だけを重視する全体主義国家を形成するあからさまな教育改革だ。


桜・IR・自衛隊派遣・ コロナウイルス対応便乗緊急事態条項プロモーション・そして検察私物化の検事長定年延長。こうしたありえない安倍政権による同時多発テロの陰で、
もう、抑えてと安心する国民を尻目に、最も恐ろしい入試改革を、又してもベネッセがらみで遂行しようとしている。


畑野議員が掲げているフリップの図、によると(画像を見つけたかったでどだめでした)
共通テストの、マーク式700点英語民間試験100点(延期)記述式150点(延期)
その後の個別試験の200点に加え、主体性評価50点 の計1200点で合否判断される。


学習指導要領に盛り込まれているらしい、「主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度」を点数評価に還元するというもの。大会 やコンクールでの勝ち負け、一般の検定試験の等級、学内での役職を点数化して評価するという。


だいたいなんで、”主体性を持って”はいいとして、なんで、”多様な人々と協働して学ぶ態度”だけが評価対象なんだ? 芸術家、研究者、思想家などは協働を第一義にしない(成果が出てその成果で他の人々と共に働くこともあるが)主体性を持って独自の道をゆくというのもある。なんで、学校のリーダーだけが、他人の決めた評価基準で選ばれた人のみが、好評価対象になる?まさの今の政権にいる人たちの価値観、彼らの勝ち組の論理、社会の画一的上下関係認識の刷り込み、ではないか(萩生田などまさにその価値観しかない人物だ)。それを、入試という学生の関心事に組み込み、政権のイメージする有能な若者だけを育てる、子供達の間に、その評価の価値観を押し付け、多様性を否定する。生きづらさがますます助長される。
内申書だって教師の価値観、こう悪感情に左右されがちな諸刃の剣であったのに(今でもあるのかなぁ?)、それを点数化って、どれだけ人間の能力と個性を フラットに捉えているんだか。


そして安倍政権下で、常の全体主義支配体系推進とセットになるのが特定企業・事業者利権。この入試改革はベネッセ改革と呼んでもいい。
入試と連動することによりこうした企業は学生に対してイニシアチブを握り、大きな利益をもたらす。


個人情報の取り扱いに関しても、やり様によってルールを捻じ曲げ企業の利益に利用できる仕様になっている。


このトンデモ入試改革は安倍総理の私的諮問機関である教育再生実行会議主導で進められ、メンバーもいつもの安倍の胡散臭い取り巻きが入り、また政府のお墨付きを自己宣伝自社宣伝に利用しているという。昭恵さんもちゃっかり参加。


高校生のためだという名目で、企業の利益を優先する。自分たちの価値観で生きる人間を是とし、そこに従う価値観を刷り込んでゆく、この教育のなんたるかもわからない、若者を教育する資格もない(倫理観も、常識も、日本語能力も欠如している、)人間によって、改革され再生される教育など、もはや教育ではない、ただの洗脳だ。


入試改革三本目の柱も潰さなくてはならない。

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