密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

横浜沖クルーズ船隔離はいつまで続くのか?

3700人もの人々が、クルーズ船という閉鎖空間に隔離されている。
14日間と言っているが、感染から発症まで最長14日であるため、14日たてば、下船が許されるのか? 保菌者とともに閉鎖空間にいれば、感染の危険はます。船内で2次感染、3次感染したとすれば、いつ保菌者になったかわからない。乗船者全員が14日待てばいいというものでもなく、2次、3次、4次、、、、とどんどん広がる可能性がある。
船内の人々は、感染の危険の高い場所から出ることもできず、さりとて、検査、治療が随時受けられるわけでもなく、大変な不安と、苦痛を強いられている。


船内は窓のない部屋も多く精神的にも厳しい状態出ると聞く。今はグループ分けして甲板に出て、新鮮な空気を吸うことが許されているというが、先のことのわからない、ということが被災した人々にとって最も苦しいことだ。


発症すれば、病院に搬送されるが、発症しない人たちは、いつまでとどめ置かれるのか?
14日では、感染時点がわからず、次々感染しているとしたら、エンドレス(極端に言えば、3700名が感染するまで)完全に安全とは判断されないということで、いつまでもとどめ置かれることにもなりかねない。


エボラのように致死率が高いものではなく、きちんとした医療体制があれば、助かるものであろう。この日本の横浜沖船内隔離は、海外でも、報じられている。

厚生労働省は7日、横浜港の沖合いに停泊中のクルーズ船で、新たに41人から新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表した。クルーズ船での感染者は合わせて61人となった。
加藤勝信厚労相はこの日の記者会見で、「最終的に残っていた171人について検査結果が判明し、41名の方について陽性が確認されました」と述べた。
加藤厚労相は、感染者を複数の自治体の医療機関へ搬送する準備を進めているとした。
日本での感染者の数は合わせて86人に上り、中国に次いで2番目に多い。
感染者の内訳
6日までにクルーズ船で感染が確認された20人は、すでに病院へ搬送されている。
新たに確認された61人の出身国別の人数は次の通り。
日本: 28人
米国: 11人
オーストラリア、カナダ:各7人
中国::3人
イギリス、ニュージーランド、台湾、フィリピン、アルゼンチン: 各1人


クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」では、新型ウイルスに感染していた香港の男性(80)が乗船していたことが判明し、厚労省が検疫を行っていた。
この男性は、先月20日、横浜港からクルーズ船に乗船。同25日に香港で下船した後に感染が確認された。


香港では、クルーズ船「ワールド・ドリーム」に先月乗船していた乗客8人が新型ウイルスに感染していたことが判明。乗客乗員約3600人が船内に隔離されている。これまでのところ陽性反応が出た人はいない。


船内の状況は
乗客乗員約3700人は、今週初め、新型ウイルスの潜伏期間とされる最大2週間、船内で隔離されると伝えられた。行動範囲も、各自のキャビン内に限定されていた。
船内の人の話によると、現在は、キャビンを離れてデッキで新鮮な空気を吸うことが認められているという。
また、イギリス人の乗客、デイヴィッド・アベルさんは、熱がないか観察するために、体温計も支給されたとフェイスブックに書いた。アベルさんは以前、BBCに対し、「沖縄に到着したときは、すばらしいクルーズを満喫していた。隔離措置を余儀なくされてから、本当に状況はひどくなっている」と述べた。


医薬品不足への懸念も
クルーズ船への医薬品の供給についても不安が上がっている。日の丸に「くすり ふそく」と書いて手を振る乗客の姿が確認できる。
日本のテレビクルーは、「ナニ クスリ」と書いた垂れ幕を使って応えた。


最新の感染状況は
新型ウイルスは深刻な呼吸器感染症を引き起こすもので、通常は発熱や空ぜきといった症状から始まる。感染した多くの人は、通常のインフルエンザのように完治するとみられる。中国国内での感染者のほとんどは、新型ウイルスが発生した武漢市のある湖北省周辺で確認されている。国家衛生健康委員会の最新のデータによると、中国での死者は、6日に新たに報告があった73人を含め636人に上っている。感染者は3万1161人となっている。


安全確認ができないからといって、一緒くたに閉じ込めて隔離してしまうやり方は、かなり非人道的で、欧米ではこういう対応に非難が起こる。



水際対策というけれど、日本は、全体のために我慢、犠牲を強いる傾向が歴史的に特に強く、今回のこの対応も、そんな考え方が現れている。乗船客に犠牲を強いる判断だ。感染が確認されれば病院に搬送、そうでなければ隔離。この状況 はパニックや暴力が起こってもおかしくないと分析する学者もいる。エリアごと、グループごとに、受け入れ先を分けて、検査とその結果による対応を考え、また乗船者には、今後の予定(いつ検査を受けられるのか)対応の計画を周知、また随時リポートし、せめて、きちんと見通し(希望)を与えてゆくべきだと思う。

PVアクセスランキング にほんブログ村

ランキングに参加しています。
宜しかったら、両方をクリックしていただけると嬉しいです。

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

にほんブログ村 政治ブログ 政治・社会問題へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ