密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくるー小川淳也議員質疑

5日の予算委員会冒頭で、小川淳也議員は、『民主主義の死に方』というアメリカの研究者の本を紹介し、『ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくる。中立機関の人事に踏み込み、長年不文律とされたきたものを踏み倒す』という一節を紹介した。


小川議員に質疑は検察 異例の人事の原動力、主導権はどこになったのか?という疑義、
桜を見る会前夜祭における、政治資金規制法、等について本質的な鋭い質疑を行ったので、それについてはまた触れなくてはならないが、この『ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくる。中立機関の人事に踏み込み、長年不文律とされたきたものを踏み倒す』
正に安倍政権が多岐にわたって、こまめに陰に日向に行ってきたことだ。

NHK会長の人事を皮切りに報道機関のトップを”トモダチ”作戦で抱き込み、その次に影響力のあるエンターテイメントの芸能人・有名人を抱き込んで来た。
国会の法の要である内閣法制局長官を都合のいい人物に変えた。そして本来定年で資格がないはずの、黒川東京高検検事長の異例の定年延長で、次期検事総長に就くという道筋を作った。


そして『長年不文律とされたきたものを踏み倒す』この最終段階が、憲法の破壊だ。
しかしその前に、安倍総理による日本語の破壊、解釈の不文律の破壊。恥ずかしくてそこまではできないだろうという倫理観の破壊を行い続けている。
戦中の軍部暴走を危惧し、軍国主義化を嫌悪し、敏感に注意深く規制し続けてきた戦後の対応を、歴史修正主義を持つて、日本すごい論をもって、似非民族の誇りを煽り、多くの国民が持ってきた、平和主義を混ぜ返し混乱させてきた。教育にも手を突っ込み軍国主義教育を教育現場に押し付けた。


そして、国民はこのソフトファシズムの計画に乗っかり、選挙で多数の票を与え、日本の民主主義は瀕死の状態にある。


安倍政権が、これだけ醜悪な態度を、もはや隠そうともしないのは、国民はどんなことをしても、我々の掌の上で、少し方向をそらし、別な的に目を向けさせ、美味しい言葉を撒き散らせば、すぐに問題を忘れ、選挙では勝てる、そう確信しているからだ。


そしてすべての国民に降りかかる厄災を逆手に取り、緊急事態条項を成立させれば、もはや国民の顔色を伺う必要さへなくなる。そこには、支配者と、被支配者の関係しか無くなるのだ。そうなれば、歴史に示されているように、耐えかねた市民からの命をかけた革命でしか、状況を変えられなくなる。そしてそれには大きな犠牲が必要で、また近代日本では自主的に市民からの変革が起こされたことがない。香港や韓国のように市民が体を張って、不屈の抵抗をするだけの胆力を持ち合わせていないかもしれない。
権威権力に弱く、事なかれ主義で、基本的に我慢を美徳とする日本人。その日本の民主主義は、アメリカからの圧倒的な破壊力でねじ伏せられて、その結果救い出された人々に与えられたものであったと思う。そこで米国の指導のもとで作られた日本国憲法を、人々は感謝し、独裁にこりごりし、守ってきた。


それを押し付け憲法だ、戦争で負けたことが悔しい、日本はアジアのリーダー=支配者
であるべきだ、というある種の傲慢な日本人気質を煽り立て右傾化を蔓延させたタガの外れた安倍政権。 


北朝鮮ミサイル利用をうまく使い、効果が薄くなり、政権の薄汚れた実態が目白押しになってきた現在、コロナウィルスという新たな外圧を利用するという幸運を得た。ここでまた騙され、問題に目をつむり、野党の追及を非難し、次の選挙で勝たせれば、改憲に進み、緊急事態条項で、選挙という最大の国民の力も取り上げられるだろう。


もしかしたら次回選挙が、日本国民にとって最後の民主的選挙になるかもしれない。
『ソフトなファシズムは民主主義の顔をしてやってくる。中立機関の人事に踏み込み、長年不文律とされたきたものを踏み倒す』
この言葉を安倍政権のやってきたことと照らし合わせ、次回選挙に心して臨まなくてはならない。


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