密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

道を踏み外したアメリカ、イランとの戦争を画策 自衛隊派遣はやめるべき

いついかなる時でも、そして自国の領土ではない他国において、裁判もないまま、疑いを持った人間を暗殺することが正当だと、自分たちはそれができる、主張しているのに等しい行動をアメリカはとった。

カセム・ソレイマニ司令官


イラン革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊」のトップ、カセム・ソレイマニ司令官が3日、イラク・バグダッドで米軍の空爆によって死亡した。米国防総省は、「大統領の指示」によって司令官を殺害したと認めた。ソレイマニ司令官は、イラン国内できわめて重要で人気の高い、英雄視される存在だった。
米メディアによると、ソレイマニ将軍はイランが指示するイラクの民兵組織と共に車両でバグダッド国際空港を出ようとしたところ、貨物置場の近くで、アメリカ軍のドローン空爆を受けた。
司令官はレバノンもしくはシリアから、バグダッドに到着したところだったという。複数のミサイルが車両2台の車列を直撃し、少なくとも5人が死亡したとみられる。イラン革命防衛隊は、親イランのイスラム教シーア派武装組織のアブ・マフディ・アル・ムハンディス副司令官も死亡したと明らかにした。


米国防総省は声明で、「大統領の指示のもと、米軍はカセム・ソレイマニを殺害することで、在外アメリカ人を守るための断固たる防衛措置をとった」と発表した。
国防総省はさらに、「この攻撃はイランによる将来的な攻撃計画を抑止するのが目的だった。
合衆国は今後も、世界のどこだろうと自国の国民と国益を守るために必要なあらゆる行動をとり続ける」と付け加えた。



狂った自国第一主義も極まれりだ。こんなことがまかり通れば、アメリカ大統領と国防総省がそうだと決めれば、誰でもどこでも無裁判の殺人を行っていいということになる。
特に、アメリカとイランは開戦状態にない現在こんな無茶は国際的に非難されるべきだ。


イラクの首都バグダッドでは昨年12月31日、米大使館の敷地内に群衆が乱入し、米軍と衝突する事態が発生。抗議行動は1月1日も続いた。国防総省は、大使館襲撃はソレイマニ将軍の承認を得てのものだったとしている。ソレイマニ司令官はイラン政府において重要な存在だった。指揮するコッズ部隊はイランの最高指導者アリ・ハメネイ師の直属だとされ、その司令官のソレイマニ将軍は国民的英雄として扱われていた。


イランのジャヴァド・ザリフ外相は、司令官殺害を「きわめて危険で愚かなエスカレーション(情勢悪化)」だと呼んだ。ソレイマニ司令官殺害の一報を受けて、ドナルド・トランプ米大統領は星条旗の画像をツイートした。司令官殺害が報道されると、ロンドンやニューヨークの市場で原油価格が約4%、急上昇した。



イランの反応は
イランのザリフ外相は、「ソレイマニ将軍を標的にして暗殺したアメリカの行為は国際テロだ。将軍はダエシュ(イスラム国)やアル・ヌスラやアルカイダとの戦いでもっとも成果を挙げている存在だったのに。アメリカの行為はきわめて危険で愚かなエスカレーションだ。このならず者的な無謀な冒険主義による今後の展開について、全責任を負うのはアメリカだ」とツイートした。
革命防衛隊のモフセン・レザーイ元司令官は、イランは「アメリカに精力的に復讐する」と述べた。イラン政府の報道官は、政府の治安担当者は「犯罪的な攻撃」を協議するため緊急会合を開くと明らかにした。


イランの言い分はもっともだ。銭湯や地域的迫害、デモによる大使館包囲のようなことがあったとしても、アメリカが正義の名を借りて介入し、要人暗殺をしていいということにはならない。弱体化していても国連の協議と決定による人道的立場による介入を行うべきだ。


カセム・ソレイマニ司令官とは
ソレイマニ少将は1998年以来、コッズ部隊を率いてきた。コッズ部隊は、イラン革命防衛隊の中でも国外での秘密作戦を扱う精鋭部隊だ。
イラン政府はコッズ部隊が、シリア内戦においてバシャル・アル・アサド大統領の忠誠を誓う部隊の軍事顧問を務めるほか、シリア政府軍と共に戦うシーア派武装勢力に武器を提供したことを認めている。さらにコッズ部隊はイラクでは、過激派勢力「イスラム国(IS)」との戦いに参加したシーア派武装組織を後押しした。
こうした一連の戦闘でコッズ部隊が大きな役割を果たしたことから、かつてはほとんど世間の目に触れることのなかったソレイマニ将軍は、イランである種の有名人になった。
マイク・ポンペオ米国務長官は昨年4月、イラン革命防衛隊とコッズ部隊も、外国テロ組織と認定している。
Presentational grey line
<解説> リーズ・ドゥセットBBC国際報道チーフ特派員
イランの強力な精鋭集団「コッズ部隊」の指揮者として、カセム・ソレイマニは中東におけるイランの巨大な野心を画策する首謀者とみられていた。そして、戦争と平和に関しては、イランの真の外務大臣だと。
ソレイマニ司令官こそ、シリア内戦におけるアサド大統領の戦法の立役者だと、広く見られていた。同様に、イラク国内の戦闘やISとの戦いなど、中東における数々の戦闘を組み立てているのは、ソレイマニ司令官だと考えられていた。
銀髪の司令官の権力は絶大で、一部からは崇拝され、他方では憎悪された。彼にまつわる様々な伝説やソーシャルメディアのミームが、次々と作られていった。
イランと、アメリカおよびその同盟国との間にはすでに、深刻な危機が進行している。それがソレイマニ司令官の死によって、決定的な転換点を迎えることになった。事態は悪化するだろうし、報復も確実だろう。ただでさえ不安定な地域が、ますます危険な道を進むことになる。Presentational grey line(英語記事 Qasem Soleimani: US kills Iran Quds Force leader, Pentagon confirms)


どうも、トランプ政権はイランと戦争を起こしたくて、あの手この手を考えているように見える。今回のこれは決定打となり得る。『世界のどこだろうと自国の国民と国益を守るために必要なあらゆる行動をとり続ける』よく言うよ!!これで報復のテロが激しくなることは火を見るより明らかだ。自国の国民を危険にさらしているのはトランプとペンタゴンの方だ。中東の紛争は中東の人々のものであり、アメリカが自国の価値観を絶程正しいとして判断し押し付けるべきものではない(これがアメリカの悪癖である)。命の危険にさらされた人々の救援救出、防護において、国連の決定を経て行われなくてはならない。


ルワンダ・ジェノサイド以来それが遅すぎるとか、有効に作用しないとかと言う理由で暴走するアメリカは(結局自体を過小に考えなにもしなかったビル・クリントンの自己弁護でしかない)、結局裏の理由がある。トランプにとっては、ロシアンゲート・ウクライナ疑惑から関心をそらし、イラク戦争のように、テロ危機も宣伝、一丸となれと言うスローガンで国民を煽り、次期大統領選で有利に測る目的(小さい!!そんな自分の欲望のために、国際社会に混乱をもたらし、多くの人の命がまた奪われる可能性が増大するのだ)国防総省は、このルールとか理念とかどうでもいい大統領を担いで、長年(正しい行いではないので)できなかったことをやれる(こういう思考は共和党・保守福音派の中絶禁止法制化実現と同じで、最強のバカを担いで理屈に合わない悲願を達成する、悪魔の契約書だ)。軍事産業はもちろん新たな戦争で兵器・武器が売れる。


石油利権も絡むかもしれない。共和党大統領下(ブッシュ親子)で行われた、湾岸・イラク・アフガン戦争に引き続き、金勘定と権力保持鹿価値観の中にない最悪共和党大統領によって、また中東に火の手が上がる。


この状態で、日本が、調査研究なんてお為ごかしで自衛隊派遣という既成事実を作って、積極的のアメリカの画策するイラン戦争に参入(自衛艦にとっては巻き込まれ)することを目指す。こちらも、トランプ同様、国外の敵に目を向けて、自分たちのひどい行状をごまかす算段+防衛省の勢力拡大+金儲けという全く同じ構図だ。


今年はオリンピックを控え、日本は海外に扉を大きく開く。そこに怨恨を持ち込む人間もでないとは言い切れない(まあそうなったらまたそれを利用して、テロに屈しないとかなんとか、自分に都合よく宣伝するだろうけれど)また被害妄想的に、在日の中東の人々・観光客へのヘイトクライムの発生も可能性を大きくする。


正常な思考回路を持つ国のトップなら、こんな時に火中の栗に手を伸ばすことなどしないはずだ。君子危うきに近寄らず、そして日本を君子たらしめてきたのが日本の平和憲法特に9条の存在だ。トランプ・アメリカは相当ヤバイ、同じくらい馬鹿でヤバイトップでも、パワーが違う。のこのこくっついて行ったら、大きなダメージを負うのは日本と気の毒な自衛艦とその家族だ。日本は、イランとの友好関係も保ちつつ、アメリカとは距離をとってほしいと切に願う。


この記事で、『たとえアサド政権が民族迫害をし、無辜の市民を虐殺していたとしても』と書いてしまいましたが全然別の状況を例に出して書いてしまいました。削除し、お詫びします。


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