密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

トランプ弾劾 保守派雑誌クリスチャン・トゥデイ誌の叛乱

トランプ弾劾について揺れるアメリカ。


上院では共和党が2/3を占めるため、弾劾は不可能と言われている。
共和党の現職議員の40%が、議員を引退したいと考えている。彼らはこのめちゃくちゃな政治の状態に疲れ果て、トランプに付き合いきれない、と感じている。
しかしそれでも、トランプに反旗をひるがえそうとは思わないらしい。


現在最高齢のリベラル派最高裁判事ギンズバーグは裁判の原則とは、何人も予断を持たずに臨むことであり、現時点のように共和党によって結果が決まっているとああら様に発言するものがある時点で弾劾裁判の程をなしていないと発言した。


ところが、コンサバティブ・クリスチャン(福音派)の最もポピュラーな雑誌”クリスティアン・トゥデイ”に掲載されたドナルド・トランプ米大統領の罷免を求める論説で、執筆者のマーク・ガリ編集長は、「国民としての義務と倫理的義務とを真摯(しんし)に受け止めている数千万人のキリスト教信者の霊的誠実さと、キリスト教信仰の証しに対して、攻撃的に疑義を呈した」
「トランプ氏の倫理記録が黒くなったが、それでもトランプ氏を支持し続ける多くの福音派信者に対して私たちはこう言うかもしれません。『あなたがたは自分たちが何者で、誰に仕えているかを忘れてはなりません。トランプ氏を正当化することは、あなたがたの主であり、救い主である方に対するあなたがたの証しに、いかなる影響を及ぼすかを考えなさい』

コンサバティブ・クリスチャン(福音派)の悲願は中絶禁止の法制化で、そのために近く退任が予想されるギンズバーグ判事の後任に保守派の判事を指名できる共和党大統領が必要である。そうであっても、彼らが最も罪深く感じている姦淫の罪をおかし、また差別的行動、卑怯なやり方で権力を行使してたを貶めるドナルドトランプという人物が大統領であることに目を瞑ることがいつまでできるのか?と思っていた。


それは、悪魔に魂を売る契約にサインするようなものだと、かねてから思っていたが、実際こういう意見が出ることは、まともな人もいるらしい。
この論説は多くの議論を巻き起こし、2000人は購読を取りやめ新規5000人が購読を決めたという。


下院で決議した弾劾訴追の、上院への提出を遅らせているペロシ議長は弾劾のカードを切る時期を見極めようとしているように見える。多くの国民にこの下院の弾劾訴追の意味を考えて、興味を持ってほしいようだ。


実際に保守派の本丸も揺れている。共和党の引退を決意している40%の議員たちは、政治から身を引く前に、政治家の矜持と、アメリカの行く末に対する責任感を見せてほしい。


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