密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

伊藤詩織さん全面勝訴 本当によかった、、、。

山口敬之という安倍総理のお友達ジャーナリストから、前後不覚時にレイプされ、
警察に訴え辛い事情聴取を受けた上で決定した逮捕が上からの命令で直前取りやめ(伊藤さんからの相談を受けて、当初捜査を担当していた高輪署の捜査員は山口氏の逮捕状をとり、2015年6月8日、山口氏を逮捕すべく複数の捜査員が成田空港で山口氏の帰国を待ち構えていた。ところが、この逮捕直前に上層部からストップがかかった。そして、この逮捕取りやめを指示したのが“菅義偉官房長官の子飼い”である当時の中村格・警視庁刑事部長(現・警察庁官房長)だった)という、官邸の警察への介入。
不起訴という検察の忖度、検察審査会での審査員誘導(この検察審査会の議決についても、さまざまな疑問がある。まず、議決の理由は〈不起訴処分の裁定を覆すに足りる事由がない〉という、理由になっていない理由が記されているだけ。さらにどのような証拠をもって審査されたかもわからず、その上、補助弁護人も付いていなかったのだ。このことについて、元検事である郷原信郎弁護士は「補助弁護人が選任されていないということは、“法的に起訴すべきだった”という方向において、専門家の意見は反映されていないことを意味しています」と答えているー週刊新潮」2017年10月5日号/新潮社)など、不当な圧力で組み敷かれてしまいそうな中、戦ってきた伊藤詩織さん。


民事で戦ってきたが、東京地裁は「酩酊状態にあって意識のない原告に対し、合意のないまま本件行為に及んだ事実、意識を回復して性行為を拒絶したあとも体を押さえつけて性行為を継続しようとした事実を認めることができる」と認定し、山口氏に330万円の支払いを命じた。


裁判所は山口氏の供述について「重要な部分において不合理な変遷が見られる」と指摘
「信用性には重大な疑念がある」と述べたのに対し、伊藤さんの供述は「相対的に信用性が高い」と認めた。


また山口氏が起こしたスラップ訴訟も、
山口氏は伊藤さんが性行為に同意していたと主張して、伊藤さんが『Black Box』(文藝春秋)を出版するなど被害を訴えたことによって名誉やプライバシーが傷つけられたとして、伊藤さんに1億3000万円の損害賠償を求める反訴を起こしていたが、これについても東京地裁は「伊藤さんが性犯罪の被害者をめぐる状況を改善しようと被害を公表した行為には、公共性や公益目的があり、内容は真実だと認められる」とし、山口氏の訴えを退けた。(リテラより)


通常の社会であれば、当然の判決(いやそれ以前に逮捕され起訴されたいただろう)だが、今は安倍独裁で行政も司法も忖度だらけ、どうなることかと心配していた。


当然山口氏側は控訴するようだ。
加害者の山口氏はさっそく会見を開き、控訴することを発表した。しかも、会見には同じく幻冬舎から安倍首相礼賛本を出版した小川榮太郎氏を同席させた。小川氏といえば、自民党・杉田水脈衆院議員の“性的マイノリティには生産性がない”という差別言説を“性的マイノリティを認めるなら痴漢の触る権利も保障せよ”なるヘイトの上塗りで擁護し、さらに伊藤さんバッシングを繰り広げている人物だ。そのような人物を呼び寄せて会見を開くというのが、山口氏が何をバックにしてきたかを物語っている。


レイプもみ消し、警察・検察介入も安倍官邸という後ろ盾があったればこそ。ところがその官邸は、もうこれ以上問題に対応できないほど、自らの膿にまみれのたうちまわっている。果たして官邸はこれ以上安倍お友達疑惑の再燃を受けて立てる状態かどうか?
控訴会見でも安倍総理よいしょ本の小川榮太郎氏を同席させたって、二人とも安倍総理あっての存在なのだし、案外、官邸から控訴やめてくれ、と指示が出る可能性がないとも言えない。


またこの時期に、控訴はおろか、逮捕状取り消し、捜査圧力問題の再検証を野党が行えば、藪をつついて蛇を出すことになりかねない。
もちろん、大忙しの野党であるが、この問題もきちんと追及してほしい。


厚顔無恥な山口側控訴に、伊藤さんの心やすらかな日々は遠いけれど、彼女の訴えを権力で押さえつけセカンド・レイプしたこの国の行政とレイプ被害者に対する、ありえない屈辱的、事情聴取、医療の対応、司法の前時代的見識。”女性の抵抗”という一点においてさえも全時代的見解から、ありえない判決が多発している司法の現状。被害女性に対する社会の”汚れ”認識など、もっともっときちんと語られ改善されなければならない日本だということを多くの人が共有してゆかなくてはならない。日本の”女性”に対する意識の立ちおくれは、海外でも認識され、その象徴的ケースである伊藤詩織さんの戦いも注目されてきた。特集番組も制作したBBCも大きく報じている。


ともあれ、伊藤詩織さんと彼女を支えてきた人たちが、この東京地裁において、報われたことにおめでとうを言いたい。

「見えているこの景色が、以前とはまったく違う」


判決後、ジャーナリストの伊藤詩織さんは、そう振り返った。


元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして、山口さんに慰謝料1100万円の損害賠償を求めた民事訴訟。12月18日に東京地裁で行われた判決で、鈴木昭洋裁判長は、山口さんに慰謝料など330万円の支払いを命じる判決を下した。


伊藤さんが司法記者クラブで、名前と顔を出して山口さんからの被害を訴える記者会見を行ったのは、2017年5月29日。


性被害を顔や名前を明かして告発するのが珍しかったこともあり、大きな注目を浴びたが、一方で心ないバッシングもあった。刑事告発が不起訴とされたこともあり、報道するメディアも少なかった。


判決後、東京地裁前で大勢の報道陣と支援者たちに囲まれて取材に応じた伊藤さん。涙ぐみながら「今後、同じような経験をした方々に、ぜひあたたかい声とあたたかい目で...。今後、このように孤立しやすい性暴力のサバイバーを、皆さんぜひ社会の空気から変えていけるようにあたたかく...」と言葉を詰まらせながら感謝の言葉を繰り返した。



「事実は真実であると認められる」判決で合意のない性行為と認定


開廷前から山口さんと向かい合う形で着席した伊藤さん。


背筋を伸ばして緊張した面持ちで真っすぐに前を見つめたが、目には涙が浮かんでいた。手に握りしめた小さなぬいぐるみにすがるように気丈に振る舞ったが、判決を聞き、ホッとした表情を浮かべ、裁判官に深く一礼した。


グレーのスーツにパープルの格子柄ネクタイで着席した山口さんは、開廷前は目を閉じて両手を組んでいたが、判決は無表情で聞いていた。


訴状などによると、伊藤さんは2015年4月4日の早朝、就職相談のために食事をした当時TBSのワシントン支局長だった山口さんから、意識を失った状態で性行為を受けるなどした。山口さんの「不法行為」で肉体的・精神的な苦痛を被ったとして、慰謝料1100万円の損害賠償を求めていた。


一方、山口さんは2019年2月、伊藤さんから名誉を毀損されたことで社会的信用や仕事を失ったとして、慰謝料1億3000万円や、謝罪広告の掲載を求めて反訴。このため、裁判では、山口さんの訴訟も合わせて審理された。


判決では「酩酊状態にあって意識のない原告に対し、合意のないまま本件行為に及んだ事実、意識を回復して性行為を拒絶したあとも体を押さえつけて性行為を継続しようとした事実を認めることができる」として、山口さんの不法行為が認定された。


また、山口さんの反訴については、「(伊藤さんが)自らが体験した内容やその後の経緯を明らかにし、広く社会で議論することが、性犯罪の被害者を取り巻く法的、社会的状況の改善につながるとして公表したことが認められる。公益をはかる目的だと認められる」として、山口さんの名誉を棄損する行為ではないと判断し、請求を棄却した。


さらに、伊藤さんが山口さんから受けた性被害を告発した内容について、「摘示する事実は真実であると認められる」とした。



実名をあげて被害告発「公共性および公益目的がある」


「すべての努力はジャーナリストになるために」


伊藤さんは、著書「Black Box」の中でこう記している。


ニューヨークの大学でジャーナリズムを学んだ後、トムソン・ロイターでインターンとして働いていた伊藤さんは、両親のすすめもあって正社員として就職できるメディアを探す中で山口さんと会食の機会を持った。TBS以外にも、複数の報道機関に応募していたという。


2017年5月の司法記者クラブでの会見には、「声を上げられる社会になってほしい」との思いで普段通りの服装で臨んだが、「シャツのボタンを留めていないのはおかしい」「笑っていた」など伊藤さんの主張を疑うような批判や脅迫のメッセージが届いた。しばらくは、食べ物が喉を通らず起き上がることができない日々が続いたという。


なぜ、性被害を訴える側が責められるのか。なぜ、勝手に「被害者」のイメージを決めつけるのか。伊藤さんは「おかしい」とずっと発信し続けてきた。


声を上げ続ける理由について、伊藤さんは2017年10月に日本外国特派員協会で行った記者会見でこう述べている。


「自分の中で唯一クリアだったのは、これ(自分の体験)が真実であり、自分でそれにふたをしてしまったら、真実を伝える仕事であるジャーナリストとしてもう働けないと思った」


伊藤さんが声を上げ続けたことについて、判決は「性犯罪被害者を取り巻く法的、社会的状況を改善すべく、自らが体験した性的被害を公表する行為には、公共性および公益目的があると認められる」と認定。


伊藤さんは、判決後に「長かったですね。でも、こうやって少しずつでも大きな変化が…」と涙ぐみながらも笑顔を見せた。


伊藤さん「孤独な気持ちになることがあった」


判決前、前夜はよく眠れなかったと明かした伊藤さんは、「刑事の時には、手に届かなかった情報や分からなかったブラックボックスがたくさんあった。民事訴訟のプロセスの中で出てきた証言や公になった事実があった」と訴訟の意義を語っていた。


ほぼ1日かけて行われた7月の本人尋問では、法廷で約4年ぶりに山口さんと対面。セカンドレイプのような質問に耐える場面もあった。


「尋問で顔を合わせるのは緊張していたけれど、相手方の表情を自分の目で見れたことは貴重だった」と振り返る一方、尋問前には体調を崩したことも明かし、裁判で見えた課題についても指摘した。


「支援してくれる方がたくさんいても、孤独な気持ちになることがあった。でも、多くの方が一人で経験していること。本当に負担が大きい。そういう負担を軽減していただきたい」



判決を受け、山口さんが当時在籍していたTBSテレビは「元社員の在職中の事案であり、誠に遺憾です」とコメントを発表した。


裁判で、山口さんは、伊藤さんとの性行為は認めたが、「彼女が明らかに性交渉に誘ってきているものと理解した」として合意の上だったと主張していた。山口さんは、法に触れるような行為は「行なっていない」として、伊藤さんの主張については「虚言」だと反論していた。


12月18日午後には、山口さんと伊藤さんはそれぞれ都内の別の場所で記者会見を開く予定だ。また、19日には外国特派員協会で、山口さんが午後1時、伊藤さんが午後3時からそれぞれ記者会見する予定となっている。



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