密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

人生会議?強者目線の悪ノリ啓蒙+安倍お気に入りに税金還流

まるでタチの悪い癌細胞だ。ありとあらゆる分野に安倍行政私物化が広がっている。
文科省の加計学園・ベネッセ、農林水産省の種子法廃止はモンサントのため、国交相の森友疑惑、安倍麻生道路に代表される箱物行政 防衛省は戦争できる国づくりに励み、国産武器の生産を後押し、警視庁はW山口見逃しと、政治家不起訴がお約束。経産省は官僚の中でも勝ち組中の勝ち組、全てが安倍ため、大企業のため日本の国を売り渡す。


そんな中でも、多岐にわたり大活躍の厚労省。外国人労働者受け入れ、働き方改革(高プロ)はパソナ、人生100年構想で死ぬまで働き、年金出し惜しみ。水道民営化で命の水も売り渡しもみんな厚労省。


そんな厚労省が新たに打ち出す国民啓蒙『人生会議』
自分の死に方をプランニングして、周りに伝えておけ、ということを国民に啓発するために、ポスターを製作。これが不評で、公開とポスター配布、関連動画公開の中止を決定した。

この人(有名な芸人さんなのだろう)の表情の作り方がグロテスクでコピーがふざけすぎている、とネット上で不快との批判が殺到し、がん患者の団体などから抗議を受けた。


ビジュアル的にいいか悪いか以前に、これはどういう状況だろうと考えてしまう。
この立派ながたいの40代くらいの男性が、意識不明の重体で、家族に見守られ、死に向かおうとしている。そうであれば、多分事故か、突然の脳溢血などか?という状況が想像される。しかし、厚労省は、終末医療において、自分の死に際する扱いを考え、家族などに伝えておけという啓発であろうから、その対象は、多分彼のような人、働き盛りの頑強そうな人ではないだろう。ここがこのポスターがリアリティーにかけ、終末医療のあり方に、きちんと向き合っていないと感じさせる第一の要因ではないだろうか。こういう発想で、何を啓発したいのだろう。働き盛りの男性が、死を考える(自殺以外で)ならまず生命保険の加入を考えるだろう。長い闘病の末に考える、認知症の進行に悩み考える、自分の死と向き合う必要を感じる、そういう人を支えケアするのが終末期医療。


乳がんを患った友人(彼女はユダヤ系アメリカ人だ)は、もはや回復が望めないとなって、ホスピスに入所することを決めた。夫とともに、色々な施設見学をし、瞑想やアロマテラピーなどを施してくれる自然に囲まれた施設を選び、入所後は友人たちとも合わないので、みんなにお別れを言いたいと、数日の期間を設けて、自宅に家に友人たち・教え子たち(彼女は大学付随のダンスパフォーマンス劇団主宰してきた)がおとづれた。彼女は長いチューブをつけ(装置を管理できる介護人もいて)いても、友人たちと会話をし、とても痩せてしまった、その細い手で、最後に抱きしめてくれた。そしてホスピスに入所する前に息を引き取った。
彼女の人生の終わり方の取り組みは、残されたものにとっても、本当に素晴らしいものだったた、と感じた。


日本は、老人ホームもそうだが、本人の意思はあまり反映されない。お金持ちなら豪華な老人ホームに入れるだろうが、一般の人はそうはいかない。歳をとったら、一律に管理され、マニュアルどうりに取り扱われる。死ぬ時の方法を啓発するなら、それ以前の日本の貧しい老後の改善を考えるのが厚労省のやるべきことだろう。


しかも安倍総理に取り入りお気に入りの吉本に企画を丸投げし、4000万以上の報酬を払っているという問題が騒がれている。



現政権の打ち出す、**構想、**戦略 **改革は、現場の状況から乖離し、悪ノリの軽いテイストを、COOLだと思い込んでいる、自分たちは優秀だ、勝ち組だと思っている人々によって作られている国民啓蒙戦略であり、旨味のある税金還流(平たく言えば、山分け)構想であり、民主主義・国民主権を階級社会・封建的君主制への改革だ。


そうでなくても日本人は死の準備が万全というか、歳をとれば死中心に人生を考える節がある。この啓発も、煎じ詰めれば、社会に、働き手の家族に、迷惑や混乱を起こさせないようにしましょうね、という程度のものだ。


そんなことを言うなら、どれだけ、その人だ、幸福に死に移行できる施設があるのか?
そう言うことを論じてから、多くの普通の人たちが利用できる環境を整えるのが先だ。
啓発されなければならないのは、政権と厚労省の官僚たちだろう。


まず安心して働ける雇用環境、体がきつくなる頃に引退し、安心して老後を楽しめる環境、個人を尊重できる老人ホームとその支えての賃金を相応に保証できる賃金制度の改革。その上で、幸福に生きていれば、死とも向き合えると言うものだ。


自分たちは永遠に社会の上層部で、国民を教育し支配する側にいると思っているから、こう言うPRに無駄な税金を垂れ流すのだ。それが彼ら引退後の高いサラリーが得られる天下りを保証するからだろう。しかし彼らがジャブジャブ使っているお金は、普通の市民たちが、一生懸命働いて納めた税金で、そして、天下りの悠々自適生活とは裏腹に生活できない年金をさらに減らされ、体が本当にきつい状況でも働かざるを得ないような支給年齢引き上げに喘ぎ、体が動かなくなったら、一律管理で閉じ込められる、あるいは家族の犠牲の上で生きる苦痛、悲しみに耐えながら死を待つ、それが自民党政府が作った日本の老後だ。人生会議(日本会議を連想する)は、まず生きている今を考え、幸福な老後を計画する場でなくてはならない。そして厚労省はそうしたプランをできるようにするのが使命だ。


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