密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

米国益のための”仲裁”を勝利などと反発を煽る幼稚な馬鹿騒ぎを煽る政権 超訳外交ならぬ国内向けのデマゴギー

”鳴り物入り”Jアラートは何処へやら、北朝鮮ミサイル危機もすでに旬を過ぎ、季節外れの桜の花冷えに身の凍る思いの安倍政権が、対韓国敵視で再び国民の歓心を買おう必死だ。今回のGSOMIA土壇場の継続(条件付き)を受けて、マスコミリークの安倍首相発言だのを、TV応援団を使って、”パーフェクトゲーム” だの ”完全勝利”だのと馬鹿騒ぎ。しかし、原因を作り、拗らせこそすれ、ことの解決のなんの役割も果たしていない、安倍晋三。またアメリカも日本に肩入れして韓国に圧力をかけた訳でもなく、トランプがシンゾーのために口利きした訳でもなく、ただ東アジアの対中国・北朝鮮・ロシアとの軍事バランス(アメリカの国益)のために日韓における軍事同盟がギクシャクしては困るから、日韓両国に圧力をかけて調整しただけだ。


特に韓国は非常にこの決断には、服従であったとNYTimsも記事にしていたが、やはり東アジアのバランスで、米韓の同盟がうまくいかなくなることは避けたい、という文大統領以下韓国政府の苦渋の決断だっただろう。だから日本の取るべき態度は、アメリカの仲裁に感謝し減らず口を叩かず、粛々とこれ以上ことを荒立てるような発言や、世論誘導は慎むべきだった。


それを、桜でお尻に火がついているために、好機到来とはしゃいで見せたことで、又しても韓国の反発を招いてしまうという愚かしさだ。自分たちで解決をつけてのならいいが、アメリカの仲裁で、しかもアメリカ的にはどちらの国に肩入れした、という状況は作らず、これも粛々と静かに軍事的同盟関係を継続して欲しかったに違いない。


オバマ政権下でも、トランプ政権下でも、特に韓国が絡むと感情的になり、後先考えず東アジアの”困ったちゃん”安倍晋三。


実際このままの日韓関係が進んでいったら、ドツボにハマるのは日本の方だったのだ。
経済的影響も、地方の観光産業は大打撃、ビール・自動車の輸出もそうだ。韓国も同じだと言いたいだろうが、米国で定評のある日本の自動車だが、ここ10年でKIA・ HYUNDAI
の普及率は日本社に迫って上り調子だ。ポップカルチャーもインターナショナルヒットを飛ばしているのは韓国、日本は今や斜陽の様相を呈しているのに、韓国にだけは負けない(中国にはとっくに負けているので)、というか自分たちが上と認識して、未だに宗主国気分で、歴史修正主義ベースで力ずくの嫌がらせを押し付けてきた結果、すでに十分力をつけてきている韓国から、カウンターパンチを繰り出された、というのが今回の日韓関係悪化の経緯である。韓国からしたら、過去の怨讐と、理屈に合わない不当な嫌がらせ、交渉の場でも、日本政府の、自国の代表に対し、あるまじき失礼な応対(吉良上野介的な感じがした)、腹に据えかねて、対抗措置を取ったのだ。そしてそこに踏み切るまでには、日本の何倍も、覚悟と、その結果の損失についての見通しも立てていただろう。それなのに、アメリカにくちばしを突っ込まれ、剣を収めざるおえなかったのに、日本では
完全勝利などという能天気なことを言われては、収めたものも治らない。


だから、日本国内に向けて、今回のことが安倍政権の恣意的な世論誘導に使われることをよしとせず、抗議を発することになったのだろう。
韓国国内向けのポーズで抗議、、、などという日本マスコミもいるが、どうして韓国のそういうところに気が回るのに、自国のことはてんでダメダメで大本営垂れ流しなんだろう。


ともあれ、やりすぎ安倍政権は、ロシアにも北朝鮮にも、安倍政権の超訳外交成果、国内向けデマゴギーを暴かれてきた。当然韓国だってそうする。


とにかく、GSOMIA継続となったことに感謝し(WHOで恥をかかずに済んだことにも感謝し)、米韓日の軍事同盟は静かに粛々と継続を試みる、そのために、これ以上、根拠のないくだらない優越感を振り回すような態度は慎み、国内の癌の根絶に集中することこそ、愛国者の行いではなかろうか。残念ながら、安倍中心の歴史修正主義台頭以降、日本の人たちが思っているほど、日本の”考え”は国際社会で通用するほど筋の通ったものとは言い難いのだから。修正するのは歴史ではなく国の現状と未来だ。


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