密接な関係にある他国から

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船後氏の総理とメル友交友は選挙時に有権者に公開されるべきだったと思う。

前の記事で書いたが、所信表明演説で、れいわ新撰組から当選の船後議員に野党議員に対して異例の名指しで友人として祝意を述べた安倍総理。なんでも友人呼ばわりして利用するのかなぁ、と呆れたが、実際にメル友だったらしい。


山本太郎氏は会見で、船後氏が総理にご挨拶に行きたいと申し出、それなら木村議員も、
そしてできれば国民民主党の横澤議員も一緒にと提案したそうだ。そうしたら、総理面会の際は”お願いは無しで”と言うことで、木村氏は意味がないので辞退、船後氏だけのご挨拶訪問になったと言うことらしい。山本氏の提案は個人としての行動ではなく議員としての行動にして欲しかった、と受け取れる。

記者会見 2019.10.4 山本太郎(れいわ新選組代表)参議院議員会館
山本氏は、メル友オフ会なのかなぁと言うことで、自分では”落とし込んだ”=自分を納得させた。と述べている。


産経は同じフレーズを使って、”れいわ議員に触れた安倍首相演説 山本太郎代表は歓迎”と言う見出しを出した。歓迎しているように聞こえましたか? 



特別枠で当選後に、安倍総理と個人的に友人であると明かし、所信表明演説で総理の我田引水の”宣伝”に貢献し(これは船後氏の責任ではないが)てしまった船後議員。
しかし氏の経歴上安倍総理との交友は公然の事実であったようだ。
安倍晋三内閣総理大臣とは安倍が自民党幹事長在任中の2003年以降親交があり、メールなどで連絡を取り合っている。自民党が野党だった2012年には難病患者支援について一緒に厚生労働省に陳情を行った。また、2013年9月21日の「ふなごやすひこ後援会 発足記念 講演会」では安倍からのビデオメッセージが送られている。舩後は自身の当選後のインタビューで安倍政権について、消費税増税については否定的な見解を述べた上で、「上司にアカと言われた岸信介の孫である安倍総理が「改革」などの左傾化した言葉をあえて使っていることは勇気のあることであり、その根底には安倍政権が野党に対して柔軟な態度で接するという思いがあるような気がします。もしそうならその点については評価致します。」と語っている。さらに日本会議代表委員廣池幹堂が代表を務めるモラロジー研究所系列の市川モラロジー協議会で講師を務めている。


やはりワタクシにはこの問題は看過できないことのように思う。
彼を押し上げた山本太郎氏は、比例区で最高得票をあげたのにもかかわらず、議席を失った。もし船後氏が健常者であったなら、それなりの不信感や非難がまき起こっても仕方のない状況だと思う。


山本氏は事前に船後氏の安倍総理との関係を認識していたのだろうか?これだけ協力関係の事実がある(それが悪い事というつもりはないが)人物を、反安倍政治を掲げるれいわ新撰組の比例第一候補とした山本代表の考えを聞きたい有権者は多いだろう。


実際、れいわに投票した人も、少なからず嫌な気持ちになったのではないか?(ワタクシは寄付だけして投票は共産党にしたので、不満を言う資格はないが)これは、投票をする人に公表される情報であるべきではなかったいのか? なぜなら、個人的な付き合いだからと言っても、安倍総理との個人的付き合いが多くの問題を生んでいるのだ。また個人の交友はその人の人となりを映す鏡でもあるので、その人を選ぶ判断基準になり得る。


もちろん船後氏が今後、参議院議員として公正に活動し重度障害者の人たちのために、訪問介護の充実のために力を尽くせば、総理との15年来の友情も問題にはならない(そこにいかなる不公正も、また野党共闘の合意戦略などの漏洩、また政治的変節や、党派的投票行為の背信がなければ、だ)。


また、障害を抱えた方、そのご家族は、協力してくれる人(特に政治家)状況を理解してくれる人、またそれを社会に訴えてくれる影響力のある人を、一人でも多く持ちたい。これは拉致被害者とご家族も同じだろう。綺麗事も行っていられないだろう。しかし、そこに群がる人々のエゴに利用され振り回されることにもなる。そしてそれが大得意なのが安倍晋三なのだ


それにしても、交友を持ってきた15年間、所信表明演説で名指しでお祝いをしたメル友を、自民党から議員に推することはなかった。山本氏が求めていた船後・木村議員のどちらかに厚労委員会への一議席も譲らず(一強だ、総理の一声でできるはずだ、と山本氏は憤る)つまり総理のおいしいとこどり。かつ憎たらしい鬱陶しい山本太郎も議会から追い出した。総理としては、その点でも名指しでお祝いしたいわけだ。


志位委員長のあの切って捨てたような対応もこういう背景があったのかと納得できた。
(安倍氏に対する憤りだけにしては、すごく冷たかった)。


船後氏は友達を選ぶべきだと思うが気が合う合わないは個人のテイストだから仕方ない。船後氏も病気を患っていなければ、勝ち組エスタブリッシュメントであった可能性の強い能力とバイタリティーの持ち主だろうから、気が合うところもあるのかもしれない。


こんな喉に刺さった小骨も、今後の船後氏の活躍があれば、すぐに消えて無くなるだろう。それでも、これから、公人、政治家として立つ人間として、この個人情報は選挙中に公開されるべきだったと思う。


山本氏が知っていたのか、いなかったのか?は大きな問題となる。 事前に報告があり、それでもあえて、船後氏の能力や議会における存在意義や可能性を鑑みて、やはり比例第一候補にと判断したとしたのだとしても、この事実が公に公開されていたら、有権者には確実に影響しただろう。それを、あえてねぐっていたのなら、山本氏は有権者に不誠実だろう。また、船後氏が知らせていなかったなら、山本氏に対する(有権者に対しても)不誠実だと思うし、山本氏がそういった情報収集をできていなかったのなら、彼の戦いにおいて不注意だったと言わなけらばならない。


船後氏にとっては重度訪問介護制度が目標であるからその達成のためには、山本太郎でも安倍晋三でも関係ないのかも知れない。そこに彼の正義があったとしても、それは非難されるべきではないと個人的には思う。しかし選挙は有権者の票でなりたっている、たとえそれが人気投票レベルでもだ。シャープで聡明な方なのだろうから、そこに思い至らなかったとは思えない。であるなら、れいわの候補なのだから、李下に冠を正すよな交際に関して、有権者に向けステイツメントを発するべきだろうと思う。


また利用できるものは利用すると言うのなら、自分への祝意を所信表明で述べることと引き換えに、木村氏や横澤氏も伴う、有意義な面談(他議員との公平を期す上、陳情ではなく、話し合い意見交換情報交換とすべきだろうが)を交渉しても良さそうなものだ(総理はよく芸能人とは会ってご飯食べてるんだから)。山本氏が知っていたらそう交渉したとしてもおかしくない。そうした点において、釈然としない。


まあ穿った見方をすれば、安倍晋三の自己宣伝一億総活躍のイメージ利用と、れいわ新撰組への一抹の不信感、反安倍骨抜、山本太郎議員との信頼関係やれいわ結束へ小さな毒針を投げ入れる、この一挙両得をとったのかもしれない。


特に重度障害者である船後氏に対し、れいわを応援する人たちは、”えっ”と思っても厳しいことは言いづらいだろう。これもある種の忖度だ(ワタクシはそう言う忖度センスは持ち合わせていない)また山本氏のマイナスになることもしたくないだろう(これはしたくないので、山本氏もステイツメントを出すべきだ。首相の”長年のメル友”を比例第一候補に押したことについて。)


これは、人としての筋の問題であり、障害者であれ誰であれ、独立した人格を有する人間なら、相手に対し、筋を通すべきことだろうと思う。船後氏には、ぜひ、れいわに投票し、氏を国会に押し上げた人たちに対して、ステイツメントを発表してほしい。その上で、障害者の権利、活動、支援について、拡大するように頑張ってほしい。


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