密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

頑張れ大村知事 表現の自由のボーダーライン 

虎の威を借る狐、そのトラももうぐずぐずにふやけた張子の虎だ。それでもトラであるという効力のあるうちに、なんとか権力構造を固めたいと強権を振るう浅ましい狐である。


僭越にも衆議院議長の身体に口を出したり、越権行為は手の物 一体何様だ!萩生田!!!こういう人は、芸術などには興味もない。芸術作品を見て、いくら?と聞く類の品性しか持ち合わせていない。ましてやコンテンポラリーアートなど意味わからんものに金をかけてくだらない。内心、国内のビエンナーレ・トリエンナーレ?芸術祭など、みんな潰してみ構わないと思っているだろう。文化庁(文部科学省)の役人自体がそういう人々だ。彼らは芸術への助成金を審査しながら、なんでこんなことをやってるんだと内心思っている。価値観は印象派止まり。日本は伝統的に用の美の国。生活の中の美には大変高いセンスを持ち、また技術や斬新な発想を持つ。ただし人間の価値観を転換させる表現、思想を体現する表現、社会へのメッセージ・警鐘を発する表現に対しては、全くと言っていいほどセンスレス、というか必要性を感じていない、これが大方の日本の社会の志向だ。ただ先進国の仲間入りをしていたいがために形ばかりの、純粋芸術(ファインアート)に援助しているだけだ。だからこういうことがあるとすぐ馬脚を現す。いや馬脚どころか、もっと進んで自分たちの邪魔になることはこの機会に排除して、潰してしまえという確信犯。その実行犯が一体何様萩生田さま。



国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題を巡り、文化庁は26日、補助金7800万円を交付しないと発表。萩生田文科相は「検閲にはあたらない」と強調したが、果たして「検閲ではない」と言いきれるのか。


「表現の不自由展」を巡っては、トリエンナーレが開催(先月1日)してから、慰安婦像の展示や昭和天皇の写真を用いた作品が燃える映像に対して抗議や脅迫が殺到。わずか3日で中止に追い込まれた。


 河村たかし名古屋市長が同展を「日本人の心を踏みにじるもの」と批判し始めると、菅官房長官が補助金交付について「事実関係を確認、精査して適切に対応したい」と表明。この“菅の一声”によって、補助金見直しが検討され始めたと言っても過言ではないだろう。


 あらためて補助金交付の取りやめの理由について文化庁に聞くと、こう回答した。
「愛知県は補助金を申請する段階で、展示会の安全で円滑な運営に支障があると認識していたにもかかわらず、必要な事実を申告しなかったため、文化庁として適正な審査を行うことができませんでした。申告すべきものを申告しなかったという理由で補助金の不交付を決定した前例は、今のところ確認できません」(地域文化創生本部事務局長)


 何だかもっともらしい説明だが、トリエンナーレは同庁の審査を経て、今年4月に文化資源活用推進事業に採択されている。申請に不備があるのであれば、審査の段階でハネればいいだけ。後から不備を理由に不交付とは屁理屈にしか見えない。


 元文科官僚で京都造形芸術大客員教授の寺脇研氏がこう言う。


「菅官房長官が補助金の見直しを示唆したことで、不交付になることはほぼ決まったようなもの。文化庁は『ちゃんと対応しろ』と命令されたに等しいからです。申請の不備が不交付の理由ですが、官邸に逆らえない文化庁が苦肉の策で出した理由をマトモに受ける人はいないでしょう。今回の決定は検閲に等しいでしょう」


 気に入らないものは潰す――。安倍政権の体質がよく表れている。



官僚は2種類あると思っている。頭の良さを出世と権力を握ることのために使いひと、頭の良さをこの国を良くするために使いたい、ノーブレスオブリージュを自覚し、理想を持って望むひと。前川喜平さんなど後者の代表と言っていい。
大村知事も元官僚であり、後者のタイプであったのだろう。気骨と怒りを持って、この表現の自由のボーダーラインを死守する面持ちだ。


愛知県の大村秀章知事は26日、文化庁が国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」への補助金約7800万円の不交付を決めたことに対し「採択決定が覆る合理的な理由はない。速やかに裁判で争いたい」と法的措置をとる考えを示した。具体的な訴訟手段や時期は「弁護士と相談する。できるだけ急がないといけない」とした。


「あいちトリエンナーレ2019」で中止となった企画展「表現の不自由展・その後」を巡り、愛知県庁で開かれた検証委の会議(25日午後)文化庁の発表を受け、県庁内で記者団の取材に答えた。大村知事は不交付決定が「表現の自由に対する重大な侵害。表現の自由を最大の争点として見解をただしたい」とした。


大村知事は同日午前の時点で、記者団に国の第三者機関「国地方係争処理委員会」に審査を申し出る考えを示していたが、裁判で争う方針に切り替えた。25日には、芸術祭で中止した企画展「表現の不自由展・その後」の再開を目指す考えを示していた。


一方、名古屋市の河村たかし市長は26日、補助金不交付の決定について「至極まっとうな判断」と述べた。市は芸術祭の費用として約2億1千万円を負担。すでに執行済みの分をのぞき、約3400万円は閉幕後に支払うことになっている。河村市長は「国と共同歩調を取りたい」としているだけに、支払わない可能性もある。


あいちトリエンナーレで中止された企画展「表現の不自由展・その後」の実行委員会は26日、愛知県庁で記者会見し、条件付き再開について「主体性まで奪われるという危機感が非常に強い」と懸念を訴えた。「改変が条件の再開は検閲にあたる」とも指摘した。


萩生田様は安倍組の若頭であるのに鉄砲玉的行動もなさる。民主主義的教育も(戦前回帰偏向教育に持っていきたい)文化も興味がないだろう萩生田様のかなり乱暴な英断は、鑑定が投じた試金石。これで国民が反発しなければ、もっと表現規制を行える、とういうプランだろうと思う。司法も牛耳られている現在、大村知事の抵抗が実るかどうかも、厳しいかもしれないが、多くの国民が、現代美術が好きだろうと嫌いだろうと、日本国憲法の精神に則って、大村知事を後押しし、安倍政権の”お試し統制”に反対の意を示さなくてはならない。これは日本の表現の自由に対するボーダーラインなのだから。



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