密接な関係にある他国から

アメリカと日本の社会、文化、日常感覚など、下から目線でつなげてみる。

お台場の海で水泳したいですか?「死のオリンピック」の可能性

ハドソン川は70年代後半から、毎年クリアウォーターフェスティバルと呼ばれる音楽祭がもようされ、その名のとうり収益をハドソン川の浄化に使っているし、人々の意識も高めている。この運動を始めたフォークシンガーの故ピート・シガー氏(反戦歌のカリスマで、全米フォークシンガーの父)はBeacon在住、彼の帆船を市のセーリングクラブに寄付し、彼らの手で月数回の無料クルーズ体験と、川の浄化への教育を行っている。
そんな運動のかいあつて、Beaconのハドソン川は、遊泳できるレベルに達し、ここ10年はハドソン川横断水泳がもようされ、川の上に浮かぶ仕切りで作った自然のプールも作られている、が、フロリダのメキシコ湾やマナティーの住む川のように、透明で綺麗、というわけにはいかない。かなり上流のBeaconもそんな感じだから、マンハッタンの河口付近はもっとだろう。それでも一応遊泳禁止ではない。NYCにもトライアスロン大会がある。この最大の難関はハドシン川河口を泳ぐ水泳。アスレチックなダーリンを持つ友人は猛反対。なぜかって?水質汚染が心配だからだ。泳いでもいいよ、と行っても、泳ぐと危険ではないということ。それでも夜はかなり温度が下がり、クルージングしていても異臭などはないハドソン川だ。


しかし、日本の東京のお台場の人工砂浜の海で、泳ぐ? 泳ぎたい? 都心でビーチ気分を味わって、散歩やに日光浴なら、う〜ん、したい人はしてもいいかも、ではあるが、遊泳なんか本当に大丈夫なのか?


2020年の東京五輪のトライアスロン会場となる「お台場海浜公園」で26、27の両日、「海水浴場」が特別に開設された。その遊泳条件にはビックリ仰天。ナント、「水面に顔をつけるな」と義務付けていたのだ。

顔をつけちゃいけないってことは、これって泳いじゃいけないってことだよね?


しかも日本は原発事故汚染水問題などもある。

お台場でオリンピックのために子供たちが放射能海水浴 | カレイドスコープ


こんな状態でも泳がなくてはいけないアスリート。その上、高温による、高い水温と強い日差しで熱中症、バクテリアだって繁殖するかもしれない。現に11日のオープンウォータースイミングのテスト大会の選手から異臭の苦情も出ている。


2020年東京五輪・パラリンピックに向けたオープンウォータースイミング(OWS)のテスト大会が11日、東京・お台場であった。連日の猛暑で、スタートは大幅に前倒し。国内外の選手たちからは暑さとともに、水質への懸念の声が相次いだ。


 「過酷でした」。試合後、ある女子選手は振り返った。水温と日差しで熱中症になるかと不安だったという。この日のテスト大会は5キロ。本番のOWSは男女ともに周回コースで10キロを泳ぐ。


 水温の上昇を考慮し、10日の段階でスタート時刻の変更が決まった。午前10時予定だった男子を同7時、同7時の女子を同7時2分とした。国際水泳連盟(FINA)によると、選手が健康的に泳げる水温の上限は31度。この日、午前5時時点で29・9度だった。


 五輪本番は午前7時のスタートを予定している。FINAのコーネル・マルクレスク事務総長は水温次第で午前5時~6時半に変更することも示唆。「自然を変えることはできない。何がベストか考え、判断したい」と話した。


 猛暑とともに難敵なのが、水質だ。


 「正直臭いです。トイレのような臭さ……」。海から上がったある男子選手は、周囲をはばかりながらそう明かした。ただ、会場の条件に適応するのもOWSに必要な力といい、「ぶれない気持ちが必要。検査で細菌がいないとなれば、信じてやるしかない」。


 コースは東京湾の入り江にある。組織委は今回のテスト大会で、入り江の口をふさぐように、約400メートルにわたってポリエステル製の膜を張った。大腸菌類の侵入を防ぐためで、五輪では3重に張る予定だ。


都が昨夏、コースそばに膜を設置して水質を調べたところ、3重の膜の内側で大腸菌類は基準値を下回っていた。ただ、膜の外は調査した22日間のうち5日間で基準値を超えていた。組織委の担当者は「膜の設置で水質の安全は担保できる。あとは大腸菌が流れ込む原因となる大雨や台風が、本番で来ないことを祈るのみ」と話す。都下水道局も、大雨のときには川や海に流してきた下水を減らそうと、一時的に貯蔵できる施設などを整備している。(荻原千明、斉藤佑介)



日本の選手は、政府が安全といえば。やるしかないと、なるのだろうが、OWS・トライアスロンに参加するのは日本の選手だけではない。国のために我慢して臭い水の中で泳ぐか? かつ、本当に放射能はアンダーコントロールなの??という薄気味悪さも手伝って、他国のアスリートがどのような対応に出るかわからない。


日本国内で通用することが通用しないのが国際イベントだ(最近どこでも通用しないことを通用させてしまっている日本)。だから国際水準をきちんとクリアして、なおかつ嘘をつかない、選手の健康に支障をきたす恐れのある嘘をついて誘致してはいけないのだ。


日本の福島から繋がる周辺の海とそこから繋がる東京湾で選手が泳ぐ競技があるというのは、信じられない。泳ぐ方の身になって考えたらいい。
日本の政府は一事が万事、自分たちの思惑のみの棄民政策だ。国際社会では通用しない。


韓国がそこまでするかわからないが、韓国がオリンピックをボイコットする理由に放射能汚染の危険をあげれば、ものすごく説得力を持って世界中に広まるだろう。かなりのダメージになる。こういう点を安部晋三も河野太郎もはわかってあんな態度を取っているのか?協力してあげようという気持ちを醸造させなければならない時に、何をゴーマンかましてるんだ。


猛暑高湿度で冷房のない国立競技場、肝いり暑さ対策の「遮熱性舗装」が逆効果、巨額の税金を投じてこんな杜撰なことをする傍ら暑さ対策に打ち水濡れタオル、そしてかぶる傘のバカバカしさ。(このかぶる傘、日本の発明でもなんでもなく、15年前NYCでのプエルトリカンの民族パレードの時、小さな子供たちがプエルトリコの国旗色のこのかぶる傘で歩いていて可愛かったので、小さかった姪っ子たちにお土産で買って行った。あくまで子供がかぶって可愛かったものだ。そして日本の姪っ子たちは、恥ずかしがってかぶってくれなかった。花笠にでも三度笠にでもすれば西洋人は喜んでかぶるだろうが、かぶる傘は彼らに取って何の面白みもない、子供のかぶるものなのだ)


とにかく何もかも見切り発車で国内向けのイメージ操作でなんとかなるだろうという恐ろしい国際感覚の欠如と、安全健康に対する安易さだ。2020オリンピックはそんな彼らの軽薄な予想を超えた大不評大惨事とならなければいいが・


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